おっぱいとお月さま(1994/仏/西/90分) 映画の感想
テテは9歳、大好きな母親に赤ちゃんが生まれ、弟によって彼女のおっぱいを独占できなくなったことに彼は絶望する。テテはお月様に自分だけのおっぱいを願う。そうすると海辺のキャンプ場に「最高のおっぱい」を持ったダンサーのエストレリータと彼の夫の曲芸師のモーリスがやってくる。テテは狂喜し、歌手でティーンエージャーのミゲルも彼女に恋慕し、モーリスも含めてエレストリーターを巡るドタバタが始まる・・・。
美女の見事なおっぱいを通して、男性の女性への思慕を滑稽に少しだけペーソスを加えて描いた喜劇。監督は『ハモンハモン』『裸のマハ』のビガス・ルナ。エストレリータにマチルダ・メイ、他にピエル・ドゥーラン、ジェラール・ダルモンらが出演。(シュールな感じの)幻想的なシーンが普通のドラマのなかに唐突に出てくるのが特徴で、民話か寓話のようなテイストを持った不思議な味わいの感触のある作品。少しペーソスはあるが暗さの全くないコメディで、おっぱいを惜しげもなく晒し男たちの愛を受け止めるマチルダ・メイに象徴される、男の女性へのどうしようもない想いをふわっとあっけらかんと描いている所が良い。
マチルダ・メイのヌード
『スペースバンパイア』の女吸血鬼で有名なマチルダ・メイだが、監督は彼女のおっぱいが最高だからこの役に選んだという。『スペースバンパイア』でセクシャルなイメージがついた彼女だが、その後タイプキャストに捉われず、女優として確実にキャリアを伸ばしていったのが素晴らしい。
おっぱいとお月さま ウィキペディア
おっぱいとお月さま IMDb
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Lolafilms Creativos Asociados de Radio y Televisión (CARTEL) Hugo Films
スペースバンパイア(1985/米/英/116分) 映画の感想
地球に接近したハレー彗星を調査しに向かったイギリスのスペースシャトルが謎の異星人の宇宙船に遭遇し、その中に眠っていた人型で全裸の男女のエイリアンがロンドンに連れてこられ、目覚め、スペースバンパイアとしてすっぽんぽんで人間を次々と襲い、人々を精気を求める吸血ゾンビに変貌させ、ロンドンを大パニックに陥れる様を描いたSFホラー映画の大作。
著名な作家のコリン・ウィルソンの原作小説を、この手の映画としては潤沢な資金で、『スター・ウォーズ』の特殊効果でアカデミー賞を受賞したジョン・ダイクストラ、同じくアカデミー賞の作曲賞に何度も輝いた名作曲家のヘンリー・マンシーニ、『エイリアン』の脚本や『バタリアン』の監督で有名なダン・オバノンら一流のスタッフらとともに、『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督が映画化した贅沢な映画。この頃トビー・フーパー監督は『ポルターガイスト 』や『スペースインベーダー』など、ハリウッドでそれなりに規模のでかい映画を任され撮っていた。コリン・ウィルソンの原作といっても、監督はハマーフィルムのSFホラー映画の古典『火星人地球大襲撃』などを意識していたらしい。一流スタッフだけあって、特殊効果、特殊メイク、音楽とどれも超逸品(ストーリー自体はものすごくおもしろいというほどのものではないと思う)。80年代の一時的なホラー映画ブームの時代に公開され大々的に宣伝されたり、何度もTV放送されたり(時代ですな)で知名度は高い(淀川 長治先生の解説含め)。全裸美女のマチルダ・メイが「吸精気」に扮して徘徊し、男を誘惑するシーンも有名。個人的にはマチルダ・メイの裸とともに、ヘンリー・マンシーニの音楽がサイコーでお気に入り。また、パトリック・スチュワートがかなり変な役で出演していて印象深かったが、後に彼が「スタートレック」でジャン=リュック・ピカード艦長として登場した時、『スペースバンパイア』の俳優さんだと分かりなんか奇妙な感じがした。
ヘンリー・マンシーニによるカッコイイサントラ YouTube
Lifeforce theme (opening and closing credits) by Henry Mancini
マチルダ・メイのヌード
一流スタッフが参加した映画だが、作品の成功のカギは女吸血鬼を演じる女優さんの肩にすべてかかっていた。マチルダ・メイはそれに見事に応えた。まさに体を張った役で、吸精気として男の願望を具現化したような見事な容姿で(個人の趣味はもちろんありますよ)、この役に説得力を与えた。映画前半の彼女が全裸で人々を襲うシークエンスはいかにも映画的(エクスプロイテーション的)で本当にいい。その後彼女が一発屋として終わらず、女優としてそこそこ成功したのは良かった。
スペースバンパイア ウィキペディア
スペースバンパイア IMDb
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London-Cannon Films Easedram Cannon Film Distributors
マチルダ・メイがヌードになった映画
マチルダ・メイ(Mathilda May, 1965年2月8日 – )は、フランス出身の映画女優・歌手。
1985 ミステリー/牝狼 Letters to an Unknown Lover
1985 スペースバンパイア Lifeforce Amazon
1988 愛は疑惑に抱かれて La Passerelle
1988 想い出のマルセイユ Trois places pour le 26 Amazon
1990 ネイキッド・タンゴ Naked Tango Amazon
1991 コレット・水瓶座の女 Becoming Colette Amazon
1994 おっぱいとお月さま La Teta i la lluna Amazon
マチルダ・メイの映画のヌード画像へのリンク