エマニュエル・ベアール映画女優ヌード

エマニュエル・ベアールのヌード 美しき諍い女他 

エマニュエル・ベアール

青い性/処女喪失(1983/仏/93分) 映画の感想

バカンスに来ていたキャロリーヌら三人の女の子が向かいの島にボートで渡ろうとするが難破する。キャロリーヌは島の若者に助けられるが、彼女はピアニストの妻を持つ年上の男に助けてもらったと勘違いして彼に惹かれる・・・。

ヌードも含めた美少女を被写体にした写真で世界的に有名だった写真家で映画監督のデイヴィッド・ハミルトンによる思春期の女の子たちの恋と性を描いた映画。彼のその他の監督作には『ビリティウス』『妖しき従姉妹 テンダー・カズン』などの美少女映画がある(なかなか香ばしいラインナップ)。倫理的問題は置いといて、彼の美少女写真のクオリティは高い。ビデオ発売時の題名は『デビッド・ハミルトンの 妖精たちのプレリュード/朝霧に香る甘い旋律』。エマニュエル・ベアールが新人時代に出演したエッチな映画としてそれなりに知られている作品だが彼女は脇役で主役はモニカ・ブルーク。お話自体はふわっとしていて有ってないようなもので(そういう結末かよ!とラストでは思わずツッコミを入れた)、演出もお粗末だが、女の子たちの裸や島の風景がソフトフォーカスの美しい映像で映し出されデイヴィッド・ハミルトンの独特の美学が発揮されていて(といっても私はデイヴィッド・ハミルトンにそんなに詳しくないが)、そういう視点から観るとオシャレ系・芸術系のエッチ映画としてそれなりに興味深く感じた。

デイヴィッド・ハミルトン ウィキペディア

エマニュエル・ベアール/モニカ・ブルークのヌード

エマニュエル・ベアールはじめ、美しい映像で撮られた美しい女の子たちの裸が一杯の映画。直接の性表現自体は控え目。出番は少ないがエマニュエル・ベアールはかなり目立っていて、彼女のヌードシーンはボカシがかかる大胆さ。主演のモニカ・ブルークも良い。デイヴィッド・ハミルトンの作品に若手時代のエマニュエル・ベアールが出演していたという点で、エッチ映画史的にはそれなりに意味のある映画だと思う。

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青い性/処女喪失 ウィキペディア
青い性/処女喪失 IMDb
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T. Films Sara Films Rialto Film

優しく愛して(1985/仏/90分) 映画の感想

弁護士のマルクは妻のジャンヌをほつたらかして毎日仲間と遊び浮気を繰り返していた。しかしジャンヌに浮気現場を目撃されついに愛想をつかされる。仲を取り繕ううとするマルクだがジャンヌは受け付けない。そんなおりマルクは娼婦のサマンタと知り合い惹かれあい、一方ジャンヌは年上の男アントワーヌと同棲をはじめ・・・。

『愛と宿命の泉』のダニエル・オートゥイユとエマニュエル・ベアールが共演したコメディタッチの恋愛映画。監督は『Mr.レディMr.マダム』のエドゥアール・モリナロ。他の出演者にジャン=ピエール・マリエール、ソフィー・バルジャック。男女四人のたわいもない恋愛模様を描いた映画だが、さすがは『Mr.レディMr.マダム』の監督というところだろうか、フランス的なくっついたり別れたりの大人の恋愛模様にユーモアを交え、少しだけ人生のペーソスを感じさせる演出が絶妙。俳優陣もみな魅力的で、なかでも酸いも甘いも噛み締めたジャン=ピエール・マリエール演じる禿のおっさんが良い。当たり前といえばそうだが、とてもフランス映画っぽいフランス映画。

エマニュエル・ベアールのヌード

『愛と宿命の泉』などの映画でブレイクする直前のエマニュエル・ベアールだが、すでに後の大女優としての魅力や才能の萌芽を発揮している。またまだ初々しさもあってファンにとっては彼女の出演する「アイドル」映画的なものとして観賞もできる。軽いコメディタッチの恋愛映画だが女優さんの裸のシーンが多く、エマニュエル・ベアールも一瞬だが大胆なヌードを見せているが、それ以上にソフィー・バルジャックやその他の女優さんのヌードが印象的だった。

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優しく愛して ウィキペディア
優しく愛して IMDb
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Gaumont International Production Marcel Dassault Cinéphonic

