白いドレスの女(1981/米/113分) 映画の感想
フロリダで弁護士を務めるネッドは、実業家エドマンドの妻マティと出会い不倫関係となる。二人はエドマンドを殺害し、彼の財産を奪おうと画策し実行する。しかしネッドは遺産の相続に関しマティの行動に不信感を覚え、自らも殺人の容疑で警察にマークをされる。全てはマティによって仕組まれたことなのか、それとも・・・。
1944年のアメリカ映画『深夜の告白』にインスパイアされた、伝統的なハリウッド製のファム・ファタール映画。全米興行収入初登場第一位。監督は『スターウォーズ 帝国の逆襲』や『レイダース』の脚本を手掛けたローレンス・カスダン。ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、リチャード・クレンナ、テッド・ダンソンら出演。特段目新しさはない物語だが、脚本の巧みさや出演者の演技や会話の妙、うだるような暑さに代表される作品の題材も表したねっとりとした空気感の醸成、悪女役のキャスリーン・ターナーの圧倒的存在感・・・などが相まって上質なエロチックサスペンス作品として仕上がっている。大人の良質映画。
キャスリーン・ターナーのヌード
80年代を代表する悪女の一人を演じたキャスリーン・ターナーは本作が映画初出演。ドラマや劇場での女優の経験はあったものの、初めての映画出演とは思えない堂々とした演技と脱ぎっぷり。彼女は本作の出演を経て人気女優となるが、これだけ脱いでて、エロくて、演技が上手かったらそれも当然だろう。監督が『スターウォーズ』や『レイダース』に関わった人という事で、当時の若い映画ファンはこの映画に注目せざるを得ず、その大部分が彼女の大人の色気にやられた(たぶん)。
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The Ladd Company Warner Bros.
2つの頭脳を持つ男(1983/米/93分) 映画の感想
世界的な脳外科医マイケル・ハフハハールは交通事故で自分が撥ねてしまった美女ドロレスを手術で救うが、彼女は彼の名声と富のみが目的で彼に夜の営みを許さない。そんな彼の前に脳移植の権威ネセシスター博士が接触してくる。そして彼はセシスター博士によって実験のために脳だけの姿とされた女性アン・アールメヘイとテレパシーを通じて出会い恋に落ちてしまう・・・。
スティーヴ・マーティン、キャスリーン・ターナー出演のSFホラーコメデイ。50年代から60年代初期のSFホラーにオマージュを捧げたような設定に、スティーヴ・マーティンのコメデイ要素と、キャスリーン・ターナーの悪女要素を足した作品。私はコメディや音楽映画について語るのが苦手なのだが、スティーヴ・マーティンの『サボテン・ブラザース』や『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』などはお気に入り。本作もいつもの彼のノリに、私の好きなSFホラー要素が相まって楽しい。ラストで少しほんわかさせてくれるところもイイ。
キャスリーン・ターナーのヌード
キャスリーン・ターナー金がすべての浮気女を演じる。これ自体が彼女が『白いドレスの女』で演じた悪女を反映したような役になっていて、お色気満点で、キャスリーン・ターナーに興味がある人は観る価値がある。ただお色気シーンは多いが、彼女のヌードシーン自体は完全にボディダブル。その代わりにランディ・ブルックスという女性が派手に脱いでいる。
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Aspen Film Society Warner Bros.
