ティルダ・スウィントン/エミリー・モーティマーのヌード　猟人日記

猟人日記(2003/英/98分)　映画の感想

1950年代のスコットランド、荷船で働く流れ者のジョーは女性の水死体を発見する。荷主のレズとともに死体を引き上げるが、実はその女はかつて作家志望だったジョーと付き合っていたキャシーで、彼女の死の顛末も彼は知っていた。ジョーはその真実を告げることなく旅を続け、レズの妻エラと関係を持ち、夫婦の関係を壊す。そんなおりキャシー殺しの犯人とされる男が無実の罪で捕まり･･･。

アレクサンダー・トロッチの同名小説を映画化した人間ドラマ。監督は『愛とセックスとセレブリティ』のデヴィッド・マッケンジー。ジョー役にユアン・マクレガー、レズ役にピーター・マラン、エラ役にティルダ・スウィントン、キャシー役にエミリー・モーティマー。製作は『ラストエンペラー』のジェレミー・トーマス。かつては人生に希望も持っていた男が落ちぶれ、不倫を重ね、愛人を裏切り、冤罪から目をそらすが、彼自身は完全な悪人とも言えず、裁きを受けることも報いを受けることもないという顛末が、劇的な展開や結末を迎える物語よりもかえって「人生」や「人間性」というものの真実を照らし出す効果を発揮していて、それを演じるユアン・マクレガーの演技も素晴らしい。息苦しい船上生活における生活感が生々しい性描写も含めてリアルに描かれていて良く、またエミリー・モーティマーの華やかさとティルダ・スウィントンの妖艶さとが、主人公が置かれている境遇をそれぞれ表していてその対比的な描写も良い。秀作。

ティルダ・スウィントンのヌード

ティルダ・スウィントンは生活臭を強く感じさせる、怠惰で落ちぶれた主人公の置かれている境遇を象徴するかのような人妻役。ユアン・マクレガーと艶めかしいラブシーンを演じ、ヌードを見せている。

エミリー・モーティマーのヌード

ティルダ・スウィントンとは対照的な華やかで可憐な女の子の役で(あくまでティルダ・スウィントンと比べてだが)、こちらは落ちぶれる前の主人公の境遇を表している。強姦まがいのシチュエーションなど、こちらもユアン・マクレガーと大胆なラブシーンを演じ、ヌードを見せている。

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エミリー・モーティマーがヌードになった映画

エミリー・モーティマー（Emily Mortimer, 1971年10月6日 – ）はイギリスの女優。

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2001　ケミカル51　The 51st State
2003　スリーピング・ディクショナリー　The Sleeping Dictionary
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