アメリカン・ビューティー(1999/米/122分) 映画の感想
一見幸福そうな家庭の父であるレスターは、見栄っ張りで自己中な妻、自分に馴染まない年頃の娘との関係がうまくいかないなどいらいらが募るばかり。そんな彼がある日会社から解雇を申し付けられる。それを機にレスターは、自分の好きなように生きようと決意し、妻に本音をぶちまけ、自分の娘の美人の同級生に鼻の下を伸ばし、彼女との交際を妄想し、せっせと体を鍛え始める。妻や娘はあきれ果て、二人もそれぞれの道を歩み始める。隣の家の堅物の退役軍人で娘の恋人の父親でもあるフランクは、そんなレスターに対して彼が同性愛者だと思い込み、殺意を募らせていく・・・。
同性愛者であることを公表しているアラン・ボールの脚本を、ケヴィン・スペイシーを主役に据えて、サム・メンデス監督が見事な悲喜劇に仕上げた、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞を受賞した名作。
多少のネタバレありです。
ケヴィン・スペイシーを始めとする出演者の名演は当然のことながら、本作は脚本が優れていて、人間ドラマ中心のお話かと思いきや、少し観客をミスリードするミステリータッチの筋立てが特徴的で、ミステリーにおける謎解きが、ここでは登場人物それぞれが抱える事情の暴露となり、ラストの一人の人間に起こった悲劇を通して、他の登場人物たちの幾人かが解放され救われるという展開が感動を誘う。家族の間のギスギスした関係を辛辣にコメディタッチで描きくすっと笑わされていた分、ラストの衝撃も大きい。勝手気ままをやっていた主人公が、映画後半でふと我に返り主人公らしいやさしさを見せるところもジーンとくる。ケヴィン・スペイシーは誰もが認める演技派で、本作のようなブラックコメディでとくに真価を発揮し、Netflixで配信されたドラマ『ハウス・オブ・カード』でそのキャリアは頂点に達したかと思われたが、そのドラマシリーズに出演中に、男性への性的暴行やセクハラの事実が発覚し、告発され、彼は役者からの引退を余儀なくされた。その彼の人生の顛末には、この映画と共通するものもあり、色々と考えさせられる。私の非常に好きな映画の一本。
ミーナ・スヴァーリのヌード
ミーナ・スヴァーリは、父親のような年の男から恋愛感情を抱かれ、「いけてる女」として本人もまんざらではない態度を見せる、主人公の娘の同級生の女の子の役。いくつかのシーンでヌードを見せる。映画のキービジュアルともなった赤いバラのなかに包まれた彼女の姿は美しい。彼女が魅力的ではないと映画が成り立たないが、ミーナ・スヴァーリはそれに見事に応えている。
ソーラ・バーチ
ソーラ・バーチは、主人公の娘のちょっとゴス系の女の子を演じる。窓越しに胸を露わにするシーンがある。本作の脚本では、主人公以外の登場人物もよく書き込まれていて、ソーラ・バーチ演じる主人公の娘と隣の家の息子との関係を描いた部分も、これで一本の映画ができるぐらいよく出来ている。
ソーラ・バーチがヌードになった映画
ソーラ・バーチ(Thora Birch、1982年3月11日 – )は、アメリカ合衆国の女優。両親はハードコアポルノ『ディープ・スロート』に出演しているジャック・バーチとキャロル・コナーズ。『パトリオット・ゲーム』(1992)『ゴーストワールド』(2001)。
1999 アメリカン・ビューティー American Beauty Amazon
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Jinks/Cohen Company DreamWorks Pictures
THE CLASH ザ・クラッシュ(2007/米/英/加/85分) 映画の感想
トムは会社を首になり、アパートの家賃も払えず逃げ出しホームレスとなる、さらについてないことに彼は帰宅中の介護士ブランディの車に轢かれる。ブランディはトムを自分の家のガレージに隠し、昇進をひかえていた彼女は事故を隠蔽しようとする。だがトムは生きていて、血まみれで車のフロントガラスに突き刺さった状態から脱出しようとするが・・・。
