シャルロット・ゲンズブールステイシー・マーティンミア・ゴス

シャルロット・ゲンズブールのヌード なまいきシャルロット/アンチクライスト/ニンフォマニアック他

シャルロット・ゲンズブール

なまいきシャルロット(1985/仏/96分) 映画の感想

13歳の少女シャルロットは、自分の周囲の環境に居心地の悪さを感じ、家族にも、隣人で年下で病気がちで姉妹のような関係のルルにもつれない態度をとっていた。ある日シャルロットは同年代の天才ピアニストのクララの存在を知り憧れを感じる。偶然クララと知り合ったシャルロットは、クララから本気か冗談か、自分のマネージャーになってほしいと言われ、それを真に受けてしまう・・・。

歌手のセルジュ・ゲンズブールと女優のジェーン・バーキンの娘シャルロット・ゲンズブールが14歳の時に出演し、セザール賞新人女優賞を獲得し注目された青春映画。監督はクロード・ミレール。その他の出演者に、クロチルド・ボードン、ジュリー・グレンら。自分の周囲の環境に居心地の悪さを感じる思春期の少女の繊細で揺れ動く心理を、家族との関係、自分と同年代の天才ピアニストへの憧れ、年上の男との背伸びした関係、姉妹のような親友の女の子との関係などを通して瑞々しく描いた青春映画の佳作。たたずまい、容姿、演技力と、シャルロット・ゲンズブールの後々までの活躍を予感させる女優としての魅力で溢れんばかりの作品。

シャルロット・ゲンズブール

シャルロット・ゲンズブールの「思春期映画三部作」とかってに私が読んでいるシリーズの第一作目(共通項は彼女がほぼ主演でヌードになっていること)。これらの映画には、ヌードシーンも含め、揺れ動く思春期の少女を性的な視点も絡めて描くという事で同時代の大林宣彦監督作品とも通じるこの時代独特の世情や空気感を感じる。彼女の背中ごしの裸や、ちらりと胸が見えるシーンがある。水着姿も印象的で、本作の彼女はおしゃれでスタイルよく美しく、女優としてどこから捉えられても絵になっている。

以下シャルロット・ゲンズブールの年齢、無修正画像の有無によりこの記事内では女優ヌード画像は貼りません。

参照リンク

なまいきシャルロット ウィキペディア
なまいきシャルロット IMDb
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(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Cinema National de la Cinématographie Films Antenne 2 Monthyon Films Oliane Productions Telema Productions

シャルロット・フォー・エヴァー(1986/仏/94分) 映画の感想

かつては成功した脚本家だったスタンは、妻を交通事故で失い酒におぼれスランプに陥っていた。映画プロデューサーに金をせびり、見返りに脚本を仕上げると約束するがそれもままならない。スタンには最愛の娘シャルロットがおり、彼女が唯一の慰めだったが、事故で母親が死んだのは父親のせいだと信じる娘との関係はぎくしゃくし・・・。

セルジュ・ゲンスブールが監督・出演し、実娘のシャルロット・ゲンズブールと共演した映画。この映画の制作以前にセルジュ・ゲンスブールは当時13歳だった娘のシャルロットと「レモン・インセスト」という、歌詞に近親相姦を連想させるフレーズのある曲をデュエットしていた。本作も娘と親子の役で出演し「シャルロット」との実生活での近親相姦を暗示させるような内容だったため物議を醸し出すこととなった(あくまで暗示で直接の描写、言及はない。シャルロット自身は父親とそういう関係は全くなかったと後に発言している)。ローティーンの女の子が実の父親によって明らかに性的観点から描写されており(エロ映画ではないが)、そういった二人に関する予備知識がなかったとしても、表現に過激さはないものの、衒学的な会話やアンニュイな雰囲気もあいまって、ロリータ映画の変種としての奇妙な存在感を本作は発している(基本はくだらないつまらない映画だと私は思うが)。「スキャンダラス」で「変な」この映画には、『アンチクライスト』や『ニンフォマニアック』などといった「問題作」での後の彼女の「活躍」を予感させるものがすでにあったと言える。

Serge Gainsbourg, Charlotte Gainsbourg – Lemon Incest (Clip Officiel) YouTube

シャルロット・ゲンズブールのヌード

ベッドの上で上半身肌で横たわるシャルロット・ゲンズブールや、彼女の肢体を強調した肌着姿など、ヌードシーンも含め、過激さは全くないものの、大人しかった前作『なまいきシャルロット』に比べ彼女をあからさまに性的視点から捉えた描写の多い映画。

