ケイト・ウィンスレットのヌード　日蔭のふたり他

日蔭のふたり(1996/英/123分)　映画の感想

ヴィクトリア朝時代、田舎暮らしの青年ジュードは、不幸な結婚の後大学での勉強を夢見て都会に移り住む。しかし下層階級であることも災いし大学はジュードをなかなか受け入れない。そんな折、ジュードはいとこのスーと出会い恋に落ちる。すったもんだの末に二人は同棲を始め子供も授かるが、未婚を不道徳とする価値観のなか、彼らは周囲から受け入れられず孤立する。そして貧困も彼らを苦しめる中、家族にさらなる不幸が襲い･･･。

ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台に、正式に結婚をせずにいとこ同士で結ばれた男女の過酷な人生と愛の顛末を描いた文芸映画。監督は『9 Songs ナイン・ソングス』のマイケル・ウィンターボトム。原作は英文学の古典とされるトーマス・ハーディの『日陰者ジュード』。クリストファー・エクルストン、ケイト・ウィンスレット、レイチェル・グリフィスらが出演。人生の挫折、日陰者に対する厳しい描写、キリスト教への信仰心を介した男女の報われぬ愛などが描かれ、悲観主義ともいわれるトーマス・ハーディの古典小説が原作という事もあり、とくに後半つらい展開が続く。百年以上前の時代の物語であるが、写実主義ともまた違う、観るものに現代にも通じる「生きることの厳しさ」というものを突き付けてくる映画である。

ケイト・ウィンスレットのヌード

ケイト・ウィンスレットは従兄と恋に落ちる女の役。ベッドシーンでヘアまで見せる大胆なヌードを披露。それ以上に彼女の出産シーンのインパクトが大きく、そちらで有名な作品。またレイチェル・グリフィスが主人公がいとこの女と恋に落ちる前に結婚していた女の役で出演し、ベッドシーンでこちらもヘアまで見せる大胆なヌードを見せる。

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ホーリー・スモーク(1999/豪/115分)　映画の感想

インドでヒンズー教にはまり導師と結婚すると言い出したルース。家族は無理やり彼女をオーストラリアに帰国させ、カルトからの脱会請け負い人P・J・ウォータースに預け洗脳を解こうとする。P・J・ウォータースは彼女を人里離れた小屋に連れていき、彼女にかなり過激な治療を始めるが、彼は逆に彼女の虜となってしまい･･･。

監督は『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン。ケイト・ウィンスレット、ハーヴェイ・カイテル共演。男が女を半ば監禁状態にして従属させようとするが、逆に彼女の魅力に負け、上下関係が逆転し、男の男性としての自負もはぎとられるという顛末にフェミニズム視点を読み取ることは容易だ。ケイト・ウィンスレットの相手役を、ハーヴェイ・カイテルという男くさい役者が務めていることにもその意図が見られる(『ピアノ・レッスン』繋がりでもあるが)。まぁ堅苦しいことはともかく、ハーヴェイ・カイテルのような役者がケイト・ウィンスレット演じる若い女の魅力の前に「狂っていく」さまが多少コミカルに誇張されて描かれているところが単純におもしろい。

ケイト・ウィンスレットのヌード

ケイト・ウィンスレットはインドで宗教にはまり、強制的に脱洗脳を試みられる女の役。ハーヴェイ・カイテルとのラブシーン他でヌードを見せるが、なかでもオーストラリアの荒野でヘアまでみせるオールヌードでたたずむ場面が強烈。

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クイルズ(2000/英/米/独/124分)　映画の感想

悪名高きマルキ・ド・サドは精神病院に投獄されていたが、修道院長のクルミエ神父を垂らし込みそこで猥褻小説を書き続け、洗濯女のマドレーヌを通じてそれを外に持ち出し出版し評判を得ていた。それに気づき激怒したナポレオンはコラール博士を精神病院に送りサド侯爵を徹底的に締め上げ管理しようとするが･･･。

