キングコング (1976/米/134分) 映画の感想
新たな油田を発見するために南太平洋の未開の島に調査に向かう船、そこには密航した古生物学者ジャックや救助された女優ドワンの姿もあった。彼らはそこで原住民に崇められ恐れられている巨大な猿「キングコング」と遭遇し、キングコングを捕まえニューヨークに連れ帰り見世物にしようとする。しかしキングコングは逃げだしてニューヨークで暴れまわり・・・。
『シーナ』のジョン・ギラーミンが監督し、ジェフ・ブリッジスとジェシカ・ラングが出演した1933年の同名映画のリメイク作品。監督が得意とするターザン映画などのアクションアドベンチャーと、彼の代表作であるパニック映画『タワーリング・インフェルノ』がミックスされたような趣の大作娯楽映画。名作であり古典であるオリジナルとの比較もあって厳しい意見もあるが、『タワーリング・インフェルノ』を観た観客の大部分が期待したであろうコングがニューヨークで大暴れするシーンがやや物足りない一方で、映画の尺の大半を占める未開の島を探索するアドベンチャーパートが、アクションシーンはもちろんのこと、その期待の盛り上げ方、ミステリアスな雰囲気、エキゾチックさ、ロケの素晴らしさと、やたらとよく出来ていて、決して駄作ではない。当時の若手人気俳優だったジェフ・ブリッジスや新人女優のジェシカ・ラングも魅力的。肝心のキングコングは、実物サイズのアニマトロニクスのものも、特殊メイクの神で猿のボディスーツを得意としたリック・ベイカーの着ぐるみも、当時の基準からしてもあまりよい出来とはいえない。それも含めはっきりいって特撮は50年代、60年代の東宝の怪獣映画に負けている。ジョン・ギラーミン監督を中身のない大作娯楽映画の作りてとして揶揄する向きもあるが、スピルバーグやルーカスが台頭する以前からこういった規模のでかい娯楽映画を作り続けてきた彼の手腕は評価されるべきだろう。
ジェシカ・ラングのセミヌード
キングコングに好意をもたれる美女役。当時の彼女はモデルの仕事をしていて、本作が映画初出演だがそれを感じさせない存在感がすでにあり、その後人気女優になったのも頷ける。半裸に近い原住民の衣装でコングの手の平で弄ばれたり、行水したりするセクシーなシーンがあるが、ここではセミヌードとした。ジェシカ・ラング自身は「猿」と共演させられた本作の役を気に入っていないらしい。
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キングコング IMDb
キングコング ジェシカ・ラングのヌード
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Dino De Laurentiis Corporation Paramount Pictures
郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981/米/123分) 映画の感想
1930年代のカリフオルニア、流れ者のフランクはギリシャ移民の男ニックが経営するダイナーで修理工として雇われるが、彼の魅惑的な妻コーラーに惹かれ関係を持つ。二人は共謀してニックを殺害するが、警察に殺人の嫌疑で拘束され・・・。
ジェームズ・M・ケインの同名小説を『ファイブ・イージー・ピーセス』や『ブラック・ウィドー』が映画化した犯罪ドラマ。ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラング共演。二人が不倫の末に夫を殺害する男女を濃厚に演じ、二人のキッチンでの激しいラブシーンがなかでも特に有名。彼らの演技(ジャック・ニコルソンのヤクザな男感が個人的にすごくいい)と物語の内容や舞台や含めてその全編に漂う背徳感や官能性に息が詰まりそうになる名作ドラマ。他にも当時の時代風景や移民者の風俗の再現、犯罪・法廷ドラマとしての側面、古典劇のような悲劇的な展開など見所や評価されるポイントの多い映画。個人的には本作は私が「大人」を感じる映画の代表格。
ジェシカ・ラングのヌード
ジャック・ニコルソンとのキッチンでの激しいラブシーンがあまりに有名で、本作におけるジェシカ・ラングの「大人の女」感は唯一無二のもの。エロチック映画として記憶されている本作だが本編でのジェシカ・ラングの露出度は意外と控え目。ただその演出やシチュエーションがとにかく官能的。彼女は解像度の悪い画面では判別できないぐらいの一瞬、胸を見せているが、それが彼女が嫌っているデビュー作の『キングコング』と同じオッパイポロリなところがなんか韻を踏んでいて良い。
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Lorimar Productions Northstar International Metro-Goldwyn-Mayer Paramount Pictures
タイタス(1999/伊/英/米/162分) 映画の感想
ゴート族との戦いに勝利した将軍タイタスがローマに凱旋する。彼はゴート族の王子を母である女王タモラの前で生贄として殺す。絶頂にあったタイタスだが、タイタスの息子たちが皇帝の婚約者であった妹のラヴィニアを巡って皇帝と対立し、さらには皇帝がタモラに誘惑され彼女を皇后としたことで、彼らの一族はタモラたちからの復讐をうけることになり・・・。
ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『タイタス・アンドロニカス』を、『ライオン・キング』の演出家ジュリー・テイモアが映画化した復讐のドラマ。タイタス役にアンソニー・ホプキンス、タモラ役にジェシカ・ラング。その他アラン・カミング、ハリー・J・レニックス、ローラ・フレイザーらが出演。ローマ帝国を舞台にしながら、「現代」に生きる少年が過去のローマに迷い込み、彼のおもちゃの兵隊がローマ兵に代わるという映画の冒頭にみられるように、時代考証はあってないようなもので、現代と過去がいりまじった美術や誇張された演技や表現など、映画批評でいうところの極めてフォーマリズムよりな作品。『タイタス・アンドロニカス』はシェイクスピア劇のなかでも過激な作品で、レ〇プリベンジ、人肉食、両手と舌の切断、異人種間セックス・・・といったエロ・グロ・バイオレンスな内容が現代のジャンル映画の原点のようでもあり刺激的(『ゲーム・オブ・スローンズ』などにも通じるものがある)。これに先に述べた監督特有のフオーマリズムな演出、アンソニー・ホプキンスやジェシカ・ラングらの役者陣の演技のぶつかりあいなどが加わり、個人的にはかなり楽しめる作品となっていた。
ジェシカ・ラングのヌード
戦争に敗れ、捕虜となり、息子を殺されたジェシカ・ラング演じるゴート族の女王の復讐のドラマと、彼女によって子供たちが殺され辱められたアンソニー・ホプキンス演じるローマの将軍の復讐のドラマ、そしてその背後で暗躍するハリー・J・レニックス演じる黒人奴隷のこれもまた形を変えた復讐のドラマが見所の本作にあって、ジェシカ・ラングは彼らを向こうに回して堂々の演技をみせていて凄い。大胆に胸を見せている。
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Clear Blue Sky Productions Overseas Filmgroup Urania Pictures NDF International Fox Searchlight Pictures Buena Vista International Medusa Distribuzione
ジェシカ・ラングがヌードになった映画
ジェシカ・ラング(Jessica Phyllis Lange, 1949年4月20日 – )は、アメリカ合衆国の女優。
1976 キングコング King Kong Amazon
1981 郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice Amazon
1982 女優フランシス Frances Amazon
1988 熱き愛に時は流れて Everybody’s All-American Amazon
1994 ブルースカイ Blue Sky Amazon
1999 タイタス Titus Amazon