ブラック・エース(1972/米/88分) 映画の感想
カンザスシティで食肉工場を経営する地元のボス・メリーアンに借金の取り立て屋を殺されたシカゴのマフィアのボスは、借金の取り立てがうまくいかない場合は殺しも辞さないと、腕利きの殺し屋ニックを雇う。ニックとメリーアンはかつてメリーアンの妻と互いに関係を持つという因縁を持っていた。ニックが交渉のためにメアリーアンのもとに向かうがそこでは白人の少女たちが豚小屋の中で全裸でオークションにかけられていた。ニックは彼に助けを求めてきた少女ポピーを貰い受け救い出すが・・・。
お話は単純だが、人間ミンチ、残忍なボスと知能薄弱の弟、ホモセクシャルっぽさを感じさせるその兄弟の関係、少女たちの全裸オークション、祭りの会場の奇妙な雰囲気と奇妙な来場者たち、広大な農場を舞台にコンバインハーベスターに追われる主人公など、奇抜な表現やシーンがてんこ盛りのかなり不思議な味わいの映画。その一方でリー・マーヴィンやジーン・ハックマン、これがデビュー作のシシー・スペイセクなど芸達者な役者たちの秀逸な演技や、ちょっとした人情話、70年代的なライブ感の強い良質のアクションシーンなど見ごたえがあり、それも相まって、かなり中身の濃い映画となっている。監督は『白銀のレーサー』でジーン・ハックマンと組んだマイケル・リッチー。彼は『がんばれ!ベアーズ』や『ワイルドキャッツ』『ゴールデン・チャイルド』なども監督しているなかなかの職人監督。ジーン・ハックマンは前年に『フレンチコネクション』でアカデミー主演男優賞を取っているが、ここではメリーアンというワルを演じていて、個人的には悪役俳優としてのジーン・ハックマンを再認識させられた。私的にはすごく好きな映画。
シシー・スペイセクのヌード
本作がデビュー作となるシシー・スペイセクだが、その初登場は豚小屋での全裸オークションというなかなか過激なシーンで、その後もスケスケの薄着でレストランで食事をするなど、彼女のセクシーなシーンの多い映画。ただ、単なるお色気要因ではなく、主人公と感情を交わし彼の行動の動機の一部となる重要な役柄で、それを後に大女優となる彼女がその片鱗をかいまみせる存在感でもって演じている。特徴的な容姿の彼女だが、この作品では若くてエロくて美しく、なんか妖精のような独特の魅力を発している。
ブラック・エース ウィキペディア
ブラック・エース IMDb
ブラック・エース シシー・スペイセクのヌード
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シシー・スペイセクがヌードになった映画
シシー・スペイセク(Sissy Spacek, 本名: Mary Elizabeth Spacek, 1949年12月25日 – )は、アメリカ合衆国テキサス州出身の女優。
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1976 キャリー Carrie Amazon
1976 ロサンゼルス・それぞれの愛 Welcome to L.A.