ラブ・レター(1984/米/85分) 映画の感想
ロスアンゼルスのラジオ局の人気パーソナリティのアンナは、遺品の中からラブレターを見つけ亡くなった母親が長い間見知らぬ男と不倫をしていたことを知る。父親と母親の関係が悪かったのもそれが一つの原因だった。そんなアンナも年上の妻子あるカメラマンオリバーと愛し合い不倫関係となる。アンナはオリバーに妻と別れることを迫り、彼の家に押し掛けるが・・・。
『ハロウィン』や『テラートレイン』『ザ・フォッグ』などへの出演ででスクリームクイーンと呼ばれていた若き日のジェイミー・リー・カーティスが『大逆転』で実力派の女優として認められる直前に出演した不倫ラブドラマ。監督は『ベートーベン』や『幸福の条件』の脚本家のエイミー・ジョーンズ。製作はなんとあのB級映画の王様ロジャー・コーマンで、『スランバー・パーティー大虐殺』でエイミー・ジョーンズと組んでだ縁で本作にも関わった。本作の脚本もエイミー・ジョーンズが担当していて、物語はしっかりとしていて、後に脚本家として成功を収める彼の才能の片鱗を感じさせる。しかし演出は凡庸で、正直ジェイミー・リー・カーティス目当てで観るしか価値のない映画。
ジェイミー・リー・カーティスのヌード
ジェイミー・リー・カーティスが、ホラー映画の女優からの脱皮を図っていたころの作品で、製作がロジャー・コーマンということもあってか、やたらと彼女の大胆なヌードシーンやラブシーンが出てくる。まあそのおかげで私のような者が彼女が脱いでいるという事で、時を経てこのような凡庸な作品を「発掘」して観賞することにもなるわけで、映画を売るためにエロとバイオレンスを求めた彼の商魂は間違っていない。
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New World Pictures
大逆転(1983/米/116分) 映画の感想
商品先物会社を経営するデューク兄弟は「人生の成功に必要なのかは生まれか育ちか」で賭けをし(1ドル)、会社の代表取締役で自分たちが目をかけていたウィンスポーンを陥れて解雇し、ホームレスで黒人のバレンタインとその立場を入れ替える。ホームレスとなったウィンスポーンは、自分を罠に嵌めた娼婦オフィーリアに同情され彼女の家に居候する。一方バレンタインは独特の相場観で次々と成功を収めていくが、二人の兄弟の卑劣な企みを知り、デューク兄弟たちに逆襲しようとウィスポーンたちに持ち掛ける・・・。
ジョン・ランディス監督によるいろいろな意味での大逆転を描いた傑作コメディ。出演者はダン・エイクロイド、エディ・マーフィ、ラルフ・ベラミー、ドン・アメチー、ジェイミー・リー・カーティスら。いわゆねハリウッドのスクリューアップコメディを復活させたとされる作品(その名は知らなくとも観れば昔ながらの映画っぽさを本作には感じる)。ジョン・ランディス監督は、学園物、ミュージカル映画、狼男映画、往年の怪奇ドラマと、アメリカンニューシネマの時代に影を潜めたジャンルの映画を、アメリカンニューシネマの「リアリティ」や「問題意識」を踏まえつつ同時代のテイストを加えて蘇らせたが、本作もそんな一作。ホームレスだが実は登場人物たちの中で一番スマートでもある男を演じたエディ・マーフィが素晴らしく(このキャラは映画のテーマを体現している)、映画デビュー作の『48時間』とともに、彼は映画における黒人像を根本から変革した。その他の出演者の演技も良く、彼らが演じるホームレスや娼婦や嵌められた男が一致団結し、いけ好かない権力者たちをギャフンといわせる展開は痛快。
ジェイミー・リー・カーティスのヌード
ジェイミー・リー・カーティスはすでに『ハロウィン』などのジャンル映画への出演で有名であったが、本作への出演で女優としてさらなる飛躍を遂げた。見事なボディを本作では惜しげもなく披露している。
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Paramount Pictures
テイラー・オブ・パナマ(2001/米/109分) 映画の感想
アメリカからパナマ運河を返還された直後の政情を探るためことを命じられた英国諜報員のアンディは、現地で仕立て屋を営み政治家はじめ各界とのつながりが深いハリーと接触する。女性関係の問題で半ば左遷されるような形でパナマに派遣されたアンディの図々しさに戸惑うハリーだが、過去の秘密をアンディに握られしぶしぶ彼に従う。しかしそんな二人の暗躍がパナマの政情を揺さぶる事態を引きこすこととなり・・・。
ピアース・ブロスナンが『007』でジェームズ・ボンドを演じている時代に制作された、彼が『007』と同じく英国諜報員に扮した映画。仕立て屋ハリーに『シャイン』のジェフリー・ラッシュ、彼の妻の役にジェイミー・リー・カーティス。監督は『脱出』のジョン・ブアマン。『007』と違ってピアース・ブロスナンのアクションシーンはなく、人の弱みを握り頭を主に使うという点ではこちらの方が実際のスパイに近いといえるが、女性を誑し込むプレイボーイということでは『007』のイメージにも重なる。コメディタッチのスパイものとして最初は始まるが、話に少しひねりがあり、パナマの政情という大きな問題を扱いつつ、最後はジェフリー・ラッシュとジェイミー・リー・カーティスが演じる夫婦の関係に焦点が当たるストーリーが単純に楽しい。
ジェイミー・リー・カーティスのヌード
ジェイミー・リー・カーティスは怪しげな活動をしている夫に不信感を覚えながらも、ピアース・ブロスナン演じる魅力的な男の誘いを断って彼への愛を貫き通す妻の役。ジェフリー・ラッシュとのラブシーンでチラリとヌードを披露。他にもピアース・ブロスナンに胸を鷲掴みにされ乳首を露出させたりもしている。
キャサリン・マコーマックのヌード
キャサリン・マコーマックは英国大使館員の役。こちらはジェイミー・リー・カーティスと違ってピアース・ブロスナンの誘惑にのる。ピアース・ブロスナンとのラブシーンでこちらも胸を見せている。
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Columbia Pictures Merlin Films Sony Pictures Releasing
ジェイミー・リー・カーティスがヌードになった映画
1983 ラブ・レター Love Letters
1983 大逆転 Trading Places
1984 グランドビューU.S.A. Grandview, U.S.A.
1985 パーフェクト Perfect
1988 ニッキーとジーノ Dominick and Eugene
1994 マザーズボーイ/危険な再会 Mother’s Boys
2001 テイラー・オブ・パナマ The Tailor of Panama