ダイアン・レイン/愛にふるえて(1988/伊/90分) 映画の感想
弟が自殺したことでショックを受けた元人気歌手モンローは、癒しを求めて海辺の家で逗留していた。ある日彼は海の中で壺を拾う。それは魔法の壺でなんとその中からチャイナという女妖精が現れる。何でも願いをかなえてくれるというチャイナに彼は恋をし、彼女と過ごすうちに彼の心は癒されていく・・・。
ダイアン・レインと当時彼の恋人だったクリストファー・ランバートとが共演。監督はチャールズ・フィンチ。80年代のハリウッド映画風味のファンタジーラブロマンスだが、製作はイタリア。少し落ち目のハリウッドの人気俳優を起用し、ハリウッド映画モドキの作品を作り上げてしまうところはかつてのイタリア映画っぽい。ばからしい物語、安っぽい演出やSFⅩ、二人がいちゃいちゃするのを延々と見せつけられるところなどで駄作扱いの映画だが、妙な愛らしさがあって、ハードルをものすごーく下げれば楽しめる作品(ハードルをいくら下げても楽しめない映画は楽しめない)。
ダイアン・レインのヌード
この当時ダイアン・レインは女優として停滞気味で、いわゆるお色気路線に活路を見出していた。クリストファー・ランバートとのラブシーンなどでヌードを見せる。少女時代の印象が強すぎ、体系の大幅に変化した彼女の姿と演技は当時必ずしも支持されたとは言えなかったが、その美しさは相変わらずである。
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Gruppo Bema Reteitalia
ビッグタウン(1987/米/109分) 映画の感想
田舎町から大都会シカゴに出てきた青年J・C・カレンは、ギャンブラーとしての天賦の才で成功を収め子連れの女性と恋に落ちる。しかし賭博場の元締めコールの妻で魅力的なストリッパーのロリーに一目惚れしたことでトラブルに巻き込まれ、コールから目を付けられ彼との対決を余儀なくされる・・・。
1950年代を舞台にしたフィルム・ノワール調の恋愛映画。監督はベン・ボルト。主演の若きギャンブラー役にマット・ディロン、賭博場の元締役でトミー・リー・ジョーンズ、その妻でストリッパーの役にダイアン・レイン。50年代を再現したセットや衣装、それを含めた全体的なノワール調の雰囲気やギャンブルのシーンが良く、役者の演技も及第点だが、夫婦役であるトミー・リー・ジョーンズやダイアン・レインの側の背景や心理描写が希薄で、肝心の物語もクライマックスに続く展開も含め全体的にパンチに欠ける印象で、少し残念な出来になっている映画。そんな中にあってもトミー・リー・ジョーンズの存在感が圧倒的で、彼がただ人を尾行するだけのシーンでさえものスゴイ迫力を感じる。初見時トミー・リー・ジョーンズの事を私はあまり知らなかったのだが、すぐに「この人誰?」と彼にくぎ付けになった。こういう脇役で存在感を発揮していたことが、後の『逃亡者』や『メン・イン・ブラック』などでの彼の成功に繋がっていくことになる。
ダイアン・レインのヌード
ダイアン・レインはストリッパーの役なのでもちろんストリップのシーンがあるが、ここでは胸などは一部隠されていて(ちゃんとストリップは見せてくれます)、マット・ディロンとのラブシーンでヌードを見せる。彼女のエロシーンはやや誇張されている感があり(エロ目線からは良いのだが)、作品のトーンから少し浮いてしまっているように思う。正直役柄的にも演技の面でもいまいちで(というか役に似合っていない)、マット・ディロンのもう一人の相手役スージー・エイミスに負けている。
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Albacore Productions Inc. Columbia Pictures
オーバー・ザ・ムーン(1999/米/107分) 映画の感想
1969年、月面着陸が迫り世間がにぎわう中、パールは休暇を過ごすため家族とともに避暑地にやってくる。10代で妊娠し家庭一筋の人生を送ってきた彼女は人生に不安を感じ、また娘のアリソンも思春期という難しい年ごろを迎えていて、それもパールの悩みの種だった。そんな彼女の前に洋服の移動販売を行っている渡り者の男ウォーカーが現われ、二人は恋に落ち不倫関係に陥ってしまう。そしてそれが彼女の家族の知ることとなり・・・。
