ガッチャ!(1985/米/101分) 映画の感想
時は東西冷戦の最中、ジョナサンは「ガッチャ」と呼ばれる模擬銃でのゲームに熱中する大学生。ヨーロッパに旅行に行った彼はサーシャという魅力的な女と出会い一夜を共にする。サーシャはジョナサンを東ベルリンに誘い、彼に荷物の配達を頼む。それを期に彼は何者かに付け狙われるようになる。実はサーシャは西側のエージェントで、ジョナサンは知らぬ間に東西冷戦のスパイ合戦の渦中に巻き込まれていたのだ・・・。
リンダ・フィオレンティーノとアンソニー・エドワーズが共演したスパイ映画。監督は『私がウォシャウスキー』のジェフ・カニュー。「gotcha」とは捕まえた、見つけたの意味があり、サバイバルゲーム(拳銃ごっこ)に興じている大学生が美女に魅了されてノコノコとベルリンの壁を超え、終始ライトな感覚で東西冷戦下におけるスパイ合戦に巻き込まれていくところがいかにも80年代の映画らしい。アクションシーンやロマンス、サスペンスなども適度に盛り込まれたよく出来た娯楽映画で、最終的に主人公がサバイバルゲームをやっていたことが事態の解決にいかされるという展開もうまい。
リンダ・フィオレンティーノのヌード
リンダ・フィオレンティーノは美貌の西側エージェント役。『ビジョン・クエスト/青春の賭け』で注目された直後の出演作で、その後一時低迷し90年代にはお色気路線に活路を見出すことになる彼女だが、本作でもすでにセクシーなヌードを見せている。
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Universal Pictures
アフター・アワーズ(1985/米/97分) 映画の感想
ニューヨーク、コンピューター技師のポールは、マーシーという女と偶然知り合う。夜、彼女からの電話で誘われたポールは彼女のアパートに向かうが、途中で大半の金を失う。マーシーのアパートにはキキという風変りな彫刻家の女がいてポールは戸惑う。マーシーもまた変わっていて、ポールは彼女とのデートを諦め地下鉄で帰ろうとするが、深夜料金になっていて所持金が足りず帰れない。再びマーシーのアパートにポールは戻ってくるが、彼女は薬の過剰摂取で死んでいて・・・。
マーティン・スコセッシ監督による平凡な男が散々な目にあう一夜の出来事を描いたドラマ。スコセッシ監督作としては異色だが評価は高く、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。主演は『狼男アメリカン』のグリフィン・ダン。その他の出演者にロザンナ・アークエット、ジュリー – テリー・ガー、リンダ・フィオレンティーノら。性欲によっていざなわれ、昼間とはまた違う装いをみせる夜のニューヨークで奇妙な人々と出会い、ちょっとしたアンラッキーが重なって家にもかえることもできず命の危険にすら晒される、平凡な男が体験する散々な一夜の出来事を描いたブラックコメディ。性的な欲望から陥穽にはまった男の夜のニューヨーク(ソーホー)という「非日常的迷宮」からの脱出を描いた冒険譚とも読み取れ、ラストの唐突な日常への復帰も象徴的。登場する人々や起こる出来事は奇妙だが、一方で「こういう人っているよね」「こういう事ってあるよね」といったリアルな人間描写もそこには含まれており、その辺りの塩梅に含蓄があってそこもよい。
リンダ・フィオレンティーノのヌード
性が作品のモチーフの一つとなっていて、主人公は女性陣に散々振り回されるが、それを演じるロザンナ・アークエット、ジュリー – テリー・ガー、リンダ・フィオレンティーノらが魅力的。リンダ・フィオレンティーノは風変りな彫刻家の役で、クール美女の彼女が冒頭でセクシーな下着姿やヌードをみせることで、映画のトーンを観る者に強く印象付けることに成功している。
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The Geffen Company Double Play Productions Warner Bros.
