レッド・サン(1971/仏/伊/西/112分) 映画の感想
盗賊団のリンクとゴーシュは金貨を狙って列車強盗する。その列車にはたまたま日本の侍たちがワシントンのアメリカ大統領への使節団として乗り合わせていた。ゴーシュは大統領への贈り物のである宝刀を強奪し侍の一人を殺す。黒田重兵衛は宝刀の奪還と敵討ちのため、強盗団に裏切られたリンクを道先案内人にしてゴーシュを追う・・・。
三船敏郎、チャールズ・ブロンソン(リンク)、アラン・ドロン(ゴーシュ)、ウルスラ・アンドレスという当時の人気俳優(とくに日本での)たちの奇跡の共演が実演した西部劇。監督は007シリーズ第1作『ドクター・ノオ』をヒットさせ、『ロシアより愛をこめて』、『サンダーボール作戦』を含めたシリーズの3作を監督したテレンス・ヤング。音楽は『アラビアのロレンス』などのモーリス・ジャール。スタッフ・キャストはめちゃくちゃ豪華。当時日本で大ヒットしTVでも何度も放映された人気作だが、今ではほとんど顧みられず、世界的に見てもYouTubeなどの関連動画の視聴者数も三船敏郎、チャールズ・ブロンソンそれぞれの代表作に比べて少なく、なかば忘れられた映画となっている(これは本作が最終的にハリウッド映画として制作されなかったことも大きいように思うが)。観返してみると、まったく文化の違う男と男の掛け合いがコメディタッチに描かれつつそれが最終的に友情へと変わっていくところ、列車強盗やインディアンの襲撃や酒場の女たちとのお色気シーンなど西部劇の主要な要素を網羅したエンターテインメント性、役者陣の圧倒的存在感など、本当によくできた娯楽映画で楽しい。1970年という西部劇のブームが去った時代の作品だが、かえってそれが撮影技術やアクションの進歩と既存の西部劇のノウハウが融合されて、ロケの素晴らしさなども含め、技術面や見た目で本作を優れた西部劇にしているのもポイントが高い。ただもともと三船敏郎ら日本側から持ち掛けられた企画らしいのだが、こういう映画にありがちだが、有名俳優たち全員に花を持たせる形となってしまっていて、そこが一本の映画・物語として中途半端になってしまっている感はある。人間ドラマもやや薄い。三船敏郎演じる侍が、ラスト堂々と悪漢と対峙し対決し見事な太刀捌きで敵を倒していれば映画はもっとしまったものになり、それと人間ドラマがもう少しましだったら今日まで語り継がれる名作になっていたようにも思う(私は三船敏郎のファンだがとくに彼を贔屓しているわけではない。三船がカッコイイのは言わずもがな)。
ウルスラ・アンドレスのヌード
本作は、初代ボンドガールのウルスラ・アンドレスが007シリーズの監督テレンス・ヤングと再び組んだ作品という意味合いも(少しは)ある。悪漢の「情婦」という西部劇の典型的な役で出番も多い。男性向けのサ-ビスシーンとして胸を見せている。
レッド・サン ウィキペディア
レッド・サン IMDb
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ウルスラ・アンドレスがヌードになった映画
ウルスラ・アンドレス(Ursula Andress, 1936年3月19日 – )は、スイスのベルン出身の映画女優。007シリーズの初代ボンドガール。
1962 007 ドクター・ノオ Dr. No
1966 ブルー・マックス The Blue Max
1969 サファリ大追跡 The Southern Star
1970 女豹の罠 Perfect Friday
1971 レッド・サン Red Sun
1973 最後の大犯罪 L’ULTIMA CHANCE
1975 白衣に秘められた幻想 THE NURSE
1978 ホウリー・マウンテンの秘宝/密林美女の謝肉祭 La montagna del dio cannibale
1979 ピンクのルージュ TIGERS IN LIPSTICK