アンジー・ディキンソンシシー・スペイセクナンシー・アレン映画女優ヌード

ナンシー・アレンのヌード 殺しのドレス他

アンジー・ディキンソン

殺しのドレス(1980/米/104分) 映画の感想

中年女性の殺害現場を偶然目撃した娼婦が、犯人に狙われながらも、犯人と関わりがあると思しき精神科医に近づいて真相に迫るが・・・。

『サイコ』などヒッチコックの映画にオマージュが捧げられたブライアン・デ・パルマ監督の傑作サイコサスペンス。ヒッチコックとブライアン・デ・パルマとの関係はいうまでもなく有名だが、私はそれとともに彼の映画はイタリアのジャーロ映画に強く影響されているようにも感じる。感覚的・幻想的な映像や表現、唖然とするようなプロットの使用などがそうなのだが、もともとイタリアのジャーロ映画自体がヒッチコックの影響を受けていて、いわばデ・パルマは、ヒッチコックつながりという事では〝構成のしっかりとした〟ダリオ・アルジェントなのだ。とはいえダリオ・アルジェントとデ・パルマは同時期に頭角を現した映画監督で、デ・パルマがダリオ・アルジェントから直接影響を受けたというわけではない。『ファントム・オブ・パラダイス』に出演したジェシカ・ハーパーに惚れこんだダリオ・アルジェントが彼女を『サスペリア』に出演させるなど二人には少なからぬ因縁がある。本作はまた、浮気する欲求不満の中年女、投資に熱心な娼婦、母親を殺人鬼に殺された機械オタクの少年、世慣れた刑事、特殊な個性の犯人など、登場人物が魅力的で、その一人一人にきちんとした物語とその顛末が描かれているところも楽しい。

アンジー・ディキンソンのヌード

あまりに有名なのでネタバレ以前の話だが、アンジー・ディキンソンは、映画前半に登場し一瞬主人公化と思わせてあっけなく殺されてしまう欲求不満の人妻の役。いわば『サイコ』におけるジャネット・リーの役である。映画冒頭のシャワーシーンのヌードはインパクト大だがボディダブル。だが彼女が殺されるまでの可憐な演出術、幻想的・感覚的な映像のあまりの素晴らしさに、そんなことはどうでもよくなる。アンジー・ディキンソンはこの映画に出演する直前『女刑事ペパー』というTVドラマで主人公をやっていて、アメリカ人にとってこの冒頭のシークエンスは、お茶の間の人気者がエロチックなシーンを演じた上に惨殺されるという意味で、さらに衝撃さを増すものだった(『ビッグ・バッド・ママ』で大胆なヌードや濡れ場を見せるなどそれまでにもセクシーな役は少なくなかったが)。

ナンシー・アレンのヌード

ナンシー・アレンは偶然殺人事件を目撃する投資に熱心な娼婦の役。当時彼女はブライアン・デ・パルマの奥さんだった。シャワーシーンでヌードを見せる。アンジー・ディキンソンのシャワーシーンが有名な映画ではあるが、映画後半の、精神科医を誘惑する際の彼女の黒い下着と悩殺ボディもそれに負けていない。

参照リンク

キャリー (1976/米/98分) 映画の感想

いじめられっ子の高校生で実はサイコキネシスの持ち主のキャリー。彼女を日頃虐待してきた母親は狂信的なキリスト教徒で彼女に性的な教育を一切しておらず、ある日シャワー室で遅い初潮を迎えた際にキャリーはパニックを起こしてしまい同級生にタンポンを投げつけられてしまう。その事件を機に性的な目覚めとともに彼女のサイコキネシスも覚醒し、彼女は母親と対立しまた彼女の周囲の人間関係にも変化が起こる。だがそれが最終的にとてつもない悲劇を招来してしまう・・・。

キリスト教における魔女の伝説や逸話をアメリカの高校を舞台にし現代的に翻案したスティーブン・キングの出世作にして代表作の一つである原作小説を、『殺しのドレス』のブライアン・デ・パルマ監督がケレンミある映像表現とテクックで映画化したホラー映画の大傑作。キャリー役にはシシー・スペイセク。キャリーの母親役にパイパー・ローリー。他にウィリアム・カットやジョン・トラボルタ、ナンシー・アレンやエイミー・アーヴィングといった当時売り出し中だった若手俳優たちが出演。キングの原作は時系列がバラバラに並べられた『羅生門』風の少し変わった構成の小説だったが、監督や脚本家の原作解釈は深く、それを再構成しクライマックスにアメリカ人の若者にとって象徴的なプロムの夜を持ってくることによって原作の持っているテーマやメッセージ性をよりダイレクトに表現することに成功している。それが監督のよくも悪くもケレンミたっぷりの映像表現やテクニック(音楽や効果音も含めた)によって誇張され、より象徴的な意味合いを帯びさせ、この映画を実質原作を超えた単なるホラー映画の枠を超えた二つとない作品にしている(私も初見時はホラー映画としてかなり怖かった)。私は本作を何度も観ていて原作も既読だが、そのたびに物語の素晴らしさとブライアン・デ・パルマの映像テクニックにのせられて最後には感動を覚えてしまう。有名な後半のショッキングシーンの成功も、それまでのストーリーと逆再生を利用した監督独特の映像テクニックによるもので、他の監督がいくらマネしても同じ効果は得られないものであり、本作を観ると名作はいかにして名作であるのかを再認識させられる。

シシー・スペイセクのヌード

風変りだが美人でもあり演技力も高いシシー・スペイセクは、キャリーを演じるために生まれてきたと言いたいぐらいこの役に合っている。冒頭の有名なシャワー室のシーンで大胆な演技とヌードを見せる。血まみれのドレスを纏い目を見開きぎょろつかせ炎を背にして立つ彼女は、恐ろしく禍々しくそして美しくまさに現代の魔女だ。

ナンシー・アレンのヌード

ナンシー・アレンはキャリーにいやがらせをして悲劇を引き起こすきつかけを作る「くそ女」の役を〝好演〟。『キャリー』出演後に監督のブライアン・デ・パルマと結婚し、後に離婚。彼女も冒頭のシャワー室のシーンで大胆なヌードを披露。彼女やエイミー・アーヴィングは、健康的な美人でキャリー役のシシー・スペイセクと対照的で、効果的。

参照リンク

キャリー ウィキペディア
キャリー IMD
キャリー シシー・スペイセクのヌード画像へのリンク
キャリー ナンシー・アレンのヌード画像へのリンク
(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。注意ください。)
Red Bank Films United Artists

ナンシー・アレンがヌードになった映画

ナンシー・アレン(Nancy Allen, 1950年6月24日 – )はアメリカ合衆国の映画女優。『ミッドナイトクロス』『ロボコップ』。

1976 キャリー Carrie
1980 殺しのドレス Dressed to Kill

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