告発の行方(1988/米/111分) 映画の感想
複数人の男に酒場でレ〇プされるという惨たらしい目にあったサラ。しかし彼女にも多少の隙があったと主張する相手側の弁護団と妥協し検察は司法取引に応じてしまう。世間の好奇の目に晒され、さらには酒場でレイプを囃し立てた男に絡まれたサラは追い詰められ自傷行為を起こす。女性検事のキャサリンはそんなサラに心動かされ、レ〇プを囃し立てたものたちを犯罪の教唆の罪で裁くことによって、レ〇プ犯自体にも本来の罪を負わせるという法廷戦術を立て、彼女とともに裁判に挑む決意をする・・・。
サラ役にジョディ・フォスター。キャサリン役にケリー・マクギリス。監督は『不法侵入』『バッド・ガールズ』のジョナサン・カプラン。レ〇プ事件そのものよりも周りで犯罪を教唆したものたちに焦点を当てた法廷ドラマとしての娯楽性と、惨たらしいレ〇プという犯罪や男性の女性に対する暴力への告発といった社会的テーマとを両立させた秀作ドラマ。ケリー・マクギリス演じる有能な女性検事と、惨たらしい事件にあい傷つきながらもへこたれずに立ち向かっていくジョディ・フォスターのコンビが協力し、やがて友情を芽生えさせるという展開にフェミニズム的な観点も読み取ることができる。ジョディ・フォスターは本作の演技でアカデミー賞の主演女優賞を受賞した。女優としての最盛期にあったケリー・マクギリスの演技も圧巻。監督のジョナサン・カプランは『バッド・ガールズ』以降はTVの仕事が主になっているようだが、腕の確かな職人監督らしい職人監督で、作家性があるのかないのかはともかく、彼が映画史に確かな足跡を残した監督であることは間違いない。
ジョディ・フォスターのヌード
レ〇プ事件を扱いながら一方でそれを最大の売りにし見世物にしているのではないか?とシリアスなテーマを扱った娯楽映画などに問われる問を本作にも投げかけることは容易だが、それはひとまず置いておくとして、ラスト近くのジョディ・フォスターがレ〇プされるシーンは、レ〇プ犯たちとそれを煽り囃し立てる男たちの姿が正視に堪えないほどに悍ましく描かれ映像表現としても相当な迫力で、ジョディ・フォスターはもちろんこのような過酷な撮影に挑み成功させたスタッフ・キャストたちの勇気と熱量は称賛に値する。
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Paramount Pictures
ハートに火をつけて(1990/米/99分) 映画の感想
芸術家のアンはマフィアたちによる殺人事件の現場を偶然目撃し命を狙われる。マフィアに命を狙われ恋人も殺され警察も信頼できないアンは一人逃走するが、そんな彼女をマフィアに雇われた一流の殺し屋マイロが追う。しかしマイロはアンに惚れてしまい・・・。
デニス・ホッパーが監督し自ら出演もしたクライムアクションであり恋愛ドラマ。主演のアンにはジョディ・フォスター。他にヴィンセント・プライス、ジョン・タトゥーロ、チャーリー・シーン、ジョー・ペシらが出演・友情出演していて俳優は豪華。自分の意図に反した編集を無断でされ映画会社ともめたせいで監督はアラン・スミシー名義となっていて、後にデニス・ホッパー自らが編集し音楽をつけた「オリジナルバージョン」が『バックトラック』として制作された。評価の高い「オリジナルバージョン」の『バックトラック』に比べ『ハートに火をつけて』はアメリカ公開時酷評されたが、こちらも悪い映画ではない。アクション、サスペンス、コメディ、エロ、恋愛などの要素がほどよく混ざり合い、さらには役者の魅力も相まって、娯楽映画として普通によく出来ている。デニス・ホッパー監督独自の人間観や美学やユーモアも良い。
ジョディ・フォスターのヌード
自分の命を狙う殺し屋に惚れられる芸術家を演じたジョディ・フォスターの役は、同時期に出演した『告発の行方』や『羊たちの沈黙』で彼女が演じた役に比べかなり通俗的だが、20代の彼女のアイドル女優的な部分の魅力が強く発揮された数少ない映画の一つとして私は好き。ヌードシーンも含め、エロチックドラマ並みに彼女のセクシーシーンがてんこ盛りでグッド。劇中でたびたび見せる彼女のデニス・ホッパーを見下し軽蔑しているような視線がサイコー。
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Vestron Pictures Precision Films Mack-Taylor Productions Dick Clark Cinema Vestron Pictures
ネル(1994/米/112分) 映画の感想
ノースカロライナの森の中の人里離れた小屋で、高齢の女性が死亡し、その際に医師のジェリーは怯え隠れる野生児のような女性に出会う。彼女は亡くなった女性の娘で彼女独自の言語をしゃべっていた。彼女を施設に収容して野生児の研究をしたいというポーラと同僚のアルの博士とジェリーは対立し、しばらくジェリーとポーラの二人で彼女を静かに観察し対応を決めることにする。自然と一体化したような生活を送るネルに感化されつつ、彼らは次第に心を通わせ始め・・・。
外界と確立した自然の中で育ち亡くなった双子の姉妹と独自の言語を作ってコミニュケーションをしていた女性と彼女を見守る人たちの交流を描いた映画。監督は『歌え!ロレッタ愛のために』や『ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッド。出演はジョディ・フォスター、リーアム・ニーソン、ナターシャ・リチャードソンら。自然と一体化し独自の言語をしゃべる女性の神秘的な生活、彼女を見守る人たちとの温かい交流、それらを通した自然と文明との対比が描かれる。ジョディ・フォスターの演技、自然の中での神秘的な描写などは良いものの、テーマの掘り下げは薄く、よくある娯楽映画の範疇に収まってしまっているのがおしい。ジョディ・フォスターの演技も素晴らしいが、いわやる「演技派」の俳優が好む「(例えとしての)難病物・障碍者」といった感じで少し鼻につく。
ジョディ・フォスターのヌード
ジョディ・フォスター演じる主人公が、湖で行水し自然と一体化する美しく神秘的なシーンで(本編に複数ある)ヌードを見せている。
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PolyGram Filmed Entertainment Egg Pictures 20th Century Fox
ジョディ・フォスターがヌードになった映画
ジョディ・フォスター(Jodie Foster、本名: アリシア・クリスチャン・フォスター、1962年11月19日 – )は、アメリカ合衆国の女優。
1976 白い家の少女 The Little Girl who Lives Down the Lane ボディダブル
1988 告発の行方 The Accused
1990 ハートに火をつけて Catchfire
1994 ネル Nell
1997 コンタクト Contact
2007 ブレイブ ワン The Brave One