ムカデ人間(2009/オランダ/92分) 映画の感想
ドイツ人医師ハイターは、人間の口と肛門をつないでムカデ人間を作り出すことに執念を燃やしており、そのための実験体を求めて誘拐事件を起こしていた。アメリカ人旅行者のリンジーとジェニーは車が落輪して偶然ハイターの家に助けを求めたことで、彼に実験体として監禁される。そして誘拐された日本人の男とともに、三人はハイターによって外科手術を施されムカデ人間にされてしまう・・・。
トム・シックス監督のホラー映画『ムカデ人間』三部作の第一弾(三作ともすべてトム・シックスが監督)。ハイター医師役にディーター・ラーザー、ムカデ人間にされる被害者役ににアシュリー・C・ウィリアムズ、アシュリン・イェニー、北村昭博。一発ネタのような映画で、取り立てて優れたホラー映画とも思えないが、その一発ネタのムカデ人間のビジュアルのなんともいえない安っぽさや滑稽さ不愉快さやグロテスクナところはインパクト大で認めざるを得ず、ディーター・ラーザーや北村昭博の演技も良く、話題になったのも理解できる映画。
ムカデ人間 ウィキペディア
ムカデ人間 IMDb
ムカデ人間 アシュリー・C・ウィリアムズ、アシュリン・イェニーのヌード画像へのリンク
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ムカデ人間2(2011/英/オランダ/91分) 映画の感想
知的障害で小柄な青年マーティンは、駐車場の警備員をしていたが、彼は映画の『ムカデ人間』に魅了され、自分も人間をつなぎ合わせてムカデ人間を作ろうとする。障害者な上に亡くなった父親によって虐待された彼の精神は歪み母親はそんな彼を持て余し、家庭が崩壊するのと並行して彼の犯行もエスカレートしていき・・・。
トム・シックス監督による『ムカデ人間』シリーズの第二弾。マーティン役にローレンス・R・ハーヴィー、第一作でムカデ人間にされたアシュリン・イェニーが本人役で出演したメタ映画。狂った博士の実験といった絵空事を描いていた『ムカデ人間』に比べ、本作は障害を持つ若者の狂気とその悲惨な生活の様相が「リアルタッチ」で描かれ、ムカデ人間などというばかげたものが現実に行われたならばという発想のもと、シーンの大部分が実際的な血や排泄物の描写で溢れかえることとなり、モノクロなのも手伝って一作目とはかなりトーンの違った映画となっている。そういった描写の一つ一つに全く妥協がなく、マーティン役のローレンス・R・ハーヴィーのビジュアルと演技も加え、この手の不愉快でグロテスクな描写のある作品としては映画史上でもおそらく最上位に位置するものとなっている(それでも作り物はどこまでいっても作り物だが)。私自身このシリーズが苦手でずっと観賞してこなかったが、おススメすることは決してないが、こういう表現が存在すること自体は否定しない(映画としては2の方が評価できる)。ムカデ人間にされる過程で登場人物が裸にされるが、この二作についてはエロチックさを売り物にした描写は全くない(性的なシーンはある)。2に限ってはヌード画像のリンクは止めておきます。
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