『ZOMBIO/死霊のしたたり Re-Animator』や『フロム・ビヨンド』スチュアート・ゴードン監督作で、彼の遺作。ミーナ・スヴァーリ、『クライング・ゲーム』のスティーヴン・レイが出演。重症を負ってガレージに閉じ込められたソリッドシチュエーション的状況の男の苦闘と、事故を隠蔽しようとする女のサスペンスが同時進行する映画。スチュアート・ゴードン監督がホラー映画などを通して培ってきた演出的にもビジュアル的にもショッキングな表現と、解雇、ホームレス、老人介護、移民、自己保身といったリアルな現実表現とが結びつき、終始息苦しい展開をみせ胸が詰まりハラハラさせられる。低予算で見づらいところもあるが、監督のキャリア最終作として十分に誇れる佳作。
ミーナ・スヴァーリのヌード
ミーナ・スヴァーリは老人を献身的に介護する働き者のだが、自己保身に走って人生を狂わす若き女の役を熱演。スチュアート・ゴードン作品としてはストレートだが、黒人の恋人とのラブシーンでかなり大胆な演技とヌードを見せている。他にシャーリーン・ロイヤーのヌードも。
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Amicus Entertainment Prodigy Pictures Grana Pictures THINKFilm Image Entertainment
ガーデン・オブ・エデン ~失楽園の3人~(2008/英/スペイン/96分) 映画の感想
1920年代のパリ、作家のデビッドはキャサリンという魅力的な女性と結婚して南仏にハネムーンに行く。その後二人はスペインに逗留し、デビッドはキャサリンの風変りな性格に戸惑いながらも二人は愛し合う。しかしデビッドが幼き日のアフリカでの自分の父親との関係について小説を書き始め、キャサリンが美しいイタリア人の女マリータを二人の間に導きいれたことにより、二人の関係は均衡を失い始める・・・。
アーネスト・ヘミングウェイの小説を原作とした文芸映画。キャサリンに『アメリカン・ビューティー』のミーナ・スヴァーリ、デビッドにジャック・ヒューストン(映画監督のジョン・ヒューストンの孫)、マリータに『007 カジノ・ロワイヤル』のカテリーナ・ムリーノ。監督は『ゴリラ』のジョン・アーヴィン。いわゆる文芸エロス映画だが、演出・出演者・物語ともにいまいちで、エッチなシーンと美しいロケだけが見所の作品だが、肝心の官能的なシーンの見せ方もあまりうまくない。ミーナ・スヴァーリやカテリーナ・ムリーノはいい役者さんだと思うが、それが正直いかされていない。
ミーナ・スヴァーリのヌード
ミーナ・スヴァーリのエロチックなシーンが一番の見所の映画であり、その点では十分にそれに応えている。ジャック・ヒューストンとのベッドシーンなどでヌードを見せる。
カテリーナ・ムリーノのヌード
『007 カジノ・ロワイヤル』に出演したボンドガールの一人であるカテリーナ・ムリーノも、ミーナ・スヴァーリに負けじとヌードを見せている。
ガーデン・オブ・エデン ~失楽園の3人~ ウィキペディア
ガーデン・オブ・エデン ~失楽園の3人~ IMD
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ガーデン・オブ・エデン ~失楽園の3人~ カテリーナ・ムリーノのヌード画像へのリンク
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ミーナ・スヴァーリがヌードになった映画
ミーナ・スヴァーリ(Mena Suvari、1979年2月13日 – )は、アメリカ合衆国の女優、モデル。
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2007 THE CLASH ザ・クラッシュ Stuck Amazon
2008 ガーデン・オブ・エデン ~失楽園の3人~ The Garden of Eden Amazon