アポロ11号による月面着陸やウッドストックでの野外コンサートといった歴史的イベントがフューチャーされた「イエスタデイ ワンスモア」的な要素の強い人間ドラマ。監督は役者でもあるトニー・ゴールドウィン。ダイアン・レイン演じる主婦と不倫関係になるイケメン男にヴィゴ・モーテンセン。二人の不倫ドラマに重なる形で、アンナ・パキン演じる少女の思春期の物語が描かれていて、『ピアノ・レッスン』で注目された彼女の子役時代の名演技が見られるのも特徴。予定調和でひねりはないが普通に良くできた、いかにもハリウッド的娯楽映画といった作品。
ダイアン・レインのヌード
満たされぬ気持ちを抱え子供の育児や不倫関係などに心揺れ動く主婦を演じたダイアン・レインは魅力的で演技も良く、映画賞を取るなど、本作は彼女の低迷期からの脱出のきっかけとなったといえる作品。イケメンのヴィゴ・モーテンセンと湖でいちゃつくラブシーンがあり、ヌードを見せる。
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Village Roadshow Pictures Miramax Films
運命の女 (2002/米/124分) 映画の感想
主婦のコニーは、夫エドワードと息子チャーリーとともに何一つ不自由のない生活を送っていた。そんなある日、彼女は路上で風に吹かれポールという青年に偶然ぶつかる。二人は惹かれあい、ポールのアパートで二人は逢瀬を重ねる。しかし二人の関係はエドワードの知ることとなり、彼は酷いショックを受ける。動揺し激しい怒りに駆られたエドワードは、ポールのアパートに乗り込み彼と直接対峙するが・・・。
ハンサムで優しい夫を持つ美人妻が、偶然出会った若者と不倫関係になり、はた目からは完璧に思われる家庭に亀裂が入り悲劇が起こるという様を描いたエロッチックドラマ。エイドリアン・ラインが監督を務め、ダイアン・レインとリチャード・ギアが夫婦役を演じる。エイドリアン・ライン監督の『ナインハーフ』『危険な情事』『ロリータ』などにもみられる「男女の悲劇的愛」が描かれた傑作ドラマで、ダイアン・レインは本作の演技でアカデミー賞の候補となり完全に低迷期から脱出した。コメディやホラー、SFなどの他ジャンルの映画に比べても、エロッチックさを売り物にした映画の駄作率は高いが、エイドリアン・ライン監督はその中でも(あくまでその中でもだが)良作を数多く手掛けている。これはごく単純な理由で、エイドリアン・ラインの中に「男女の悲劇的愛」であれなんであれ描きたいテーマやモチーフがしっかりとあり、それを表現するためのテクニックがしっかりと確立されているからであろう。『ナインハーフ』の時のような派手さや仰々しさはないが、彼の「スタイリッシュ」な映像は健在で、それも彼の描きたいテーマを表現するうえでのテクニックの一つなのだ。
ダイアン・レインのヌード
エイドリアン・ライン監督のスタイリッシュな映像によって、ヌードも含め不倫に溺れる人妻役のダイアン・レインの数々のエロチックなシーンが美しく彩られる。しかし撮影時三十代後半のダイアン・レインは確かに美しいが、一方でその美貌に陰りが出てきているのもまた事実で、スクリーンの中にそれが残酷にさらされる。このことが作品のテーマとも結びついて映画に深みを与えている。
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Fox 2000 Pictures Regency Enterprises 20th Century Fox
ダイアン・レインがヌードになった映画
ダイアン・レイン(Diane Lane、1965年1月22日 – )は、アメリカ合衆国の女優。
1984 コットンクラブ The Cotton Club Amazon
1987 愛は危険な香り Lady Beware Amazon
1987 ビッグタウン The Big Town Amazon
1987 ダイアン・レイン/愛にふるえて Priceless Beauty Amazon
1990 愛と青春の鼓動 Vital Signs Amazon
1990 引き裂かれた天使 Descending Angel Amazon
1992 美しき獲物 Knight Moves Amazon
1992 チャーリー Chaplin Amazon
1999 オーバー・ザ・ムーン A Walk on the Moon Amazon
2002 運命の女 Unfaithful Amazon