愛と宿命の泉 PART2/泉のマノン(1986/仏/伊/スイス/113分) 映画の感想

PART1『フロレット家のジャン』(120分)
1920年代のフランスのプロヴァンスの田舎町、軍を除隊したウゴランと地元の有力者の伯父“パペ”はカーネーションの栽培で一儲けしよと考える。そのためには大量の水が必要で、二人は水源となる泉の土地の所有者と交渉するが口論となり彼を殺してしまう。その土地をを引き継いだの“はパペ”と昔男女関係のあったフロレットの息子ジャンだった。ジャンはこの土地で農業とウサギの飼育で生計を立てようとするが、ウゴランと“パペ”は彼に親し気に接しつつ土地を手に入れるため、泉の存在をジャンから隠しセメントで埋めてしまう・・・。

PART2『泉のマノン』(113分)
10年後、ジャンのものであった土地を手に入れ泉を掘り起こしウゴランと“パペ”はカーネーションの栽培で成功を収めていた。そんなおりウラゴンは森の中に住む老夫婦のもとで育てられたジャンの娘マノンに出会い恋をする。しかしマノンは仇であるウゴランの求婚を拒み、自分たち家族に冷たくあた立った村への復讐のため洞窟の中にある村の水源を堰き止めてしまう。一方“パペ”はマノンの父親で彼の恋人フロレットの子供ジャンの秘密を知り・・・。

マルセル・パニョルの小説を映画化した二部構成の長尺な人間ドラマ。監督はクロード・ベリ。イヴ・モンタン、ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、エマニュエル・ベアールといったフランスを代表するスターたちが出演し(エマニュエル・ベアールは本作への出演で世界的に認知されるようになった)、本国フランスをはじめ世界中でヒットした。自分たちの財産を守ろうと近親間で結婚を繰り返し遺伝子に問題を抱え没落した一族の者たちの物語。彼らが自分たちの欲のために他人を傷つけ騙すが最後にはその報いを受ける作品であると観客をミスリードしつつ、終盤で重要な謎が暴露され、運命のいたずらという皮肉を交えつつ最終的には一族の再興の物語でもあったのだという意外な展開をみせる構成が秀逸。個人的にはジェラール・ドパルデュー演じる体に障害があるが善良で働き者の男が騙されて苦闘する様を描いた第一部に強い感銘を受けた。運命のいたずらや、神への信仰をプリミティブな視点と現代的な視点から描いた第二部も良い。一部二部通して出演者の演技も見事。舞台となったプロヴァンスの土地も風光明媚で素晴らしい。

エマニュエル・ベアールのヌード

エマニュエル・ベアールは本作での演技でセザール賞助演女優賞を受賞した。この時点での女優としての演技力はともかくとして、大胆なヌードシーンや美しい容姿も含めた彼女の女優としての存在感が際立っている。

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愛と宿命の泉 ウィキペディア
愛と宿命の泉 IMDb
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DD Productions Films A2 RAI Radiotelevisione Italiana Renn Productions Télévision Suisse-Romande (TSR) Orion Classics

美しき諍い女(1991/米/238分) 映画の感想

高名だが半ば世捨て人のような状態にあった画家フレンホーフェルは、若き美しい女性マリアンヌと出会って未完成だった作品の制作を再開する。フレンホーフェルが情熱を取り戻し絵の製作が進む中、元々のモデルだったフレンホーフェルの妻と彼との関係、マリアンヌと恋人ニコラとの関係は少しずつ変化しはじめる・・・。

バルザックの短編『知られざる傑作』が原作。監督はジャック・リヴェットで、彼は後に『Mの物語』で再びエマニュエル・ベアールと組む。エマニュエル・ベアールのオールヌードが話題となり、日本では映画におけるヘア解禁の実質的な引き金となった作品。映画の大半を占める画家と裸のモデルとの密室でのやりとり(〝はだか〟の対決)は、ゆっくりとしたテンポのなかにも緊張感をはらみ、あえて多くを語らないことで、人と人との関係性、人生の諸相(エロス、老い、愛、嫉妬・・・)、芸術などについて観るもの自身に深い考察を促す。長い映画だが見ごたえがあり飽きさせない。上映時間四時間!当時は、ハリウッド映画の出演などで(日本では)アイドル女優扱いだったエマニュエル・ベアールのヌードや、映画におけるヘア解禁という話題ばかりが先行したが、まぎれもない傑作に仕上がっている。

エマニュエル・ベアールのヌード

モデル役の当時27歳のエマニュエル・ベアールは、映画の大半で大胆なヌードを惜しげもなく披露している。彼女の美しい容姿が映画にとてつもない説得力を与えていて、これがもしヘアにボカシが入っていたりなどしたら、映画の価値を著しく損ねていたことだろう。画家のモデル役という事で、長時間にわたってエマニュエル・ベアールのヌードが様々な角度から映し出される。未見の人は「えっ?」てなるぐらいずっと裸です(マジです)。芸術作品だが、もちろんエロ目線からみてもとても価値のある映画だ。

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美しき諍い女 ウィキペディア
美しき諍い女 IMDb
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Pierre Grise Productions FR3 Films Production George Reinhart Productions

