スーザン・ジョージ映画女優ヌード

スーザン・ジョージのヌード わらの犬/マンディンゴ

スーザン・ジョージ

わらの犬(1971/米/英/117分) 映画の感想

数学者のデイヴィッドは暴力的なアメリカ社会を逃れ、妻の故郷であるイギリスの片田舎に引っ越してくる。しかし村の住民は彼によそよそしく接し、猫を殺されるなどのいやがらせをされても大人しい彼は抗議もできない。挙句の果てに彼の魅力的な妻エイミーが彼の留守中にレ〇プされるが彼は気づきもしない。しかし村の娘の失踪事件にかかわった精神薄弱者の男を家に保護し男の引き渡しを要求してきた村の男たちが暴力をふるって自分の家に侵入しようとしてきた瞬間に豹変、デイヴィッドは自分の内に眠っていた暴力衝動を爆発させる・・・。

『ワイルドバンチ』のサム・ペキンパー監督初の現代劇で、公開当時その過激な暴力性が同時期に公開された『ダーティハリー』や『時計じかけのオレンジ』、『フレンチ・コネクション』などとともに物議を醸し出したバイオレンス映画。この時代の暴力映画には、1968年にヘイズコードが廃止され、表現の規制が大幅に緩和された時代の表現者たちの爆発的なエネルギーが感じられ、表現上これまで深く描けてこれなかった人間の心理や本質に鋭く迫る作品が見られた。一部(多く)の人たちにとってはこれらの暴力映画は今も昔も顰蹙ものにかわりないが、暴力映画が好きな者、そこになにかしらの人間の本質を観る者にとっては、最高の映画となる。温和な男の中に眠る内なる暴力性を描いた『わらの犬』もそのような作品である。スーザン・ジョージ演じる主人公の妻が一方的な暴力の被害者となり、怯え、自己中心的に描かれ、彼女が暴行されるシーンが過激に煽情的に描かれているのは非難の対象となる一方で、いろいろな面で人間の真実の一端を表しているともいえる。『わらの犬』については他にも語ることが山ほどあるが、サム・ペキンパー監督のアクション映画としても西部劇の籠城戦のシチュエーションを現代に置き換えたクライマックスのシーンの演出が冴えまくっていてすさまじく、この前後に『ワイルドバンチ』や『ゲッタウェイ』などを手掛けたサム・ペキンパーの絶頂期の映画としての見応えがある。アクションシーンはクライマックスに集中しているが、そこに至るまでの人間ドラマも秀逸で物語に含蓄があり退屈させず、ダスティン・ホフマンやスーザン・ジョージをはじめ俳優の演技も素晴らしい。個人的にはそれまでふがいない男として描かれていた主人公が、精神薄弱の赤の他人を匿い、弱い立場の者を守るためにブチ切れて立ち上がる展開が最高に好き(自分の家を守るためでもあるが)。私が数々見てきたバイオレンス映画のなかでも最上位の作品。大傑作だと思う。

スーザン・ジョージのヌード

本作の彼女の演技は名優ダスティン・ホフマンを相手にしても一歩も引いておらず素晴らしい。あまりに有名なレ〇プシーンはじめ彼女のセクシーなシーンは本作を支える大きな支柱になっている。スーザン・ジョージが『わらの犬』や『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』、『マンディンゴ』といった作品で演じてきた役はポルノグラフィで女性のステレオタイプであると批判する意見もあるだろうが、エロや暴力を求める心理もまた人間の本質を表しており、このような「汚れ役」にプロフェッショナルに臨み、これらの名作を支える演技を披露してきた彼女は称賛してもしきれない。スーザン・ジョージは私が個人的に最大級のリスペクトを送る女優さんの一人である。

参照リンク

わらの犬 ウィキペディア
わらの犬 IMD
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ABC Pictures Talent Associates Amerbroco Films Cinerama Releasing Corporation 20th Century Fox

マンディンゴ(1975/米/127分) 映画の感想

南北戦争以前のアメリカ南部、荒廃した農園の息子ハモンドは黒人奴隷を酷使する父親のウォーレンから跡取りを求められ従妹のブランシュと結婚する。しかし彼は黒人奴隷のエレンを愛しており、ブランチが実の兄と関係し処女ではなかったことも夫婦仲を悪化させる。嫉妬したブランチは拳闘家のミードというたくましい黒人奴隷を誘惑して関係を持つ。ブランチは妊娠し、ウォーレンは跡取りができたと喜ぶが・・・。

