ハル・ベリーのヌード　チョコレート他

チョコレート(2001/米/)　映画の感想

死刑執行官の白人で人種差別主義者の男と、その男に自分の夫を死刑執行された黒人の女が、不幸の連鎖の果てにお互いの素性を知らないまま出会い、恋に落ち、互いに傷ついた心を癒すという社会派の人間ドラマ。

監督は『007/慰めの報酬』のマーク・フォースター。ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントン、ヒース・レジャー、ピーター・ボイル出演。もの凄く「シリアス」な映画で、アメリカ社会における人種差別の問題・死刑制度の問題などを真摯に取り扱っている。ただ本作で語られていることの意味や重さは理解できるが、正直あまりに都合のいい「不幸の連鎖」で、観ていて白々しさを感じる。ここまで連続して不幸が続けばほとんどギャグで､なんというか失礼だが『フライングハイ』や『裸の銃を持つ男』などのデヴィッド・ザッカーの世界。ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントン演じる黒人と白人のカップルの出会いとそこに至るまでの展開、唐突なセックスシーンなども「為にするもの」として出来すぎだしやりすぎ。本作を観て、昔淀川長治先生がユダヤ系の未亡人とアフリカ系の運転手の交流を描いた『ドライビング Miss デイジー』を評して「アメリカ人にはいいかもしれないが、日本人の私たちには話が見えてしまっていてつまらん」といったようなことを述べていたのを思い出した(個人的には『ドライビング Miss デイジー』は芸達者な役者たちの掛け合いやユーモアがあって全然良かったが)。淀川長治先生のこの『ドライビング Miss デイジー』評は、私が映画の感想を述べるときの原点。

ハル・ベリーのヌード

私の本作に対する評価はあまりよくなく、アカデミー賞主演女優賞を受賞した彼女の演技も同じようなもの。こういう役を演じるうえで彼女は魅力的すぎでキラキラし過ぎてるとも思う(厳しい人生を強いられているはずなのにその生活感が感じられないのだ)。人種差別主義者である主人公が、彼女の見た目と性的魅力に惹かれたという事では筋は通っているのだが･･･。ビリー・ボブ・ソーントンの激しいセックスシーンでヌード見せる。ここは本当に激しくて、心の傷をセックスで慰めあうという展開はかまわないが、唐突な上にどぎつすぎると感じた。

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ソードフィッシュ(2001/米/99分)　映画の感想

天才ハッカーのスタンリーは、ガブリエルという男から麻薬捜査がらみでできた裏金95億円をハッキングして強奪しようと持ち掛けられる。娘の親権問題で金に困っていたスタンリーはそれを引き受けるが･･･。

『カリフォルニア』『60セカンズ 』のドミニク・セナ監督によるクライム・サスペンス・アクション映画。ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリーらが出演。90年代にはやったテロや、規模の大きい窃盗・強盗などを扱った派手で中身のない映画の集大成のような作品。誰が味方で誰が敵だとか、裏切りやら、二転三転する展開やら、派手な爆破やアクションとか、この手の映画の基礎を抑えていて、新鮮味はないが、それなりに楽しい作品。主役がヒュー・ジャックマンなのか、ジョン・トラボルタなのかはっきりせず、ラストの展開もそんなのいる？続編でも作るつもり？といったすっきりしないものになっていてそこは頂けない。

ハル・ベーリーのヌード

ハル・ベリーは本作で高額ギャラでトップレスヌードになり、かなり話題となった。この映画の彼女のキャラや演技に特筆すべきものはないが、花のある女優さんで、ヌードや下着のシーンも含め彼女の存在が作品に彩りを添えている。

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ハル・ベリーがヌードになった映画

ハル・ベリー（本名ハル・マリア・ベリー、またはハリー・マリア・ベリー（Halle Maria Berry, 1966年8月14日 – ）は、アメリカ合衆国の女優。『X-メン』『007 ダイ・アナザー・デイ』。『チョコレート』でアカデミー主演女優賞受賞。

2001　ソードフィッシュ　Swordfish　Amazon
2001　チョコレート　Monster’s Ball　Amazon
2003　ゴシカ　Gothika　Amazon
2010　フランキー&アリス　Frankie & Alice　Amazon
2021　ブルーズド 〜打ちのめされても〜　Bruised