フイリップ・カウフマン監督による精神病に収容されたサド侯爵のを描いた戯曲の映画化作品。サド侯爵役に『シャイン』のジェフリー・ラッシュ、洗濯女マドレーヌ役にケイト・ウィンスレット、クルミエ神父役にホアキン・フェニックス、コラール博士役にマイケル・ケイン。クイルズとは羽ペンの事。実在の人物や出来事をもとに、マルキ・ド・サドという破天荒な人物が周囲を巻き込み騒動を起こしていくコメディタッチの映画だが、拷問や精神病院の描写などかつてのハマーフィルムを思い起こさせる残虐でおどろおどろしい表現、サドの存在や彼の物語が醸成するエロチックな空気感など、エロ・グロ要素もかなり強い。神(道徳)に唾する表現の自由を通しての人間の自由意志の問題や、あらゆる妨害に屈せず創作を続けるサドを通して人間の創作欲の根源的な力を表すといった作品のテーマが読み取れるが、そこは私にはそれほどうまくいっていないように感じられた。その他の点でも本作は私が敬愛するフイリップ・カウフマン監督の作品としては少し残念なところがあるが、娯楽映画としては及第点。そのなかでも拷問されようが死ぬまで創作することをやめないサド侯爵を演じフル〇ンにまでなるジェフリー・ラッシュの熱演は単純にスゴイと思った。美徳の持ち主の側、ここではそれがサドに味方する者たちとなるところがおもしろいところなのだが、彼らが最終的に敗北するところがサドの文学的であり皮肉が効いていてそこも良い。

ケイト・ウィンスレットのヌード

サド侯爵は拷問する側ではなく拷問される迫害される側というのがこの映画の変わっている所だが、ケイト・ウィンスレット演じるマドレーヌとサド侯爵との間での会話中心のエロイやりとりがあったり、サドの協力者であることで彼女が拷問を受けるシーンなどケイト・ウィンスレットのお色気シーンも少しはある。それでも映画の後半まで彼女のヌードは見られないが、ラスト近くに、意外な形で彼女の裸が露わとなる官能的なシーンがある。

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愛を読むひと(2008/米/独/124分)　映画の感想

第二次大戦後のドイツ、1人の少年が年上の女性と恋に落ちる。彼女は少年に本の朗読をさせるのを好む。少年は夢中になるが、彼女は突然彼の前から姿を消す。数年後法学生となったかつての少年マイケルは、自分が愛した女性ハンナが、ナチスに加担し収容所のユダヤ人を多数死に追いやったとして裁判にかけられているのを知る。ハンナは重要な審議で筆跡鑑定を求められるが、それを拒否する。彼女は文盲でそれをは隠していたのだ。もともとハンナに厳しかった裁判は筆跡鑑定を断ったことでさらに彼女に不利となり･･･。

ベルンハルト・シュリンの小説『朗読者』を、舞台演出家としても映画監督としても高名なスティーブン・ダルドリーが映画化したシリアスな恋愛ドラマ。出演者はケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、ダフィット・クロス、ブルーノ・ガンツ、レナ・オリンら。ハンナを演じたケイト・ウィンスレットは本作の演技でアカデミー主演女優賞を受賞した。ナチスの戦犯を文盲ということに絡めて、一方的に糾弾していないところが本作のまず秀逸な部分。読書という些細だがこのうえなく文化的な営みを通して、男女の愛情、アンナの秘めたる思いとプライド、教育の大切さなどが浮き彫りになり、それが収容所におけるユダヤ人虐殺という歴史的悲劇と重なり合い、裁判を通して一人の女性の人生の不幸とユダヤ人虐殺という悲劇をと多角的な視点から見せ、観る者に考察をさせ最終的に深い感動を覚えさせる。原作も演出も素晴らしい文芸映画の秀作。

ケイト・ウィンスレットのヌード

アンナ役を演じたケイト・ウィンスレットは、少年とのラブシーンなどで、市井の女を感じさせる生々しいヌードを見せる。本作のケイト・ウィンスレットのヌードはいわゆる脱ぐことに必然性のあるヌードだが、一方で本作は、少年が年上の女性を相手に筆おろしをするという「初体験物」の映画の系譜の一つに連なる作品であることもまぎれもない事実だろう。エッちな映画として観てもいいし、制作陣も十分それを意識しているはずだ。

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ケイト・ウィンスレットがヌードになった映画

ケイト・ウィンスレット（Kate Winslet,  1975年10月5日 – ）は、イギリスの女優。『愛を読むひと』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。

1996　日蔭のふたり　Jude　Amazon
1997　タイタニック　Titanic　Amazon
1998　グッバイ・モロッコ　Hideous Kinky　Amazon
1999　ホーリー・スモーク　Holy Smoke　Amazon
2000　クイルズ　Quills　Amazon
2001　アイリス　Iris　Amazon
2006　オール・ザ・キングスメン　All the King’s Men　Amazon
2006　リトル・チルドレン　Little Children　Amazon
2008　愛を読むひと　The Reader　Amazon
2011　ミルドレッド・ピアース 幸せの代償　Mildred Pierce　TV映画　Amazon　
2017　ザ・マウンテン 決死のサバイバル21日間　The Mountain Between Us　Amazon
2020　アンモナイトの目覚め　Ammonite　Amazon