モダーンズ(1988/米/126分) 映画の感想
1920年代のパリ、ニックは酒場で酒を飲みながらヘミングウェイら芸術家たちと交流する売れない画家で、パトロンに頼まれ贋作を描いていた。ある日彼は富豪でアジア系のバートラムと出会い、彼の妻が自分のかつての妻レイチェルだったと知り、バートラムの目を盗んで彼女と結ばれる。それに気づいたバートラムはニックにボクシングによる決闘を申し入れ・・・。
『チューズ・ミー』『セックス調査団』のアラン・ルドルフが「失われた世代」を題材に、3人の男女の愛憎を描いたドラマ。主演はキース・キャラダイン。その他の出演者に、リンダ・フィオレンティーノ、ジョン・ローン、ジェラルディン・チャップリンら。ヘミングウェイら芸術家が登場し、主人公が絵描きでそういったシーンも多いが、男女の三角関係が中心の作品で、芸術について描いた映画というのなら失敗しているように感じられる(それっぽい雰囲気は良いが)。キース・キャラダインに個人的に魅力が感じられず、一方で贔屓目かもしれないが、早川雪舟ばりの定型的なアジア人の悪役を担わされているジョン・ローンがかなり良かった。当時の彼は『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』や『ラストエンペラー』への出演でスターとなり日本でも大人気だった。
リンダ・フィオレンティーノのヌード
リンダ・フィオレンティーノは、ジョン・ローン演じる富豪の妻で、主人公の「元妻」という役。演技云々よりも1920年代のパリを舞台に美しい衣装に身を包んだ彼女の美しさが単純に映えている。かなり大胆なヌードを見せている。
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Nelson Entertainment Alive Films
甘い毒(1994/米/110分) 映画の感想
ブリジットは、夫が麻薬取引で得た金を盗み、シカゴに逃走する途中のバッフアローの小さな町に立ち寄る。そこで彼女は保険会社に務めるマイクと出会い彼を誘惑し、夫に不満のある妻を調べ出し夫殺人を引き受けるという裏稼業を提案する。一方でブリジットの夫も彼女の行方を追っていて、雇われ探偵がブリジットとマイクのもとに迫り事態は急展開していく・・・。
『メン・イン・ブラック』のリンダ・フィオレンティーノが悪女に扮したクライムサスペンス。監督はジョン・ダール、彼女の夫役でビル・プルマン。日本ではいまいち知名度が低いように思われるが、本国ではリンダ・フィオレンティーノの悪女ぶりが絶賛されて、批評家の受けも高いカルト映画になっている。リンダ・フィオレンティーノの悪女っぷりが笑えるぐらい誇張されたものになっていて、彼女を始めストーリーや彼女の夫に扮したビル・プルマンらのキャラや演技も含めて、終始すべてが下種でエロくて素晴らしい。
リンダ・フィオレンティーノのヌード
悪女役のリンダ・フィオレンティーノの誇張気味の演技とエロさが際立っていて非常に良い(いやマジで)。エロチック映画なのでヌードも含めて彼女のそういうシーンは多い。
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ITC Entertainment October Films
ジェイド(1995/米/95分) 映画の感想
富豪のメドフォードが惨殺される。捜査にあたっ検事補のコレリはメドフォードが高級売春の元締めで、客の中には知事までいたことを突き止める。高級売春婦たちのなかでも「ジェイド」と呼ばれる女が最高で、コレリは彼女がメドフォードの殺人に関係していると推理する。しかし捜査が進む中、「ジェイド」は知り合いの弁護士の妻で彼女の元恋人であった心理学者のアンナであることが分かる。そして事態は知事やアンナの夫も絡んで意外な方向へと向かっていく・・・。
『エクソシスト』『L.A.大捜査線/狼たちの街 』のウィリアム・フリードキンによるエロチックスリラー。コレリ役にデヴィッド・カルーソ、ジェイド役にリンダ・フィオレンティーノ。脚本は『氷の微笑』でハリウッドの売れっ子となったジョー・エスターハス。本作は、エロチック映画であり、金持ちの死、セックスビデオ、知的な「悪女」、ドロドロとした人間関係などその『氷の微笑』との共通点も多い(エスターハスの脚本はフリードキン監督によってかなり改変されたらしいが)。だが『エクソシスト』や『フレンチ・コネクション』などでホラーや刑事アクションといったジャンル映画を超一級の作品に仕立て上げた監督の才気はここには見られず、同じようにジャンル映画をハリウッド大作に仕立て上げる才に満ちた『氷の微笑』の監督であるポール・バーホーベンとの比較において時代の移り変わりを感じさせる(本作がともにエスタハース脚本のエロチックスリラーということで『氷の微笑』と比較されるのは致し方ない)。ウィリアム・フリードキンといえばカーアクションであるが、本作にもそれがあり、ウィリアム・フリードキン好きの私としてはエロチックシーンよりもそこに一番注目がいった。ダメ映画と言えばこの人のマイケル・ビーンが本作にも出演している。
リンダ・フィオレンティーノのヌード
ジョー・エスターハスのエロチックを売りにした映画としては、リンダ・フィオレンティーノのエロシーンも「控え目」で、彼女の演じるキャラも弱く、そこも『氷の微笑』と比較して物足りないところ。彼女自身は相変わらず魅力的ではあるが。
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Paramount Pictures
リンダ・フィオレンティーノがヌードになった映画
クロリンダ・”リンダ”・フィオレンティーノ(Clorinda “Linda” Fiorentino, 1958年3月9日 – )はアメリカ合衆国出身の女優。『ビジョン・クエスト/青春の賭け』『メン・イン・ブラック』。
1985 ガッチャ! Gotcha!
1985 アフター・アワーズ After Hours
1988 モダーンズ The Moderns
1993 キング・オブ・ハーレー Beyond the Law
1994 甘い毒 The Last Seduction
1995 ジェイド Jade