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映画女優ヌード

狼よさらば キャスリーン・トーランのヌード

映画女優ヌード

狼よさらば(1974/米/93分) 映画の感想

自宅に押し入った暴漢たちによって妻を殺され娘を暴行された、建築家で模範的な市民で暴力とは無縁だった男ポール・カージー。彼は悲嘆にくれるが、ある日自らも暴漢に襲われ相手を銃で返り討ちにする。それをきっかけに、カージーは銃を片手に夜な夜なニューヨーク・マンハッタンの街を彷徨い歩き、犯罪者たちの処刑を繰り返すようになり…

ビジランテ(自警団)的行為を「否定的」に描いたとされるブライアン・ガーフィールドの原作小説を、きわめて「肯定的」に描いたとして物議を醸しだした作品。『ダーティハリー』などともに、当時のアメリカの犯罪発生率の異常な高まりを反映したビジランテ映画の代表的作品の一つ。当初映画はシドニー・ルメットが監督予定で、彼が監督していたらより社会派のドラマになっていたであろうが、監督が『メカニック』や『妖精たちの森』のマイケル・ウィナーに代わり彼と何本かの作品でコンビを組んだチャールズ・ブロンソンが主役に選ばれたことで、タフガイが法を超えて悪漢たちを成敗する、西部劇をそのまま現代社会に移し替えたようなアクション映画になった。当時のアメリカ社会、とくに大都会ニューヨークなどでは『ある戦慄』(1967)で描かれているような、凶悪な暴漢にいつ一般市民が襲われるかもしれない雰囲気があった(実際にそうだった)。そんな時代の空気のなか、どう見ても強そうで平凡な市民に見えないチャールズ・ブロンソンが、彼が演じた西部劇のガンマンよろしく悪漢たちを処刑していく様がうけ作品はヒットした。その後続編が数本作られ、ポール・カージーはチャールズ・ブロンソンの映画人生の後期を代表する役となった。本作のチャールズ・ブロンソンは、銃を構える様がきまっていて彼の風貌や佇まいと相まってとにかくかっこよい。これは他の役者にはないチャールズ・ブロンソン唯一無二の物だ。ポール・カージーは妻の仇を取るでもなく戦いに味を占め殺害を繰り返すところが本作の恐いところなのだが、そういう社会的なメッセージ性よりも、チャールズ・ブロンソンのそれまでのキャリアと役者としての魅力がこの作品にうまくはまったことが本作の成功に繋がっていると思う(西部劇役者としての彼にオマージュを捧げたようなシーンもある)。強盗たちの一人の役で若き日のジェフ・ゴールドブラムが出演している(特徴的な風貌ですぐ分かる)。

キャスリーン・トーランのヌード

キャスリーン・トーランは暴漢に惨たらしく暴行され精神が崩壊するポール・カージーの娘を演じる。本作以外に目立った作品はないが、この衝撃的シーンを演じたことで彼女は映画史に爪痕を残すこととなった。ちなみに本作の続編『ロサンゼルス』では、カージーの娘役は別の女優が演じている。

参照リンク

狼よさらば ウィキペディア
狼よさらば IMDb
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