クライム・オブ・パッション(1984/米/107分) 映画の感想
ファッションデザイナーのジョアンナは、夜はチャイナブルーという男の願望をなんでも叶える娼婦の顔を持っていた。そんな彼女に牧師の恰好をした変質的な男シェインが付き纏う。一方でボビーという最近夫婦仲に悩んでいる男がジョアンナの素性を調べるために探偵に雇われる。ボビーは次第にジョアンナに惹かれていくが、彼女にシェインの魔の手が迫ってきて・・・。
『肉体の悪魔』『トミー』のケン・ラッセル監督作品。娼婦チャイナブルー役にキャスリーン・ターナー、変態牧師役に『サイコ』のアンソニー・パーキンス。と、このスタッフ・キャストの紹介だけで胸やけしそうになるが、実際の内容もかなり「トンでいる」作品。キャスリーン・ターナーが男の願望をなんでも叶える娼婦として奇抜なコスプレをして変態セックスの限りをつくし、アンソニー・パーキンスが彼女を「救済」するのだとバイブルと殺人バイブを手にして迫ってくるという狂った映画。アンソニー・パーキンスは自身の当たり役『サイコ』のノーマン・ベイツを引き継いだような役で、作品の内容・テーマ的にも『サイコ』やヒッチコックの映画の影響が強く感じられる。ケン・ラッセル監督は最近ではほとんど名前を聞かなくなったが一時はアバンギャルドな監督として映画ファンの間で名前が知られていて、本作でも独特の色彩感覚や音楽やモンタージュ、誇張された演出などが見られ、もの凄く変。夫婦仲の微妙な男女が旦那が夜の街で性の冒険をした末に元の鞘に戻るという展開や、ラストのセリフなどに、スタンリー・キューブリックの『アイズ ワイド シャット』との共通点を感じる。名作ではないが、一度観たら忘れられない映画であることは間違いない。
キャスリーン・ターナーのヌード
有名女優の彼女がなぜこんな映画に出演しこんな役を演じたのかという疑問が頭に浮かぶが、もともとキャスリーン・ターナーはケン・ラッセル監督の映画のファンだったらしい。本作の彼女を見ていると「女優さんってすごい!」って感じる。役柄通り大胆なヌードを披露している。
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New World Pictures China Blue Productions New World Pictures Orion Pictures International
女と男の名誉(1985/米/130分) 映画の感想
ニューヨークのシチリアマフィアの幹部で殺し屋のチャーリーは、アイリーンという女性に一目ぼれして結婚するが、彼女も殺し屋だった。チャーリーの元恋人でドンの息子ドミニクの娘メイローズは、二人に嫉妬する。二人はマフィア内の権力闘争や痴情のもつれやら殺し屋稼業の問題やらに巻き込まれ、互いに生き残りをかけた駆け引きを強いられることになる・・・。
ジャック・ニコルソン、キャスリーン・ターナーが共演した、名匠ジョン・ヒューストン監督が晩年に手掛けたマフィアの世界を舞台にした傑作コメディ。ほんとおもしろい。大真面目にマフィア映画を撮っているようでいて、マフィア映画のパロディ的要素もあり、そこに少しとぼけたような味わいやシニカルさが加えられているところが魅力の作品。芸達者な役者たちが織りなす演技のアンサンブルも見事で、監督の娘のアンジェリカ・ヒューストンは本作の演技でアカデミー賞の助演女優賞を受賞した。主演の二人はもちろん、個人的にはマフィアのボス役を演じたウィリアム・ヒッキーがツボにはまった。近年はこういった洒落た大人の娯楽映画が少なくなったように思う。
キャスリーン・ターナーのヌード
女殺し屋役のキャスリーン・ターナーは、ジャック・ニコルソンやアンジェリカ・ヒューストンをはじめとするマフィアファミリーを演じる濃い面子の役者たち相手に一歩も引かない存在感(基本はジャック・ニコルソン中心の映画だが)。ジャック・ニコルソンとのベッドシーンでヌードを見せるが、露出は控え目。本作は銃を構えるシーンや、埠頭のベンチでのシーンなど美しくカッコよい彼女が見られる映画である。
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ABC Motion Pictures 20th Century Fox
キャスリーン・ターナーがヌードになった映画
キャスリーン・ターナー(Kathleen Turner, 本名:Mary Kathleen Turner, 1954年6月19日 – )は、アメリカ合衆国の女優。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』『ペギー・スーの結婚』
1981 白いドレスの女 Body Heat Amazon
1983 2つの頭脳を持つ男 The Man with Two Brains Amazon
1984 クライム・オブ・パッション Crimes of Passion Amazon
1984 孤高の戦士 A Breed Apart
1985 女と男の名誉 Prizzi’s Honor Amazon