グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985/米/126分) 映画の感想
16世紀初頭のイタリアを舞台に、傭兵部隊が貴族に反旗を翻し「神の意志」の赴くまま(実際は好き勝手に)暴れまくり、城をのっとり領主の婚約者を人質にして、領主の軍勢と大立ち回りを繰り広げる時代物のアクション映画。
監督は『氷の微笑』『ロボコップ』などのポール・バーホーベン。オランダ政府と揉めて映画の資金調達が難しくなった監督が、初めてハリウッドの資本で製作した作品。バーホーベンが、オランダでルトガー・ハウアーと撮ったテレビシリーズが原点。主演はそのルトガー・ハウアー(『ブレードランナー』)。お姫様役でジェニファー・ジェイソン・リー。撮影はヤン・デボン、音楽は『ロボコップ』のベイジル・ポールドゥリス。バーホーベン監督の作品の登場人物に特徴的である既存のモラルを無視した「欲望」に忠実なキャラにルトガー・ハウアーが扮し悪逆の限りをつくす、騎士道を茶化し腐す痛快なピカレスクロマン。現代社会では犯罪者になってしまうような監督の映画のキャラたちも、この時代ではむしろそれが当たり前なものとなり、当時の風俗の再現性とともに、「リアル」な歴史もののとしても見ごたえがある。とくに感染症にかかった動物たちを武器として使い、人々が感染してグチャグチャになる描写がスゴイ。後半誰が主役なのか焦点が定まらくなってきて、そこは残念だが、私の大好きな映画。
ジェニファー・ジェイソン・リーのヌード
ジェニファー・ジェイソン・リーは領主の息子の婚約者で貴族の娘を演じる。ルトガー・ハウアーらの傭兵団に拉致され集団で手籠めにされるが、彼女自身も一筋縄ではいかないキャラで、泣き寝入りせず、傭兵団の長のルトガー・ハウアーを誑し込み彼らを壊滅させようとするなど、逞しい女として描かれている。ジェニファー・ジェイソン・リーはとびっきりの美人というわけではないがそれがこの役に彼女の演技力も相まって実在感を与えている。そういうことも含めて彼女のエッチなシーンは妙に生々しい。手籠めにされるシーン、ルトガー・ハウアーとの風呂場でのセックスシーンで大胆なヌードを披露。
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Riverside Pictures Impala Studios Orion Pictures
ブルックリン最終出口(1989/米/独/103分) 映画の感想
ストライキを巡って騒然とする50年代初頭のブルックリンを舞台に、労働組合のリーダーで実はゲイの男、売春婦の女、ギャングの若者達らのどん詰まりの生活を描いた人間ドラマ。
『レクイエム・フォー・ドリーム』の原作者ヒューバート・セルビー・ジュニアの同名小説の映画化作品。監督は『クリスチーネ・F』やクリスタナ・ローケンが出演した『ニーベルングの指環』のウーリ・エーデル。スティーヴン・ラング、ジェニファー・ジェイソン・リー、バート・ヤング、スティーヴン・ボールドウィンらが出演。ゲイやドラッグや売春などを扱い暴力含め過激なシーンが多い上に、『レクイエム・フォー・ドリーム』と同じく主要登場人物が救いのないラストを迎える陰鬱な映画。だが、その主要登場人物を演じたスティーヴン・ラングやジェニファー・ジェイソン・リーらの熱演に加え、ストを巡って会社と労働者とが対決する迫力のシーンや、父親役をバート・ヤングが務める家族のややコミカるで温かみのある人情噺などもあり、映画の作りもしっかりしていて、人間ドラマとしてはもちろん娯楽映画としてもかなり楽しめる作品ともなっている。ゲイの役でロザンナ・アークエットやパトリシア・アークエットの「弟」で2007年に性別適合手術を受けたトランスジェンダーの俳優アレクシス・アークエットが出演し印象深い演技を見せているなど(彼は2016年にエイズで亡くなっている)、本作は同性愛を真正面から描いた映画としての特徴も持っている。
ジェニファー・ジェイソン・リーのヌード
ジェニファー・ジェイソン・リーは、まともな生活を夢見ながらも、すさんだ生活から抜け出せず最後はやけっぱちになって物語のラストで衝撃的な姿をさらすことになる娼婦を熱演している。本作の演技が評価され、彼女はニューヨーク映画批評家協会助演女優賞などを受賞した。映画のラストで大胆なヌードを見せている。
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Allied Filmmakers Bavaria Film Neue Constantin Film Neue Constantin Film Guild Film Distribution Cinecom Pictures
マーゴット・ウェディング(2007/米/93分) 映画の感想
妹の結婚式のために実家に戻ってきた女流作家のマーゴットと妹のポリーンの関係を中心に、それぞれ問題を抱えた登場人物の悲喜こもごもを描いたトラジックコメディ。
監督は『イカとクジラ』のノア・バームバック。ニコール・キッドマン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャック・ブラック共演。それぞれに問題を抱えた登場人物が純文学のように細かく描写された文芸寄りの作品で、それを演じる役者の演技もよい。とくに姉妹役のニコール・キッドマンとジェニファー・ジェイソン・リーの時に激しく時に繊細なやりとりは見所。ラストのニコール・キッドマン扮する母親と息子との描写もジーンとくるものがある。もう少し評価が高くてもよい作品だと思う。
ジェニファー・ジェイソン・リーのヌード
ジェニファー・ジェイソン・リーはニコール・キッド演じるマンマーゴットの妹の結婚をひかえたポリーン役。ジェニファー・ジェイソン・リーは、当時監督のノア・バームバックと結婚していた。チラッと彼女の胸が見えるシーンがある。ただこのシーンでは彼女のヌード以上に婚約者役のジャック・ブラックの裸の方がインパクトがあったりする。
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Scott Rudin Productions Paramount Vantage
ジェニファー・ジェイソン・リーがヌードになった映画
ジェニファー・ジェイソン・リー(Jennifer Jason Leigh, 本名: Jennifer Lee Morrow, 1962年2月5日 – )は、アメリカ合衆国の女優。
1981 他人の眼 Eyes of a Stranger Amazon
1982 初体験/リッジモント・ハイ Fast Times at Ridgemont High Amazon
1983 大阪殴り込み作戦 Girls of the White Orchid TV映画 Amazon
1985 グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 Flesh & blood Amazon
1987 地獄のシスター Sister Sister Amazon
1988 ハート・オブ・ミッドナイト Heart of Midnight Amazon
1989 ブルックリン最終出口 Last Exit to Brooklyn Amazon
1990 マイアミ・ブルース Miami Blues Amazon
1991 バックドラフト Backdraft Amazon
1991 ねじれた家族 Crooked Hearts Amazon
1991 ラッシュ Rush
1992 ルームメイト Single White Female Amazon
1994 ミセス・パーカー/ジャズエイジの華 Mrs. Parker and the Vicious Circle Amazon
1995 ジョージア Georgia
1998 ガルフ・ウォー Thanks of a Grateful Nation Amazon
2000 キング・イズ・アライヴ The King Is Alive Amazon
2000 誘惑の接吻 Skipped Parts Amazon
2004 マシニスト El Maquinista
2007 マーゴット・ウェディング Margot at the Wedding Amazon