処刑ライダー(1986/米/93分) 映画の感想
町で違法なカーレスを繰り替えしあくどい手を使っては車を強奪していた暴走族グループの一人が、謎の黒いスポーツカーとレースをし、その最中に殺される。時を同じくして町にジェイクという流れ者がやってきて、暴走族のリーダーであるパッカードが恋慕し付き纏っているケリーという女の子と親しくなる。実はジェイクの正体は暴走族グループに殺されたケリーの元恋人のジェイミーで、彼は暴走族に復讐するためあの世からモンスターカーとともに舞い戻ってきたのだった・・・。
チャリー・シーンが主演し、彼の恋人役として『ツインピークス』『トゥー・ムーン』のシェリリン・フェンが出演した青春アクション・ホラー映画。人気若手俳優と売り出し中の若手女優(たいていはヌードを見せる)が共演する若者向きの青春映画という80年代によくみられたアメリカ流のアイドル映画で、『栄光のエンブレム』『トム・クルーズ/栄光の彼方に』といった「ブラット・パック」系の若手俳優たちが出ていた映画と同じフォーマットの作品。『マッドマックス』の、とくに第一作の影響が強く、ホラー要素を加えた劣化版『マッドマックス』といった風な作品。またアイドル映画という事で、ホラーの設定ではあるがかなりライトな作りででむしろファンタジーのテイストに近く、娯楽映画としてちゃんと見所があるが、ホラーとしてもアクションとしても本作だけの特筆した部分はなく地味目。
シェリリン・フェンのヌード
当時売り出し中の女優だったシェリリン・フェンが、劇中でこういう映画にありがちな女の子役を演じているが、他のアイドル女優達とは一味違う色気を振りまいている。映画序盤からセクシーな水着姿を披露し、チャリー・シーンとの水辺でのラブシーンでチラリと胸を見せる(他のシーンはおそらくボディダブル)。
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New Century Entertainment Corporation Alliance Entertainment Turbo Productions New Century Vista Film Company
トゥー・ムーン(1988/米/104分) 映画の感想
南部の良家の娘エイプリルは、エリートで将来有望の婚約者がいながら、巡回カーニバルで働く野性的な男ペリーに出会い彼に惹かれる。二人は結ばれるが、それを危惧したエイプリルの祖母ベルは、知り合いの保安官を使い二人を監視する・・・。
『ナインハーフ』の脚本家ザルマン・キングが監督・脚本を務めるエロ映画。主演のエイプリルには本作で注目され、その後テレビシリーズ『ツインピークス』に出演し世界的に知られるようになるシェリリン・フェン。『ボティヒート』シリーズなどもそうだが、こういう作品を観ていると、(白人)アメリカ人が考えるエッチなシチュエーションとか、エッチなセリフ、エッチな女性像というものが誇張されて表現され、文化人類学的というか、なんかとても興味深く感じる。本作は清々しいぐらいのエロ映画で、雰囲気だけ良くて中身がないが、そこがまた素晴らしい。子役時代のミラ・ジョヴォヴィッチが出演していて脇役なのに超美少女で目立っていたり、バチェラーパーティの婦人警官のコスプレ売春婦がやたらとインパクトあったりと、変なところに見所のある映画でもある。
シェリリン・フェンのヌード
『ナインハーフ』ではエイドリアン・ライン監督の美学が色濃く、作品のイメージに反してキム・ベイシンガーの裸の露出も抑え気味だったが、自分が監督した本作ではザルマン・キングは出し惜しみなくシェリリン・フェンの裸を見せまくる。シェリリン・フェンは、ラブシーン、シャワーシーンなどで、これぞエロ映画という見事な脱ぎっぷり。
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ボクシング・ヘレナ(1993/米/105分) 映画の感想
若き外科医ニックは、親密な関係を持った美女ヘレナと再会する。ニックはヘレナをだまして彼女を彼の家族から引き継いだ豪華な邸宅に連れてくるが、彼女は彼を嘲笑して逃げ出す。しかし彼女は屋敷の前で車に惹かれる。事故後に目覚めた彼女は、自分がニックによって手術され足を切断されていることに驚く。ニックはヘレナを監禁しヘレナへの愛を訴えるが彼女は彼を軽蔑し続ける。幼い時に性的なトラウマを追っていたニックは次第に妄想をつのらせ・・・。
デヴィッド・リンチの娘ジェニファー・リンチ(!)の初監督作品。ニック役にジュリアン・サンズ、ヘレナ役に『ツイン・ピークス』でデヴィッド・リンチと仕事をしたシェリリン・フェン。ちなみに当初ヘレナ役の候補だったキム・ベイシンガーが役を降板したことで、製作側と裁判沙汰となったのは有名な話。あのデヴィッド・リンチの娘の監督作品、『ツイン・ピークス』で人気女優となったシェリリン・フェンと日本でも人気のあったイケメン俳優のジュリアン・サンズの共演、そしてなによりもその伝え聞く内容から本作は私の(スケベ)映画センサーに当時激しく反応した作品だが、観賞してみてそのあまりのくだらなさに脱力してしまったという、ある意味私にとって思い出深い映画。新人監督としてはうまく撮れている部分もあるが、ド素人丸出しの演出があったり(枝木の後ろに隠れるという演出で隠れている人の体が半分以上出ていたりする)、デヴィッド・リンチの娘とは思えない陳腐な表現があったりと(両手を切断された女の隠喩としてまんまミロのヴィーナスが使われたりする)、かなり酷いシーンも散見される(ちなみに取り扱われている内容自体で本作を批判する人もいるが私はしない)。有名なオチもあまりに酷く、冗談なのか本気なのか監督の気が計り知れないレベル。ただ観返してみて興味深かったのが、この映画が完全に女性目線から作られているところで、なんというか日本の女性作家による妄想系・耽美系・猟奇系の小説や少女漫画の世界に近いというか、男性監督では醸成できないような空気感が本作にはあって、そこは少し良かった。監督の演出もシェリリン・フェンよりもジュリアン・サンズの方により重点が置かれていて、彼から男性的な生々しい性欲が一切感じられず、シェリリン・フェンのエッちなシーンよりもジュリアン・サンズのセクシーなシーンの方に力が入っていると感じられるところもおもしろい。
シェリリン・フェンのヌード
先に述べたことからも分かるように、シェリリン・フェン演じるヘレナが四肢切断され監禁された後、スケベな男性視聴者が期待するような過激なシーンはないが、彼女の大胆なヌードは十分見られる。
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Orion Classics Republic Pictures
シェリリン・フェンがヌードになった映画
シェリリン・フェン(Sherilyn Fenn、本名:シェリル・アン・フェン、Sheryl Ann Fenn、1965年2月1日 – )は、アメリカ合衆国の女優。
1986 処刑ライダー The Wraith Amazon
1988 トゥー・ムーン Two Moon Junction Amazon
1989 男は死んで血を流せ True Blood
1993 ボクシング・ヘレナ Boxing Helena Amazon