ジャック・カークランドによるベストセラー小説『マンディンゴ』及びその演劇版を映画化した南北戦争以前のアメリカ南部の奴隷制度を扱ったエロ・グロドラマ。監督は『ミクロの決死圏』や『絞殺魔』のリチャード・フライシャー。ジェームズ・メイソン、スーザン・ジョージ、ペリー・キング、ケン・ノートンらが出演。ヒットし続編扱いの『ドラム』も製作された。公開当初はアメリカで酷評された本作だが、今では、ハリウッドの大手映画会社(パラマウント・ピクチャーズ)が制作したエクスプロイテーション映画としての希少性や、アメリカの黒人奴隷制度の実態を赤裸々に描いたシリアスな映画としてなど、様々な観点から論評され再評価されている。ちなみに127分の作品だが、日本版のDVDは123分と4分ほど短い。その辺りの経緯や日本劇場公開時はどういう形だったかは調べてみても分からなかったが、日本版DVDはオリジナル版からカットされたシーンがあるのは事実。それでカットされたシーンの多くは女性のヌードシーンで、とくにスーザン・ジョージとケン・ノートンの濡れ場が日本版DVDでは大幅にカットされている。オリジナル版ではこの二人の濡れ場がそうとう卑猥。私は初めてこの映画をTVで観たときもこのカット版で、本作に対して少なからぬ衝撃を受けるとともに感動もしたのだが、後にこの映画が低俗な映画とアメリカ本国で酷評されているのを知りそれほどのエロ・グロ映画だろうかと頭をかしげた。けれどもこのオリジナル版の卑猥さを知ればそれも納得。このように日本版DVDを視聴しただけではこの映画の真価は図れないが、それも踏まえても私は、本作は「名作」だと思う。農園の主ウォーレンの黒人を人とも思わない先入観のグロテスクさ恐ろしさ、その息子でありながら黒人奴隷の女に人間的愛情を感じるハモンド、そのハモンドに嫉妬する白人娘の妻ブランチ、そしてミードを始めとする黒人奴隷のおかれた悲惨な状況とそのなかでも矜持を忘れない彼らの姿、それらおのおのドラマが名匠リチャード・フライシャーの手によって理詰めで意外なほどに繊細に描かれており見応えがあり、ある種の感動を誘う。一方で黒人奴隷への暴力(レイプ、首つり刑、釜茹で)、赤裸々な性的描写といったこの映画の批判される部分だが、ドラマ部分とこういったエログロ描写が結びついて、それがエクスプロイテーション映画としての「低俗」な見せ場であると同時に臆することなく人間の真実を暴露した表現ともなっており印象深い。この映画は私の人間観に対して少なからぬ影響を与えた映画だが、アメリカの黒人奴隷を描いたエクスプロイテーション映画としては当時のアメリカの奴隷制度下の実際の資料を参考にしそれを忠実に再現したという触れ込みの『ヤコペッティの残酷大陸』という作品があり、これが『マンディンゴ』以上のものすごい内容の映画で、私のそれまでのアメリカの黒人への「お気軽」な見方が本作を観て根底から破壊された。いろいろなエロ・グロ映画を観てきた私にとっても本作は別格で、観る人はある種の覚悟が必要とだけ断っておく。、

スーザン・ジョージのヌード

『わらの犬』でもそうだが、こういった顰蹙を買うようなポルノグラフィティで女性の「ステレオタイプ」的な役をプロフェッショナルに演じ切る彼女が素晴らしい。黒人女と浮気する夫への嫉妬や、赤ん坊を出産する時の彼女の演技なども見事。『わらの犬』にしても『マンディンゴ』にしても映画史に名を残す問題作で、彼女もこれらの作品とともに映画史に永遠に名を残すこととなった。先に述べたような日本版DVDは彼女のエロシーンは大幅にカットされているが、オリジナル版はその点かなりえぐい。

参照リンク

マンディンゴ ウィキペディア
マンディンゴ IMDb
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(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Dino De Laurentiis Company Paramount Pictures

スーザン・ジョージがヌードになった映画

1971 わらの犬 Straw Dogs
1975 マンディンゴ Mandingo
1975 危険な愛の季節 Out of Season Amazon
1977 タイガーシャーク ¡Tintorera!
1982 ゴースト・イン・京都 The House Where Evil Dwells


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