きみに読む物語(2004/米/123分) 映画の感想
老人ホームで、年老いた男が女性患者にロマンチックな物語を読み聞かせている。時代は遡り、1940年のサウスカロライナ、労働者として働く若きノアは夏休みを過ごすためにやってきていた裕福な家庭の少女アリーと知り合い二人は恋に落ち結ばれる。しかしアリーの親は二人の交際に反対し、二人はすれ違いもあって離れ離れになる。数年後戦争から帰ってきたノアは二人の想いでの農園を復興させ、それが縁でアリーと再会する。しかしアリーには婚約者がおり…。
原作はニコラス・スパークスの同名小説。監督はニック・カサヴェテス。ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス共演。カナダ出身の二人の出世作でともに輝いている。ネタバレとなるが、痴呆症となり二人の愛し合った記憶を失った妻を、過去の二人の関係を物語にして読み聞かせ必死に回復させようとする年老いた夫の姿が感動的。一種のおとぎ話のような物語で予定調和だがそこがいい。映画マニア的視点から見て興味深いのは、監督が『グロリア』のジーナ・ローランズとジョン・カサヴェテスの息子のニック・カサヴェテスで、ジーナ・ローランズ自身が本作に出演しているところだ。ジーナ・ローランズの最後の出演作ではないが、実の息子によって名女優に役者としての締めくくりを飾るような役柄が与えられている事は感慨深い。
レイチェル・マクアダムスのヌード
レイチェル・マクアダムスは階級違いの男性と恋に落ちる女性の役。美しい裸の背中、はじけるような笑顔が素晴らしい。ライアン・ゴズリングとけっこう大胆なラブシーンを演じ、一瞬胸を見せている。彼女のファンからは違うと指摘されるかもしれないが、彼女は2000年代以降の恋愛映画の女王といった印象。
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Gran Via New Line Cinema
ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017/英/アイルランド/米/114分) 映画の感想
ニューヨークで活躍する写真家のロニートが、敬虔なユダヤ教徒で人々から信頼されるラビであった父親の訃報を受け、厳格な宗教的戒律を嫌って去ったロンドンに帰郷する。彼女はそこでかつて彼女と恋仲にあり、今は自分の父親の弟子であったユダヤ教徒ドヴィッドと結婚したエスティという女性と再会する。宗教上許されぬ行為であったが、二人は再び恋の炎を燃え上がらせ、そんな彼女たちの行為はドヴィッドとの結婚生活や厳格なユダヤのコミュニティに波風を立てる・・・。
同性同士で愛し合う二人の女性をレイチェル・ワイズとレイチェル・マクアダムスが演じた、宗教を背景とした恋愛ドラマ。監督は『ナチュラルウーマン』のセバスティアン・レリオ。同性の愛を通して、一般的にはなじみの薄い敬虔なユダヤ教の社会を描写し(正統派ユダヤ教)、宗教の保守性を一方で強調しながら、神が人間に与えた「選択」の自由の問題を浮き彫りにし、宗教の中にある寛容さの可能性についても語っている映画。シリアスな内容で日本人にはなじみの薄い宗教的な問題も絡み、正直途中少し退屈なところもあるが、恋愛映画として楽しめ、最後はそれが人が人を愛することの自由の問題に行きつき感動を覚える。佳作。
レイチェル・マクアダムスのヌード
エスティを演じたレイチェル・マクアダムスはヌードシーンの他に、レイチェル・ワイズとの大胆なラブシーンを演じている。彼女のその他の作品に比べてもシリアスでかなり重い役だが、彼女はそれを良く演じている。
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Film4 Productions FilmNation Entertainment Element Pictures LC6 Productions Braven Films Curzon Artificial Eye Bleecker Street
レイチェル・アン・マクアダムスがヌードになった映画
レイチェル・アン・マクアダムス(Rachel Anne McAdams, 1978年11月17日 – )はカナダ出身の女優。
2002 My Name is Tanino
2004 きみに読む物語 The Notebook
2009 きみがぼくを見つけた日 The Time Traveler’s Wife
2012 トゥ・ザ・ワンダー To the Wonder
2017 ロニートとエスティ 彼女たちの選択 Disobedience