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コリンヌ・クレリー

コリンヌ・クレリーのヌード O嬢の物語/ヒッチハイク/ホテル

コリンヌ・クレリー

O嬢の物語(1975/仏/西独/105分) 映画の感想

Oは恋人のルネに付き添われ、秘密の館ロワッシーに向かう。彼女はそこでありとあらゆる性行為を強要され、性的に調教される。ロワッシーを出たOはルネによってステファン卿という老紳士に差し出される。Oはステファン卿から様々な屈辱的行為を強いられ当初は抵抗も示すが、最終的には尻に焼き印を押され完全に彼の「所有物」となり・・・。

『エマニエル夫人』のジュスト・ジャカン監督による、ポーリーヌ・レアージュの小説を原作としたSMを通した屈折した「愛」の形を描いたソフトポルノ。主演はオーデションで選ばれたコリンヌ・クレリー。ウド・ギアが彼女の恋人役で出演(この頃の彼はすげぇ美男子)。『エマニエル夫人』もそうだったが『O嬢の物語』でも、愛する者を性的な意味で他者に差し出すことで、ノーマルな恋愛感情から離れたエロス(日本語の愛欲に近い意味)そのものが強調して表出されている。『O嬢の物語』ではそのエロスがサドマゾ行為を通して『エマニエル夫人』以上に、哲学的に、思弁的に物憂げに語られ、それをジュスト・ジャカンは美人女優、美しい映像、美しい音楽でこれでもかと彩る。エロスを表現しようとすることに対する監督の情熱は半端ない。そういった点で、観る人によってはこれほど馬鹿らしく退屈な映画もないが、私は『O嬢の物語』をエロチックな映画の最高峰の一つに上げる(必ずしも私の好きな映画というわけではないが)。

コリンヌ・クレリーのヌード

オーデションで数多くの女優のなかから選ばれたO役のコリンヌ・クレリーはこの時20代の半ばで、離婚経験もあり子持ち。人によって好みはあるだろうが、客観的に見て超絶美人。そんな彼女がSM調教で様々な辱めを受けるシーンの連続は一種異様な迫力がある。といっても監督がジュスト・ジャカンでかつあくまでソフトポルノなので日本のAVなんかよりも表現はおとなしめでそこは過度の期待(?)はしない方がいい(ある意味AVなどとは真逆の映画ともいえる)。映画の大半で彼女は全裸だが一方で調教する男性陣は服を着ている。この状況はCMNF (着衣の男と裸の女)と呼ばれるもので、エロチックな創作物などで男女の従属関係や独特のエロチシズムを醸しだす際に用いられる。

参照リンク

O嬢の物語 ウィキペディア
O嬢の物語 IMDb
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S.N. Prodis Yang Films A.D. Creation Terra-Filmkunst GmbH Constantin Film

ヒッチハイク(1977/伊/104分) 映画の感想

アル中で記者のウォルターと妻のイブはトレーラーでロサンゼルスを向けた旅をしていた。二人は倦怠期に入っていてウォルターはイブに機会あるごとに絡み彼女を辱めいじめていた。その旅すがら二人はヒッチハイカーのアダムを車に乗せる。しかしアダムは実は凶悪な銀行強盗犯で、二人の車をカージャックし、すぐにその凶悪な正体を露わにする。そしてアダムの魔の手は美しいイブの肢体に迫り・・・。

フランコ・ネロと『O嬢の物語』『007/ムーンレイカー』のコリンヌ・クレリー、そして『鮮血の美学』『真夜中の狂気』のデヴィッド・ヘスが共演した(すごい顔ぶれの)エロチックバイオレンス映画。監督はルキノ・ヴィスコンティ映画の脚本や『裸のチェロ』などのエロチック映画などで有名なパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ(イタリア映画界の超大物)。凶悪犯にカージャックされ人妻が辱めを受けるという三文エロ劇画やエロ小説のような内容でゆる~いアクションシーンやエロシーンてんこもりのせいせいするような「大人の娯楽」で、こういう映画に倫理を求める必要もなく終始不愉快で救いのない展開が素晴らしく、そのうえで出演者の顔ぶれが豪華な、最高のセクスプロイテーション映画。
とは正直誉めすぎで、フランコ・ネロ、コリンヌ・クレリー、デヴィッド・ヘスの演技は緊張感があってかなりよいが、それを含めても実際はたわいもない映画だが、制作陣が一切手を抜いておらず、観客に娯楽をちゃんと提供しようとする姿勢は好感度大(芸術を隠れ蓑にした搾取映画なんかよりはよっぽどよい)。

