マレーナ(2000/伊/92分) 映画の感想
第二次世界大戦下のシチリア、12歳の少年レナートは町一番の美女マレーナに夢中になっていた。レナートは彼女に性的妄想を抱きつつ、一方で彼女の幸福も願う。しかしマレーナの夫が戦死してから、彼女は生活のために男を渡り歩き挙句の果てに娼婦になってしまう。そんなマレーナを町の人間は、男は鼻の下を伸ばし、女は嫉妬し蔑む。そんななかドイツ軍が町に進駐してきて・・・。
『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督による、少年の年上の女性への思慕を描いた作品。マレーナ役にモニカ・ベルッチ、レナート役にジュゼッペ・スルファーロ。『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じく第二次世界大戦前後を舞台にした少年を主人公にしたノスタルジックな映画だが、少年の露骨な性欲と妄想が描かれていて『ニュー・シネマ・パラダイス』とはかなり趣が違う。とくに前半から中盤にかけては、コメディタッチでイタリア人気質もあって、ほとんどラウラ・アントネッリの『青い体験』のような艶笑コメディのノリ。後半になって、多少戦争の悲劇やシリアスな人間ドラマが描かれるが、この辺りがこの映画の賛否が分かれる部分。個人的には初見時『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督の作品ということで期待して観て多少残念な気分になったという記憶があるが、基本私は『青い体験』のような映画も好きなので、説教臭さもなく単純に少年のエロい年上の女への想いだけに焦点を当てた本作には好意的。シチリアの風景も美しい。
モニカ・ベルッチのヌード
モニカ・ベルッチはこの映画への出演で世界的に認知される女優となった。演技云々はともかく、「いい女」という役に、これほど説得力を持たせていることが称賛に値する。シチリアという美しい場所を背景に、彼女が背筋を伸ばし颯爽と歩いている姿がなんとも良い。
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Medusa Film Miramax Films Pacific Pictures Tele+ Medusa Distribuzione
モニカ・ベルッチの エッチなだけじゃダメかしら?(1992/伊/92分) 映画の感想
富豪のキャロライナが、マルチェロ、ルクレチア、チェザーレの3人の子供に一年以内に子供を作ったものに遺産を相続させると遺言を残して死ぬ。怠け者のマルチェロだけが子供を残せる可能性があるのに焦った残りの二人は彼を殺すために女殺し屋マリナを雇う。しかしマリナはそれを反故にし遺産欲しさに体外受精してまで彼の子供を作ろうとする。マリナはそのため一時ドイツに飛び、その間双子の妹アンジェラに彼女の代わりをさせるが、アンジェラがマルチェロを愛してしまい・・・。
モニカ・ベルッチが二役を演じるコメディ。監督はジャンフランコ・アルバーノ。ナンセンスな作品だが、同性愛者の男と業突く張り女と怠け者の兄弟、モニカ・ベルッチ演じる悪女とやさしい女の双子の姉妹、それぞれキャラがたっていて彼らが織りなすドタバタコメディが楽しい。とくに女優さん目線での観賞ではモニカ・ベルッチがこの頃から強いスター性と演技力を発揮していてとても良い(私はこういう作品に甘い)。
モニカ・ベルッチのヌード
双子の姉妹を演じるモニカ・ベルッチの、悪人と心のやさしい女の演じ分けが単純にうまい(はじめ同一人物が演じているとは思えなかった)。彼女の初期の作品だが、スター性も高く、私がこの映画に好意的なのも彼女が出演していてのもの。短いシーンだが大胆に胸を見せている。
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San Francisco Film Faso Film
ドラキュラ(1992/米/128分) 映画の感想
1462年、ワラキア公ヴラド〝ドラキュラ〟は、オスマン帝国への遠征に勝利する。しかし帰国したヴラドは最愛の妻エリザベータが彼が死んだという偽りの情報を真に受け投身自殺したのを知り、慟哭しキリストを憎み血をすすり吸血鬼となる。1897年、ドラキュラは、彼の依頼でルーマニアの彼の城を訪れた弁護士ジョナサンを幽閉しロンドンに向かう。彼の目的は、エリザベータと瓜二つのジョナサンの婚約者ミナにあつた・・・。