ボディクライム 誘惑する女(2006/米/仏/103分) 映画の感想

ヴィンセントが家に帰ると妻が殺されていた。彼が帰宅途中にすれ違ったタクシーの運転手だとする彼は以後犯人探しに妄執する。ヴィセントのアパートの隣人で彼におもいを寄せるアリスは、彼を自分に振り向かせようと、偶然知り合った中年のタクシー運転手ロジャーをたぶらかし彼を犯人に仕立て上げる。そしてアリスの思惑通りヴィセントは復讐を果たし、彼女は彼の愛を獲得するが・・・。

ハーヴェイ・カイテルとエマニュエル・ベアール、ノーマン・リーダスが共演した人間ドラマよりのクライム映画。監督はマニュエル・プラダル。映画のプロットにかなり無理と強引さを感じさせる作品で、正直犯罪映画としての見所は少ないが、個性的な俳優たちが共演するドラマとしてそれなりに見ごたえがある。とくに俳優としての後年の彼の一つのステレオタイプといえるハーヴェイ・カイテルの哀愁漂うダメ中年オヤジ(キモさはあるがカッコ悪いわけではない)ぶりが良く、ロケ地のニューヨークとの相性も抜群で、エマニュエル・ベアールとの絡みもよく、そういったダメ中年オヤジとしての彼が好きな私は結構楽しめた

エマニュエル・ベアールのヌード

好きな男に振り向いてもらうためになりふり構わず行動する女を演じたエマニュエル・ベアールだが、アメリカ出身の俳優などとは違う彼女の演技がありきたりの物語に「深み」を与えていて良い(ノーマン・リーダスの演技は典型的なハリウッドスタイル)。映画の後半にヌードも含め彼女のセクシーなシーンがある。

変態島(2008/仏/英/他/96分) 映画の感想

タイの大津波で息子ジョシュアが行方不明となり失意のポールとジャンヌの夫妻は、ミャーンマーで暮らす子供たちを映した慈善活動のビデオに息子に似た子供が映っているのを見つける。ポールは疑いの目を向けるがジャンヌは息子の生存を信じ、危険を冒し現地に向かう。しかし息子は見つからず、ジャンヌは次第に精神を狂わせていく・・・。

ルーファス・シーウェルとエマニュエル・ベアールが行方不明の息子を探す夫婦に扮したサイコホラー。監督はファブリス・ドゥ・ヴェルツ。登場人物が東南アジアのジャングルの奥へ奥へと向かっていくうちに狂気に囚われていくという『地獄の黙示録』にかなりの影響を受けたと思しき作品。地味で暗い暗示的なシーン中心で、アクションやドラマチックなシーンはほとんどなく、またタイトルやエマニュエル・ベアール主演という事で想像されるエッチ映画としての要素もほとんどなく、一見かなり退屈な作品(個人的には『食人族』みたいなシーンがあってそこだけ「おっ」となった)。原題「Vinyan」はタイ語で「成仏できない霊や幽霊」の意味らしく、そこから作品の表現したいところを理解できれば、監督や俳優の仕事にも手抜きがなく、それなりの出来の映画だとも評価できる。

エマニュエル・ベアールのヌード

『変態島』という邦題から想像されるような要素はほとんどなく(変態島など出てこない)、先に述べたようにエロ映画でもないが、冒頭の水着シーン(個人的には作品のクライマックス)や寝屋でのヌードなどエマニュエル・ベアールの「サービスシーン」は所々にある。

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変態島 ウィキペディア
変態島 IMDb
変態島 エマニュエル・ベアールのヌード画像へのリンク
(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。注意ください。)
The Film Wild Bunch Distribution Sony Pictures Releasing

エマニュエル・ベアールがヌードになった映画

1983 青い性 処女喪失 Premiers désirs Amazon
1984 アンテルディ/禁じられた愛 Un amour interdit Amazon
1985 優しく愛して L’amour en douce Amazon
1986 愛と宿命の泉 PART2/泉のマノン Manon des sources Amazon
1988 エレベーターを降りて左 À gauche en sortant de l’ascenseur Amazon
1989 無秩序な少女 Les enfants du désordre Amazon
1991 深夜カフェのピエール J’embrasse pas Amazon
1991 美しき諍い女 La Belle noiseuse Amazon
2001 彼女たちの時間 La Répétition Amazon
2003 恍惚 Nathalie… Amazon
2003 かげろう Strayed Amazon
2003 Mの物語 Histoire de Marie et Julien Amazon
2006 ボディクライム 誘惑する女 A Crime Amazon
2008 変態島 Vinyan Amazon
2010 Lovers Again/ラヴァーズ・アゲイン Ça commence par la fin Amazon
2014 赤と黒の誘惑 My Mistress Amazon

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