イリーナ・バガチ他のヌード　フローズン・タイム

フローズン・タイム(2006/英/102分)　映画の感想

美大生のベンは、彼女と別れて以来不眠症となっていた。彼は深夜のスーパーマーケットで働き始め、眠れない時間を過ごす。退屈な時間のなかで思索を続けていくと、夢か幻か時間が停止し、ベンは過去の性的な思いでに浸りながら(ウィタ・セクスアリス)、客の女性の服を脱がしデッサンの真似事をする。ある日店長に誘われたサッカーの試合で大敗したのをきっかけに、ベンは心惹かれていた店の店員のシャロンとデートするが、パーティでベンが分かれた彼女から強引にキスされているのをシャロンに目撃されしてしまい･･･。

第78回アカデミー賞の短編賞にノミネートされた実績から長編映画化された『ブロークン』のショーン・エリス監督による、ファンタジーラブストーリー。ショーン・ビガースタッフ、エミリア・フォックス、ショーン・エヴァンスら出演。時間が停止したなかで女の子を裸にするといった内容からエッチなおバカ映画を創造するが、そういう要素もはあるものの、何の説明もなく起こる時間停止は夢か幻か主人公の精神世界のようなもので、そのなかで彼が内省していくところがファンタジックで文学的になっており、そこが雰囲気含めてとても良い。結局時間停止現象ははなんだったのかはっきりとしないままに、後半はありふれた青春映画の展開となりラストもハッピーエンドで終わるが、その軽さ分かりやすさの塩梅も良い。本作を観賞して個人的には村上春樹の小説を少し想起した。アメリカでの批評家からの評価はかなり低いようだが、私はかなり好き。

イリーナ・バガチ他のヌード

時間停止のシーンで女の人の裸がたくさん出てくるが、そこは主人公が美大生という事で、いやらしいというよりも基本は美しい映像のアーティスティックな感じのものとなっている(単なるエロ映画として観るのももちろんOK)。ちなみに日本で時間停止モノのAVがはやり始めた同じころに、本作も製作されているのが興味深い。時間停止シーン以外でもヌードシーン有り。イリーナ・バガチ、キーリー・ヘイゼル、ナディア・アルカシャブ、クリスティン・フラー、ヘイリー＝マリー・コッピン、ジャニーン・メイ・ティンズリーといった女優さんがヌードを見せている。

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