マリサ・トメイのヌード　その土曜日、7時58分　

その土曜日、7時58分(2007/米/117分)　映画の感想

不動産会社に務めるアンディは会社の金を横領していることを隠すため、子供の養育費の支払いで同じく金に困っていた弟のハンクを誘って彼と仲間に父親が経営する宝石店に強盗に入らせる。アンディは弟ばかりをかわいがる父親に恨みを持っていたが、計画では誰も傷つけないはずだった。しかし予定通りには進まず、ハンクがアンディの妻と不倫しているなど家族のドロドロとした人間関係も絡んで事態は悲劇的な結末へと向かっていく･･･。

『十二人の怒れる男』、『質屋』、『狼たちの午後』などの名匠シドニー・ルメット監督の遺作。出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク、マリサ・トメイ、アルバート・フィニー。シドニー・ルメット監督は数多くの映画を撮りそのジャンルも多岐に及ぶが、彼の作品の一つの傾向としてギリシャ悲劇やシェークスピア悲劇にも連なるほどの悲劇らしい悲劇であることが上げられる。その枠組みに社会批判や人間同士の衝突がテーマやメッセージとして、娯楽要素も加えつつ骨太に描かれ、最終的に物語が悲劇的結末を迎えることによってそれらが強調され、観る者の胸を深くうつ名作を生み出すこととなる。本作にはアル・パチーノのようなカリスマ性を持った役者は出演しておらず話も地味だが、それがかえってそういったシドニー・ルメット監督の作家性を際立たせており、それとそれまでの低迷を翻す監督の演出の力強さや冴えや、役者陣の熱演(皆素晴らしいが『オリエント急行殺人事件』で監督と組んだアルバート・フィニーの演技が個人的に印象深かった)とも相まって、『その土曜日、7時58分』を監督の過去の『悲劇的』名作たちと肩を並べる作品に仕上げている。監督は2011年に86歳で亡くなるが、このような作品を最後の作品として撮れれば本望だろう。

マリサ・トメイのヌード

マリサ・トメイはアンディの妻で、彼の弟と不倫関係にもある女を演じる。こういうサイトをやっているので「必然性のあるヌード」とか「無駄脱ぎヌード」とか冗談半分で述べてはいるが、本作における彼女の大胆なヌードと激しい濡れ場は作品のトーンを決めるまさに「必然性のあるヌード」といえるだろう。

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マリサ・トメイがヌードになった映画

マリサ・トメイ（Marisa Tomei, 1964年12月4日 – ）は、アメリカ合衆国の女優。

1993　忘れられない人　Untamed Heart
2005　酔いどれ詩人になるまえに　Factotum
2007　その土曜日、7時58分　Before the Devil Knows You’re Dead
2008　レスラー　The Wrestler
2014　人生は小説よりも奇なり　Love Is Strange