小さな泥棒(1988/仏/109分) 映画の感想

50年代のフランス、母親に捨てられ、叔父と叔母と暮らす16歳のジャニーンは隠れて万引きを繰り返していた。それが叔父たちに知られると、彼女は家を出て裕福な家庭のメイドとして働き始める。ジャニーンは知的な紳士で既婚男性のミシェルと知り合い関係を持つが、束縛を逃れて風来坊のバイク乗りで彼女と同じ泥棒のラウルと恋人同士になる。ジャニーンは彼のために盗みを働くが、警察に捕まり、ラウルは彼女を見捨てる。ジャニーンは女子少年院に送られるが、妊娠していることが発覚し・・・。

フランソワ・トリュフォーの未完成の脚本に基づく青春ドラマ。監督は『なまいきシャルロット』のクロード・ミレール。出演者はシャルロット・ゲンズブール、ディディエ・ブザス、シモン・ド・ラ・ブロスら。50年代のフランスの風俗の再現や、『小さな泥棒』でもみられた監督の思春期の女の子を描く巧みさは好印象だが、それ以外の点ではありふれた青春映画でシャルロット・ゲンズブールの女優としての魅力で成り立っている映画。なのだが、居場所のない思春期の子供が、家を出て犯罪に手を染め、施設に収容されるという物語に、フランソワ・トリュフォー監督の初期の代表作『大人は判ってくれない』との類似点が見られ、彼が晩年に原点回帰となるような映画を企画していたことが興味深く、そういう観点からみるとこの映画への意味合いも多少変わってくる。トリュフォーに多少の興味がある私のような映画ファンにとっては若き日のシャルロット・ゲンズブールが出演していることも含め感慨深い作品となっている。

シャルロット・ゲンズブールのヌード

シャルロット・ゲンズブールの女優としての魅力は本作でも際立っている。『なまいきシャルロット』や『シャルロット・フォー・エヴァー』と違い明確な男女の交際が描かれるが、ヌードシーンはおとなしめ。

参照リンク

小さな泥棒 ウィキペディア
小さな泥棒 IMDb
小さな泥棒 シャルロット・ゲンズブールの画像へのリンク
(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Orly Films AMLF

アンチクライスト(2009/仏/独/瑞/丁/伊/波/104分) 映画の感想

ある夫婦が性交中、彼らの息子がアパートの窓から転落して死んでしまう。妻は精神的に不安定となり、セラピストである夫は妻を彼女が女性に対する暴力についての論文を執筆していた人里離れた山小屋に連れていき、精神的な治療を施そうとする。夫は自然の中で様々な不可解な体験をし、妻が息子を虐待していたのではないかという疑惑を抱き、彼女の論文の狂ったような中身を知る。その間、妻は夫に異常なセックスを求め続け、それはどんどんエスカレートしていき・・・。

『メランコリア』『ハウス・ジャック・ビルト』のラース・フォン・トリアー監督によるホラー映画。ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール出演。大胆な性描写や激しい暴力描写が物議を醸し出した作品。いろいろな立場・角度によって様々な解釈・評価ができ(フェミニズム・宗教的視点など)、監督が本作製作中精神的に不安定で、作中にもそれが表れているなど精神分析的視点からの読み取りも出来る映画。個人的にはそういった小難しいことよりも、三池崇史の『オーディション』にも似た、女性を自分のいいようにコントロールしようとする優しいそぶりの〝にやけた〟男が、支配しようと思った相手が実は狂っていて逆に彼女によって恐怖のドンどこに突き落とされるというホラー映画として単純に楽しめた。作中に現れる監督による様々な異様な、不気味な、時には神秘的イメージも、難しく考えるより、そういったホラー映画を盛り上げる雰囲気づくりの手法として理解した。

シャルロット・ゲンズブールのヌード

本作の無修正版では、ボディダブルとシャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォー本人による、ペ〇スの出し入れ、自慰行為、クリトリスの切除などのシーンがそのまま描写されるが、日本版はもちろんボカシが入っている。過激な映像満載だが、人によるがエロ映画としては全く楽しめない映画。

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アンチクライスト ウィキペディア
アンチクライスト IMDb
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(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Zentropa Entertainments Arte France Cinéma Canal+ Danmarks Radio Film i Väst
Svenska Filminstitutet Sveriges Television ZDF Nordisk Film Distribution Les Films du Losange MFA+ Film Distribution Lucky Red Gutek Film IFC Films

ニンフォマニアック(2013/デンマーク/仏/他/(Vol.1)117分(Vol.2)123分) 映画の感想

『Vol.1』
独身の中年男性セリグマンは路地裏で殴られて倒れている女ジョーを見つけ、自宅連れ帰る。ジョーは自分と父親との関係、少女時代からの強い性への興味、そして彼女が体験してきた数々の〝乱れた〟性生活についてセリグマンに赤裸々に語り始める。ジョーはさらに父親の死やジェロームという男との他れと再会について語る。ジョーはジェロームという男の秘書となり彼に恋していることに気づくが、その時には彼は彼女の前から姿を消していた。後に再会したジョーは彼と結ばれるが、自分が色情狂であるにも関わらず不感症になってしまったことに気づき困惑する・・・。
『Vol.2』
ジョーはジェロームとの間に子供をもうけ、二人は曲がりなりにも幸福を得るが、ジェロームは自分がジョーを満足させられないと悟り、彼女が別の男とセックスすることを認める。ジョーは黒人との3P、サディステックな男とのSM的儀式など「性の冒険」を続けるが、結局二人は別れることになる。まともな生き方ができないと悟ったジョーは自らの性的経験を活かし犯罪に手を染める。犯罪者として成功したジョーはPという少女を貢献者として側に置き、彼女と関係を持つ。しかしPは犯罪に絡んでジェロームと知り合い、彼と関係を持ち、ジョーを激しく困惑させる・・・。

