アン・バンクロフト

アン・バンクロフトのヌード 卒業

アン・バンクロフト

卒業(1967/米/106分) 映画の感想

将来を嘱望された若者ベンジャミンの大学卒業パーティーが開かれ、彼はそこで父の仕事のパートナーであるロビンソン氏の夫人と再会し彼女に誘われる。心にいいしれぬ虚しさを抱えていた彼は彼女と一夜を共にする。二人は家族や知人に隠れて逢瀬を続けるが、彼の両親はロビンソン夫人の娘エレーンと彼との交際を勧める。ベンジャミンとエレーンは急速に惹かれあうが、ロビンソン夫人はそのことに嫉妬し、二人の不倫も周囲にばれ・・・。

ダスティン・ホフマン主演の映画史に残る大ヒットした青春恋愛映画。有名なラストシーンや音楽含め、この映画が後に与えた影響は計り知れない。監督は『ワーキング・ガール』のマイク・ニコルズ。ロビンソン夫人役にアン・バンクロフト、エレーン役にキャサリン・ロス。私がこの映画を初めてTVで観た1980年代ですでにある種のレトロ感をこの映画に覚えたものだが、今見返すと本作がそのストーリーや主人公のキャラクターやサイモン&ガーファンクルの有名な楽曲も含めそれまでのアメリカ映画には希薄だった非常に繊細な、ある意味軟弱な(女々しい)演出や演技や表現を駆使した先駆的な映画だったのだとの印象を受けた。何気ない風景を映したショットにも主人公をはじめとする登場人物の細やかな心理が反映されていたりと、『卒業』の影響力の大きさを考えるとこの映画以前と以後で(主にハリウッドにおける)映像表現はかなり複雑に進化したように思われる。また本作は、個人的な意見として、その後の日本の恋愛漫画にも大きく影響を与えていると感じられる。

アン・バンクロフトのヌード

アン・バンクロフト演じるロビンソン夫人のヌードシーンのサブリミナル的演出に、この時代の一般映画らしさを感じるが、これはボディダブル。当時30代半ばでいまの感覚だとまだまだ若い部類だが、彼女のアンニュイで嫉妬深いなんともいえぬ年増女ぶりがいい(恐い)。

参照リンク

卒業 ウィキペディア
卒業 IMDb
卒業 アン・バンクロフトのヌード画像へのリンク
(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Lawrence Turman Productions Embassy Pictures United Artists

タイトルとURLをコピーしました