フランシス・フォード・コッポラ監督によるドラキュラ映画。ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブスといった当時の人気俳優たちが出演。本作のヒットによって、ハリウッドで、吸血鬼や狼男、フランケンシュタインといった古典的モンスター映画が再注目され、一流のスタッフ・キャストで製作されるきっかけとなった。制作当時コッポラがブラム・ストーカーの原作に忠実に『ドラキュラ』を映画化したという事が売り文句となっていたが、実際は原作のなかのミナとドラキュラとの関係性が改変され、ドラキュラを邪悪なモンスターというだけではなく亡き妻に純愛を捧げる悲劇の男としても描く構成となっている。ドラキュラにはイギリス人の非キリスト教徒や異人種や植民地の人々への偏見や恐怖などいろいろな要素が含蓄されているといわれるが、そんなドラキュラに〝まんまと〟守るべき女を奪われてしまうという展開に斬新さを感じる人もいれば温さを感じる人もいるだろう。また本作におけるコッポラの演出は、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『エクソシスト』『悪魔のいけにえ』といったモダンホラーの持つリアリスティックな表現から、それよりはるか以前のヨーロッパの幻想映画や怪奇映画にみられた表現主義的手法や、それに影響を受けた1930年代のユニバーサルのモンスター映画にみられたような古典的なドラマ作りや恐怖演出を、最新の技術でコッポラなりに再現しており、その点でも特徴的。終盤の複数のことを同時進行で描く、コッポラらしい演出の巧みさや、ゲイリー・オールドマン、アンソニー・ホプキンスの怪演、ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーブスといった当時の若手スターの活躍も魅力。
モニカ・ベルッチのヌード
モニカ・ベルッチはキアヌ・リーブス演じるジョナサンを誘惑するドラキュラの花嫁の一人を演じている。正直端役のお色気要員だが、はっきりと彼女と分かり存在感がある。本作は彼女のハリウッド進出作。他にルーシー役のサディ・フロストらもヌードを見せている。
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American Zoetrope Osiris Films Columbia Pictures
シューテム・アップ (2007/米/86分) 映画の感想
妊婦が襲撃されているところを訳ありの凄腕のガンマン、スミスが偶然救うが、彼女は赤ん坊を出産した直後に殺される。赤ん坊を狙う「組織」の追撃から逃れた彼は、赤ん坊の世話を頼むため娼婦のドンナの元を訪れるが、そこにも追っ手が襲撃してきて・・・、
『キング・アーサー』や『クローサー』のクライヴ・オーウェン主演のコミック調のアクション映画。「shoot-‘em–up 」とは撃ち合いの場面が多い映画やテレビ番組、またはシューティングゲームの意。赤ん坊を守りつつ敵と戦うというアイディアは、ジョン・ウー監督の『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』から着想を得ている。ジョン・ウーはじめ香港ノワールの影響をそこここに感じるが、個人的には香港ノワールの引用には食傷気味。それも含めなんとなく既視感の強い映画で、どこかで見たような演出やセリフ回しやアクションシーンが続くが、頭をからっぽにして観れば楽しい映画。赤ん坊を巡る陰謀、娼婦の設定などよく出来ていて、この脚本でコミック調ではなく、シリアスなサスペンスアクションとして制作したバージョンも個人的には観てみたかった。
モニカ・ベルッチのヌード
モニカ・ベルッチは赤ん坊の世話を頼まれる娼婦の役。クライヴ・オーウェンとセ〇クス中に敵に襲われるシーンでヌードを披露。ここは個人的には、本作で一番楽しめたシーン。
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Montford/Murphy New Line Cinema
モニカ・ベルッチがヌードになった映画
モニカ・ベルッチ(Monica Bellucci, 1964年9月30日 – )はイタリアの女優、ファッションモデル。
1992 モニカ・ベルッチの情事 La Riffa
1992 モニカ・ベルッチのエッチなだけじゃダメかしら? Ostinato destino
1992 ドラキュラ Dracula
2000 アンダー・サスピション Under Suspicion
2000 マレーナ Malena
2001 ジェヴォーダンの獣 Le Pacte des loups
2002 アレックス Irréversible
2004 スパイ・バウンド Agents secrets
2005 ダニエラという女 Combien tu m’aimes ?
2005 ストーン・カウンシル Le concile de pierre
2006 ナポレオンの愛人 Napoleon and Me
2007 シューテム・アップ Shoot ‘Em Up
2008 ダブル・ボディー 愛と官能のルール L’UOMO CHE AMA
2008 狂った血の女 Sanguepazzo
2009 シチリア!シチリア! Baarìa
2011 昼下がり、ローマの恋 Manuale d’am3re
2011 灼熱の肌 Un été brûlant