「色情狂」の女のセックスを中心とした半生と、その彼女の赤裸々な物語を聞く中年の童貞男を描いた二部構成のドラマ。監督は『アンチクライスト』のラース・フォン・トリアー。シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン、シャイア・ラブーフ、クリスチャン・スレーター、ウィレム・デフォー、ユマ・サーマン、ミア・ゴスら出演陣は豪華。厳密な用語の使い方とはいえないかもしれないが、私は一部のラース・フォン・トリアー監督作品の特徴は、ハリウッド的定型映画やジャンル映画への異化効果にあると感じている。宣伝や物語の概要を見て知って、深刻な人間ドラマやホラー映画やエロ映画を期待した観客は、彼の作品を観て「気の抜けた炭酸飲料」を飲んだような気分にさせられ、なんとも形容しがたい彼の作風に肩透かしを食うどころか不快感を覚えさせられたりする(わかっていても何度も同じ目に合う)。本作もそんな作品で、性描写における一般的な意味での娯楽性や性にまつわる男女の愛といったものの虚飾性は完全に相対化され剝ぎ取られている。彼のこうした作品のなかでやろうとしていることは理解できるが、私は基本ラース・フォン・トリアー監督作品が好きではない。またこういった彼の「病んだ」「すさんだ」「ハードコアポルノ」まがいの作品を受け入れ評価さぜるを得ないヨーロッパもかなり病んでいると感じる。これも彼の作品の特徴である、ステラン・スカルスガルド演じる男の会話を通した腺病質でペダンチックでシニカルな「蘊蓄」にもうんざりするが、他の作品と違ってその会話や蘊蓄にコミカルさが強く、それがラストの大爆笑の「どんでん返し」に繋がっていてそこは良かった。

シャルロット・ゲンズブール/ミア・ゴス/ステイシー・マーティンのヌード

シャルロット・ゲンズブールの文字通り体を張った演技は評価に値するが、『Vol.1』でジョー役を演じたステイシー・マーティンや、後半に登場するジョーの弟子の女の子役のミア・ゴスらの演技や存在感に彼女が喰われている部分もある。シャルロット・ゲンズブール、ミア・ゴス、ステイシー・マーティンらとボディダブルによる、ハードコアボルノ顔負けの「エロ」シーンの数々がこれでもかと出ててくるが、前述したように一般的な感覚を持った人は本作をおそらくエロ映画としては楽しめないことだろう。

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ニンフォマニアック ウィキペディア
ニンフォマニアック IMDb
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(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Zentropa Entertainments Slot Machine Caviar Films Zenbelgie Arte France Cinéma Film i Väst Arte GEIE Danish Film Institute Film- und Medienstiftung NRW Eurimages Deutscher Filmföderfonds Centre National du Cinéma et de l’Image Animée Swedish Film Institute Flanders Audiovisual Fund DR Nordisk Film Canal+ Den Vestdanske Filmpulje Ciné+ Heimatfilm Nordisk Film Les Films du Losange Concorde Filmverleih 
ABC Distribution

シャルロット・ゲンズブールがヌードになった映画

シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg、1971年7月21日 – )はフランス出身の女優、歌手。

1985 なまいきシャルロット L’éffrontée
1986 シャルロット・フォー・エヴァー Charlotte For Ever
1988 小さな泥棒 La petite voleuse
1990 太陽は夜も輝く Il sole anche di notte
1992 愛されすぎて Amoureuse
1992 ルナティック・ラブ 禁断の姉弟 The Cement Garden
1996 ラブetc. Love, etc…
1999 イントルーダー 侵入者 The Intruder
2001 僕の妻はシャルロット・ゲンズブール Ma femme est une actrice
2004 フレンチなしあわせのみつけ方 Ils se marièrent et eurent beaucoup d’enfants
2007 アイム・ノット・ゼア I’m Not There
2009 アンチクライスト Antichrist
2012 詩人、愛の告白 Confession of a Child of the Century
2013 ニンフォマニアック Nymphomaniac
2016 ユダヤ人だらけ ILS SONT PARTOUT
2016 ダーク・クライム DARK CRIMES
2022 午前4時にパリの夜は明ける Les passagers de la nuit

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