エリザベス・ベリッジのヌード ファンハウス/惨劇の館

ファンハウス/惨劇の館(1981/米/96分)　映画の感想
エリザベス・ベリッジのヌード
エリザベス・ベリッジがヌードになった映画

ファンハウス/惨劇の館(1981/米/96分)　映画の感想

エイミーは友達たちと移動遊園地(カーニバル)に遊びに行く。彼らは肝試しにと遊園地の中で一晩を過ごすことにするが、仮面を被った遊園地の客引きの男が、娼婦を殺すのを目撃してしまう。エイミーとその仲間たちは知的障害を持ち醜悪な容姿のその〝怪人〟と彼の父親に遊園地の中を追いかけまわされ、一人また一人と殺されていく･･･。

『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督によるホラー。主演は『アマデウス』でモーツァルトの妻の役を演じたエリザベス・ベリッジ。『悪魔のいけにえ』の影に隠れがちだが、『ファンハウス/惨劇の館』は、カーニバルや見世物小屋に関する都市伝説興味や潜在的恐怖と、若者たちが主人公の定型的なスラッシャー映画とがうまく融合したこの時代を代表する秀作ホラーと私は個人的に評価する。〝奇形〟の怪人とその周囲の人々が織りなす人間模様がどこかコミカルで哀愁を感じさせるのは、監督の『悪魔のいけにえ』シリーズにも通じていて妙な味わいがあって良い。『フリークス』や『フランケンシュタイン』『ハロウィン』『サイコ』といったホラー映画の名作へのオマージュが成されているのも本作の特徴。リック・ベイカーによる特殊メイクも良い。『悪魔のいけにえ』ほどではなくともこの映画が後のホラー映画に与えた影響は大きい。ちなみに監督の『悪魔のいけにえ2』は『悪魔のいけにえ』と『ファンハウス/惨劇の館』を合わせたような映画でサイコー(デニス・ホッパーも付いてくる)。