ドラゴン・タトゥーの女(2011/米/158分) 映画の感想
悪徳実業家について書いた記事を巡る名誉棄損裁判で負け休職中の雑誌記者ミカエルは、スウェーデン有数の企業の元オーナに彼の一族の住む島に招かれ、彼の姪が失踪した数十年前の事件の調査を依頼される。元ナチの信奉者など一族は一筋縄ではいかない人物ばかりで捜査は難航するが、父親の殺害未遂で精神病院に入り今も被後見人として監視下にある奇抜な容姿の女ハッカー・リスベットの協力を得て、少しずつ深い闇に包まれた事件の真相に近づいていく・・・。
スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの小説が原作。同じ原作のスウェーデン映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009年)の実質リメイク。監督はデヴィッド・フィンチャー。ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ共演。簡単にいうと日本でいうところの横溝正史の金田一耕助シリーズのスウェーデン版のようなお話。ただ壮絶な生い立ちを持つ奇抜なスタイルの天才ハッカー・リスベットのキャラと物語が強烈かつ斬新で、その存在が作品を二つとないものにしている。聖書の言葉に触発された猟奇殺人事件の謎を解くという事ではデヴィッド・フィンチャーらしい映画だが、基本的には映画の作りがスウェーデン版をなぞっており、スウェーデン版を先に見ているとあまり新鮮さは感じない。そもそもスウェーデンを舞台にした話なので、スウェーデンの俳優が演じる方が自然である。そういう部分を抜きにすれば、本作は相当高い完成度を誇る、アメリカのネオノワール映画(この定義もあやふやだが)の大傑作の一つであることは間違いない。
ルーニー・マーラのヌード
ルーニー・マーラは先に述べたリスベットという強烈なキャラを演じる。セクハラシーン、強姦シーン、女性同士のベッドシーン、ダニエル・クレイグとのラブシーンでヌードを見せる。どのシーンも激しいが、とくにダニエル・クレイグとのそれが過激。アクションシーンや道徳的に重いシーンもあり、月並みな表現だが本作の彼女の体当たり演技は称賛に値する。リスベットはその少女っぽさを残す肉体も重要な特徴の一つだが、ルーニー・マーラはまさに当たり役。
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Columbia Pictures Metro-Goldwyn-Mayer Scott Rudin Productions Yellow Bird Sony Pictures Releasing
サイド・エフェクト(2013/米/106分) 映画の感想
鬱病を患ったエミリーは、抗うつ剤の副作用で夢遊病状態のなか夫を刺殺してしまう。彼はインサイダー取引で服役し出所してきたばかりだった。彼女を担当し薬を処方した精神科医バンクスは法廷で彼女を擁護し、エミリーは精神病院での治療という条件付きで無罪となる。しかし一方で薬を処方したバンクス自体の社会的信用は失墜する。しかし失意のバンクスが改めて事件を調査していくうちに、事件の意外な真相が明らかとなり・・・。
多少のネタバレあり。私は予備知識なく本作を観賞したが、最初、精神疾患、薬の副作用などを扱ったシリアスな医療ドラマかと思わせて、その予想を裏切り、患者を擁護したことから窮地に陥った精神科医が事件の真相を解明を計るという推理小説的展開をみせてゆきかなりおもしろかった。精神医療へのリサーチが行き届いていて、伏線の張り方も巧みで、役者の配役と演技もよく、そこそこの完成度を誇る秀作。事件の真相を解明する精神科医を演じたジュード・ロウの、いい意味で肩の力の抜けた自然な演技がいい。
ルーニー・マーラのヌード
ルーニー・マーラは鬱病を患い薬の副作用から愛する夫を殺してしまう人妻の役。その演技力が作品の良し悪しを決定する重要な役どころだが、彼女はそれに十分に応えている。ベッドシーンでヌードをみせるが、これは代役っぽい。
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Endgame Entertainment FilmNation Entertainment Di Bonaventura Pictures Open Road Films
ウーナ(2017/英/米/加/94分) 映画の感想
ウーナは15年前、レイという家族の知り合いの男と男女の関係を持つ。そのとき彼女は13歳でレックスは裁判にかけられ、ウーナの前から消える。彼に捨てられたと思ったウーナは心に深い傷を負う。以降周囲から彼女は奇異の目でみられ、彼女の家族も崩壊する。しかしいまでもウーナはレイのことを愛していてたまたま彼の現在の所在を知った彼女は、彼の仕事場へと押しかける・・・。
大人の男性と関係を持ち人生を狂わされた少女の姿と、年齢を超えた男女の「普遍的」な愛について語った人間ドラマ。ウーナ役にルーニー・マーラ、レイ役にベン・メンデルソーン。監督はベネディクト・アンドリューズ。社会的モラルの問題をいったん保留し、禁じられた愛を二人のそれぞれの視点から揺れ動く感情を交えて描いているのが特徴で、それを二人の巧みな演技が地味で派手な展開のない映画ではあるが、人間ドラマとしてそれなりに見ごたえのあるものにしている。エロティックな映画としてもスキャンダラスな空気が醸し出す独特のエロチシズムが感じられて『ロリータ』などとはまた違った形のロリータ映画となっていて、そこも評価できる。13歳のウーナ役ルビー・ストークスが良い。
ルーニー・マーラのヌード
人生を滅茶苦茶にされながら、それでも愛を誓った年上の男性への想いを断ち切れない女性をルーニー・マーラが好演。『ドラゴン・タトゥーの女』や『キャロル』などスキャンダルな役は彼女の真骨頂といったところか。劇中でかなり大胆な裸を披露。
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Bron Creative Jean Doumanian Productions WestEnd Films Film4 Productions Swen
Thunderbird Releasing
ルーニー・マーラがヌードになった映画
パトリシア・ルーニー・マーラ(Patricia Rooney Mara, 1985年4月17日 – )は、アメリカ合衆国出身の女優。姉のケイト・マーラも女優。
2011 ドラゴン・タトゥーの女 The Girl with the Dragon Tattoo Amazon
2013 サイド・エフェクト Side Effects Amazon
2015 キャロル Carol Amazon
2016 ウーナ Una Amazon