スペースサタン(1980/英/89分) 映画の感想
人口爆発による食糧不足解決のため月の基地サターン3で水耕栽培の実験をしている上司と部下であり恋人同士の関係でもあるアダムとアレックスのもとに、ベンソンという男がスペースステーションから殺人を犯し逃亡してくる。ベンソンはアレックスに色目を使い、彼が月基地で作り上げたロボットヘクターは、彼の意志を受け取り殺人衝動とアレックスへの好意を抱く・・・。
閉鎖的な基地の中で、高い知能を持ったロボットが人間に対し反旗を翻し襲ってくるという、『雨に唄えば』のスタンリー・ドーネンが監督し、カーク・ダグラス、ファラ・フォーセット、ハーヴェイ・カイテルが出演したSF映画。当初『スター・ウォーズ』の美術でアカデミー賞を受賞したジョン・バリーの企画・監督で進んでいた作品だが、トラブって彼が降板しスタンリー・ドーネンが後を引き継いだ。始めて観たときもそうだったが、今観返してもやはり「ダサイ」映画。演出から脚本、配役、美術、特殊効果、音楽と、すべてが「ダサイ」。時期的にも、『スター・ウォーズ』や『エイリアン』が公開された直後に作られたというのが最悪すぎる。『チャーリーズ・エンジェル』への出演で、世界的なトップアイドルとなっていたファラ・フォーセットが「初めて脱いだ」映画として有名だが、それ以上に撮影当時64歳だったカーク・ダグラスのヌードの方ががインパクトがあり、本作における彼のヌードシーンは「映画におけるベストヌードシーン」の一つに数えられている。この映画の失敗は名匠スタンリー・ドーネン監督の演出が、完全に50年代や60年代の映画のそれであることに問題があるように思う。『時計じかけのオレンジ』や『フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック』『スター・ウォーズ』『スーパーマン』の美術を担当したジョン・バリーは私にとっては尊敬すべき人物だが、彼が監督していたらまったく別物の映画になっていたに違いない。昔観たときには気づかなかったがハーヴェイ・カイテルが悪役で出ていて、これもミスキャストなのだが、そんな彼は本作に対して「自分のキャリアの中で最底辺」と言ったとか言わなかったとか・・・。映画史的には重要な作品だとは思う。
ファラ・フォーセットのヌード
ファラ・フォーセットは主人公のカーク・ダグラスの助手兼恋人の役(年の差はそれほど気にならない)。『チャーリーズ・エンジェル』に出演し超人気スターであった彼女が、バスタオルから胸を覗かせているシーンがある。これは彼女の映画での初ヌードとの記述もあるが、実際はラクエル・ウェルチ主演のカルト映画『マイラ』でチラリとヌードを見せていた。本作の彼女の演技はお世辞にも良いとは言えないが、着せ替え人形というか、まさにバービー人形のような見た目と雰囲気でめちゃくちゃカワイイ。80年代のトップアイドルが誰かというのは議論の余地があるかもしれないが、70年代は間違いなくこの人だったのだ。
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ITC Entertainment ITC Film Distribution
マイラ(1970/米/95分) 映画の感想
同性愛者であるバイロンは性転換して美しい美女マイラへと生まれ変わる。マイラは演劇学校を運営する叔父のもとに行き、自分はバイロンの妻でバイロンは死に遺産として演劇学校の半分の権利をよこせと主張する。訝し気な叔父に対し、マイラは講師として学校に居座り、女王様のようにふるまって、男と女の関係性を始めとして保守的な価値観を次々と破壊していく・・・。
『ミクロの決死圏』や『恐竜100万年』への出演でスターとなっていたラクエル・ウェルチが性転換した美女に扮して暴れまわるカルト映画。監督は『ジョアンナ』のマイケル・サーン。アメリカの国旗をあしらった水着姿のラクエル・ウェルチがマッチョな男性をレ〇プするシーン、色情狂の往年の有名歌手に扮したメイ・ウエストの怪演、性転換前の自分と性転換後の自分との同一画面での共演、サイケな場面に挟まれるミュージカルや西部劇などの往年のハリウッド映画のワンシーンなどなど、狂ったような場面が連続しなおかつ全然面白くないところがこの映画の特徴(苦笑)。
ファラ・フォーセットのヌード
下積み時代のファラ・フォーセットが結構大きな役で出演していて、彼女のかなりきわどい衣装での姿や、ラクエル・ウェルチとのレズっぽいシーンなどがみられ、チラリとバストも見せている。出演時20代前半の彼女はまんまバービー人形みたいでものすごくかわいらしい。本作は彼女のお宝映画といえるだろう。
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20th Century Fox
Dr.Tと女たち(2000/米/独/122分) 映画の感想
産婦人科医のDr.Tは、ハンサムで人たりも良く患者の評判も良く、順風満帆な人生をおくっていたかにみえた。しかし妻のケイトが突然精神を病んで精神病院に収容されてから彼の人生は大きく変化し始める。Dr.Tは妻を気遣いつつも、女子ゴルファーのブリーと不倫関係に陥ってしまう。そして娘のディディの結婚式で彼女が婚約者を差し置いて同性の愛人を選んだことに感化されたDr.Tは、妻を捨てブリーと結ばれる決心をするが・・・。
ロバート・アルトマン監督によるロマンティック・コメディ。出演者はリチャード・ギア、ヘレン・ハント、ファラ・フォーセット、ローラ・ダーン、シェリー・ロング、ケイト・ハドソン、リヴ・タイラーら。順風満帆な人生を送ってきた婦人科医が、妻が精神を病んだことを機に、妻の病気や不倫や娘の問題やらで右往左往させられる様を描いていて、それをハンサムでクールなリチャード・ギアが演じているのがおかしい。ラストの唐突な大嵐のシーンもロバート・アルトマンらしく人を喰っていていい。また、そうやって笑わせながら、人生の哀歓を観る者に感じさせるところもロバート・アルトマン監督らしいところで、とくにファラ・フォーセット演じる精神を病んだDr.Tの妻にそれを感じた。
ファラ・フォーセットのヌード
買い物中に精神に不調をきたし、プラザの噴水で突然服を脱いで全裸となるシーンがある。全裸となるといつても露出はそれほどではない。この映画のファラ・フォーセットの役所は、私だけだろうか、彼女が後に若くして亡くなる事を知っていると、なにか切なくなるものがある。ヘレン・ハントもチラリとヌードを見せている。
Dr.Tと女たち ウィキペディア
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Dr.Tと女たち ヘレン・ハントのヌード画像へのリンク
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Initial Entertainment Group Sandcastle 5 Artisan Entertainment Splendid Film 20th Century Fox
ファラ・フォーセットがヌードになった映画
ファラ・レニ・フォーセット(Farrah Leni Fawcett, 1947年2月2日 – 2009年6月25日)は、アメリカ合衆国の女優・モデル。ガンを患い闘病生活をつづけた末、2009年に62歳の若さで亡くなった。映画でのヌードは少ないが、1995年にプレイボーイ誌で大胆なヌードを披露し話題となった。
1970 マイラ Myra Breckinridge Amazon
1980 スペース・サタン Saturn 3 Amazon
1986 ファラ・フォーセット/レイプ・殺意のエンジェル Extremities Amazon
2000 Dr.Tと女たち Dr. T & the Women 監督ロバート・アルトマン Amazon
ファラ・フォーセット Playboy ヌード画像へのリンク