悪魔のシスター(1972/米/92分) 映画の感想
ニューヨーク、フィリップはフランス系カナダ人のダニエルという女と知り合い、彼女のアパートに向かい一夜を過ごす。しかし彼はダニエルの双子の妹ドミニクによって惨殺される。それを向かいの部屋から新聞記者グレースが目撃し、警察を呼び、ドミニクの部屋を調べるが死体は消えていた。ダニエルの元夫で医師のエミールが証拠を隠滅したのだが、彼と双子の姉妹との間には忌まわしい秘密があり・・・。
ブライアン・デ・パルマ監督の出世作となるホラー映画。出演はマーゴット・キダー、ジェニファー・ソルト、チャールズ・ダーニング、ウィリアム・フィンレイ(『ファントム・オブ・パラダイス』)。音楽はバーナード・ハーマンで、本作は彼が低迷期から抜け出すきっかけとなったが、続く『タクシードライバー』のレコーディング・セッションの終了直後急死した。ブライアン・デ・パルマ監督の初期のホラー映画やサスペンス映画は、物語とテクニックの両面でヒッチコク映画への影響を強く感じさせ、またイタリア産のジャーロ映画やホラー映画的な直観的映像表現もみられ、それらが融合し独特の味わいを生み出しているが、『悪魔のシスター』はそれがとくに現れていると感じられる作品の一つ。「フリークス」への都市伝説的な興味や偏見や恐怖を、ヒッチコックが『サイコ』で扱った他人の人格の憑依と結びつけたアイディアが良い。フリークスを扱ったマーゴット・キダーやウィリアム・フィンレイのおどろおどろしいホラーパートとジェニファー・ソルト、チャールズ・ダーニングによるちょっととぼけた探偵パートとの対照的な組み合わせもうまくいっていて、それに続く間抜けなオチと怖いオチとのアバランスも良い。ちなみに本作は2006年に『シスターズ』として、クロエ・セヴィニーやルー・ドワイヨン(ジャック・ドワイヨンとジェーン・バーキンの娘)でリメイクされたが、話はほとんど同じだが、オリジナルと比べるべきもない凡作。
マーゴット・キダーのヌード
マーゴット・キダーは『スーパーマン』の快活なロイス・レイン役で有名だが、出世作となった本作では彼女の出生とも近いフランス系カナダ人役で、白痴美的というか、ヌードシーンも含め一種独特の妖艶さを醸し出している。リメイク版の『シスターズ』では、クロエ・セヴィニーとルー・ドワイヨンもヌードを見せている。
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Edward R. Pressman Film Corporation American International Pictures

リーインカーネーション(1975/米/105分) 映画の感想
大学教授のピートは、毎夜見る、湖で若い男が若い女性に殺される悪夢に悩まされていた。その他にも断片的に観る夢の中では、その男と女が恋人であることや、建物などどこか特定の土地を示唆するようなイメージも見た。ある日TVで彼が夢の中で見たのとそっくりな建物が映し出されてるのを見て、彼は夢の謎を解明すべくその建物がある土地マサチューセッツに向かうが、そこには驚くべき真実が待ち受けており・・・。
『ナバロンの要塞』や『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』のJ・リー・トンプソンが監督した輪廻転生を描いたサイコロジカルホラー。ピート役にマイケル・サラザン、彼の夢の中に現れる謎の女性に『スーパーマン』のマーゴット・キダー。その娘にジェニファー・オニール。タイトルからしてネタバレ全開で、その分かり切った謎を解明しようとするパートが全編の三分の二ほどを占め正直退屈。後半のマーゴット・キダーやジェニファー・オニールらが絡む人間ドラマの部分はおもしろくこちらのパートを中心にした物語の構成にしていた方が良かったように思う。トータルではイマイチな作品だが、生まれ変わり、運命、男女のロマンス、近親相姦など、扱う題材自体はかなり良く、リメイクが何度か企画されているようだが、それも理解できる不思議な味わいのある作品だ。
マーゴット・キダーのヌード
マーゴット・キダーは『スーパーマン』のイメージが強いが、『悪魔のシスター』や『悪魔の棲む家』などへの出演でホラーやスリラー映画のファンにもなじみのある女優。愛、ドメスティックバイオレンス、運命のいたずらに翻弄される女性を好演。本作の役柄には、マーゴット・キダーがアルコールと薬物の過剰摂取で69歳の若さで亡くなったことを想起させるものがあり少し切なくなる。入浴シーン、男性に暴力的に犯されるシーンなどでヌードを披露。
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Bing Crosby Productions Cinerama Productions Corporation American International Pictures

悪魔の棲む家(1979/米/118分) 映画の感想
ニューヨーク州アミティビルの一軒家でその家の長男が一家を皆殺しにするという事件が起きる。数年後、そこにジョージとキャッシーの夫婦とキャッシーの三人の連れ子がその家に引っ越してくる。カソリックのキャッシーは世話になっているデラニー神父を家に招待するが、彼は家の中の異様な気配に気づき恐怖する。それを機に家の中では怪奇現象が次々と起こり、やさしかったジョージの性格も豹変する。そして彼らはその家にまつわるいまわしい秘密を知り・・・。
ロナルド・デフェオ・ジュニアという男が実際に起こした殺人事件の現場となった家に引っ越してきた一家を襲った怪奇現象について書かれた〝ノンフィクション〟(現在では眉唾物といわれている)を原作としたホラー映画。『エクソシスト』などのヒットによるオカルトブームの波に乗り大ヒットした。人の顔を思わせる不気味な家のビジュアルが有名。監督は『暴力脱獄』のスチュアート・ローゼンバーグ。ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガーらが出演。本作を典型的な金儲け主義の映画と批判することは簡単だが、実話の映画化という都市伝説的恐怖、キリスト教の神父にフューチャーした宗教的恐怖、スティーブン・キング評するところの中流階級が抱える経済的恐怖や家族の崩壊の恐怖などを下敷きとし恐ろしく深みもあり、幽霊屋敷映画としての定型的ではあるがありとあらゆる恐怖演出テクニックを駆使し、出演者の演技も真に迫っていて、監督や音楽担当のラロ・シフリンなど作り手のプロ意識も高く、非常にホラー映画としてのクオリティが高い(ホラー映画も進化しているので今の基準では物足りなさが感じられるのは否めないが)。ただ本作の成功の最大の要因としては映画のロケ地となった不気味な家の存在だろう(ロケ地となった家は、実際に事件現場となった家を模して改修された)。
マーゴット・キダーのセミヌード
マーゴット・キダーは『悪魔のシスター』や『暗闇にベルが鳴る』や『リーインカーネーション』などへの出演でスクリームクイーンとしての一面も持ち合わせた女優さんだが、『スーパーマン』への出演で人気女優となった後に出演した本作は、そんな女優として最盛期にある彼女が、微妙な心理的不安の表現から大絶叫まで見事な演技を見せ、ホラー映画女優としての彼女の集大成が見られる映画となっている。また露出は少ないが、ホラー映画らしいお色気シーンも担っていてそこも素晴らしい。
悪魔の棲む家 ウィキペディア
悪魔の棲む家 IMDb
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Cinema 77 Professional Films, Inc. American International Pictures
マーゴット・キダーがヌードになった映画
マーゴット・キダー(Margot Kidder、1948年10月17日 – 2018年5月13日)はカナダの女優。
1970 Fortune Has a Cousin in the Bronx
1973 悪魔のシスター Sisters
1975 リーインカーネーション The Reincarnation of Peter Proud
1979 悪魔の棲む家 The Amityville Horror
1980 ウィリーとフィル 危険な関係 Willie & Phil

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