コリンヌ・クレリーのヌード

終始酷い目に合わされる人妻役のコリンヌ・クレリーが美しくてエロ過ぎる。こういう映画を見慣れた私でもなんか恥ずかしくなるぐらい。彼女の出演作のほとんどはエロい内容なのだが、セクスプロイテーション映画の歴史の中で彼女は私の中で歴代最高レベルの評価。裸に銃の、彼女の立ち姿がカッコよい。『アマゾンの腹裂き族』のモニカ・ザンチもちらっと出演し胸を見せている。

参照リンク

ヒッチハイク ウィキペディア
ヒッチハイク IMDb
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Explorer Film ’58 Medusa Distribuzione Medusa Distribuzione

ホテル(1977/伊/西独/105分) 映画の感想

裕福なフランス人の人妻パスカルは、旅先のベルリンから出張で旅経つ夫を見送り、パリに帰ろうとする。しかし飛行機に乗り遅れ、それならと学生時代に泊まったクラインホフ・ホテルに向かう。彼女はそこで隣の部屋にいる過激派のメンバーで裏切り者を殺す命令に悩んでいるカールを覗き見、彼に惹かれる・・・。

コリンヌ・クレリー、ブルース・ロビンソン(俳優・脚本家・映画監督『キリング・フィールド』の脚本家)が出演した、イタリア製エロチックドラマ。監督は結構大物のカルロ・リッツァーニ。筋立ては、コリンヌ・クレリー演じる妖艶な人妻がホテルで隣にいる過激派という訳あり青年に恋をし、彼を覗き見て悶々とし、地下活動を続ける彼を尾行してベルリンの街を彷徨うというもの。評価の低い映画だが、コリンヌ・クレリーが相変わらず美人で彼女がたたずんでいるだけで絵になり、エロ映画としては合間合間に彼女の裸やカーチャ・ルーペ(脇役だがいい味が出ている)演じる娼婦のエロシーンが挟まれそこは抜かりがなく飽きさせない。また今振り返ると過激派が活躍するベルリンという70年代当時の世相や風俗が(イタリア人の目から)ムーディに描かれ、そこはレトロ映画が好きな私のような者にはかなり良かった。

コリンヌ・クレリーのヌード

映画の前半から中盤は人妻を演じるコリンヌ・クレリーが、セクシーで陰のある青年に悶々とし付け回するシーンが中心で、ここはイタリアエロ映画らしい直接的な描写や彼女のサービスシーンもあって良い。後半はコリンヌ・クレリーの怒涛のエロシーン・過激シーンの連続となり完全にポルノへと変貌する。私が観たコリンヌ・クレリーの映画の中では彼女が最も活躍しまともな演技を見せる映画でもあり、彼女に興味があってエロ映画レトロな映画が好きな人には良い映画だと思う。

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Roxy Films Trust International Films

コリンヌ・クレリーがヌードになった映画

コリンヌ・クレリー(Corinne Cléry、1950年3月23日 -)はフランスの女優。

1975 O嬢の物語 Historie d’O
1976 ブラッフ Bluff storia di truffe e di imbroglioni
1976 コリンヌ・クレリー/濡れたダイヤ E tanta paura
1977 ホテル Kleinhoff Hotel
1977 ヒッチハイク Hitch Hike
1986 イノセント・ドール 虜 Miel del diavolo, II

(その他日本未公開の映画多数)

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