スザンナ・ヨークのヌード　甘い抱擁/イメージズ他

甘い抱擁(1968/米/138分)　映画の感想

ベテラン女優ジューンは人気長寿テレビドラマ番組の看板スターだが、その愛される役柄ジョージとは裏腹に実生活では悪態をつき大酒のみの下品なレズビアンの中年女だった。その人気の役も失いそうになり、「愛人」の同居人アリスもTVプロデューサーの女に奪われそうになりジューンの生活はますますあれるが、そんな彼女から仕事仲間やアリスたちはますます遠ざかっていき･･･。

『何がジェーンに起ったか?』『ロンゲスト・ヤード』のロバート・アルドリッチ監督によるドラマ。ジューン役にベリル・リード。アリス役に『トム・ジョーンズの華麗な冒険』のスザンナ・ヨーク。私は予備知識なしにこの映画を観たが、監督の『何がジェーンに起ったか?』ばりの芸能界を舞台にした狂ったドラマで赤裸々な同性愛描写含めとにかく灰汁が強く、とくに主役のジェーンの強烈なキャラには頭がクラクラした。何度も観たいとは思わないが正直好みの作品。レズビアンをクローゼットから引き出した先駆的な映画ともいわれる。

スザンナ・ヨークのヌード

アメリカ映画にレイティングシステムが導入されるかという時期に制作された本作は当時としては過激なレズビアンシーンのために成人映画指定を受けた(今となってはたわいもないが)。スザンナ・ヨークはコーラル・ブラウンとの女性同士のラブシーンでヌードを見せている。カワイイ。

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イメージズ(1972/米/英/101分)　映画の感想

児童文学家のキャスリンは、ある夜謎の女から夫のヒューが浮気しているという電話を受ける。それ以降キャスリンは死んだはずの恋人の姿をはっきり目にするようになり混乱する。ヒューと別荘に向かったキャスリンは自分のドッペルゲンガーをみる。彼女の妄想と幻覚は別荘にかつての恋人マルセルと彼の思春期の娘スザンナが訪れることでさらに悪化する･･･。

『ナッシュビル 』のロバート・アルトマン監督によるサイコホラー。『M★A★S★H マッシュ』で成功し、様々なジャンルやスタイルの作品を撮っていた頃の作品。キャスリン役にスザンナ・ヨーク。彼女は本作の演技でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞した。音楽はなんとあのジョン・ウィリアムズ。

後の群集劇といった彼のスタイルが確立する以前の作品。種明かしすれば幽霊やドッペルゲンガーも彼女の幻覚ということになるのだろうが、その見せ方がうまくて奇妙で怖く、その映像作品ならではといった恐怖の醸成が心地よい。混線する不可解な電話など村上春樹の作品と共通するものを一部に感じる。

スザンナ・ヨークのヌード

本作はスザンナ・ヨークの一人舞台で、作品もヨーロッパ向きで彼女がカンヌで賞を取ったのも頷ける。ベッドの上でヘアまでみせる大胆なヌードを見せている。

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ザ・シャウト／さまよえる幻響(1978/英/86分)　映画の感想

精神病院で作家のロバートは、クロスリーという男と出会い、彼から奇妙な話を聞く。･･･クロスリーは音響デザイナーのアンソニーと出会い、彼の家に強引に居候する。クロスリーはアボリジニのシャーマンから「人を殺す叫び声」を学んだ魔術師であると嘯き、アンソニーと妻レイチェルの生活をかき乱す。「侵入者」クロスリーはついにはレイチェルを陥落するが、アンソニーは妻が寝とれてもなすすべもなく･･･。

ポーランド出身でアンジェイ・ワイダやロマン・ポランスキーの脚本も務めたイエジー・スコリモフスキ監督作品。怪人クロスリーにアラン・ベイツ。彼に翻弄される夫婦役にジョン・ハート、スザンナ・ヨーク。映画の構成が歪で内容もシュール、そこに意味ありげな幻想的なシーンや性的なシーン、クロスリーの「シャウト」のようなショッキングなシーンが挟まれ、観る人によっていろいろと解釈の余地を残す安部公房やつげ義春が好きなような人には刺さるであろう不条理ドラマ。

スザンナ・ヨークのヌード

スザンナ・ヨークは怪人クロスリーに誘惑される人妻の役。ここでも彼女は「変な映画」に出演しヌードを見せている。

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スザンナ・ヨークがヌードになった映画

1968　甘い抱擁　The Killing of Sister George アリス
1968　太陽を盗め　Duffy
1972　ロバート・アルトマンのイメージズ　Images
1974　ゴールド　Gold
1978　ザ・シャウト/さまよえる幻響　The Shout
1978　サイレント・パートナー　The Silent Partner