アシュレイ・ジャッドのヌード　ダブル・ジョパディー他

聖なる狂気(1995/英/独/ベルギー/101分)　映画の感想

森で倒れている所を助けられた青年ダークリーは、美しい女キャリーと言葉が離せない大工クレイという風変りなカップルが暮らす家に運ばれ介抱される。ダークリーは二人と同居を始めるが、彼は実はキリスト教カルト集団の出身で、教団内の対立から両親を殺されるなど育ちや心に問題を抱えていた。キャリーとクレイの関係に嫉妬したダークリーは、キャーリーが魔女であるという言葉を真に受け、妄想を膨らませ狂気にからていく･･･。

監督は小説家で画家でもあるフィリップ・リドリー。ブレンダン・フレイザー、アシュレイ・ジャッド、ヴィゴ・モーテンセン出演。本作はリドリー監督のデビュー作である『柔らかい殻』と似たテーマを扱っていて、ハリウッド俳優を使った『柔らかい殻』のリメイク的趣きも感じられる。美しい女に魅了された性的抑圧を抱える若者が妄想を膨らませて暴走するという話を、独特のおとぎ話的寓話的味付けで描いたアート系の作品。不思議な住民たちを演じるアシュレイ・ジャッドやヴィゴ・モーテンセンが魅力的で、アート系といってもホラー要素やアクション要素、お色気要素もある。少し特殊な味わいの映画であることを理解していればかなり楽しめる。

アシュレイ・ジャッドのセミヌード

アシュレイ・ジャッドは、その不思議なキャラクターと性的魅力でブレンダン・フレイザー演じる主人公を狂わせていく美女キャリーを演じる。熱い季節という設定で、シュミーズ姿など常時薄着で歩き回っている姿がエッチ。ヴィゴ・モーテンセンとの激しいラブシーンもある。ただ露出は控え目なので、ここではセミヌードにカテゴライズした。

ノーマ・ジーンとマリリン(1996/米/135分)　映画の感想

アンソニー・サマーズによるノンフィクション「Goddess, the Secret Lives of Marilyn Monroe」をベースとしたマリリン・モンローの伝記映画。ケーブルテレビ局HBO製作のテレビドラマ。監督はテレビドラマを多く手掛けるティム・ファイウェル。出演者はミラ・ソルヴィノ、アシュレイ・ジャッド他。内容はというとだいたいマリリン・モンローの生涯について概ね知られていることが描かれていて、ジョイス・キャロル・オーツのフィクションを原作とするアナ・デ・アルマスがマリリンを演じた2022年の『ブロンド』と比べて、同じく彼女の生涯の過酷さ悲惨さが強調された内容ではあるものの、伝記映画としてはこちらの方が観やすい。ただこの映画が特殊なのは、マリリン・モンローとマリリンの本名であるノーマ・ジーン・ベイカーが別々の女優によって演じられている所。整形後のマリリン・モンローをミラ・ソルヴィノが、整形前のノーマ・ジーン・ベイカーをアシュレイ・ジャッドが演じていて(さらに少女時代のノーマ・ジーンを二人の別の女優が演じている)、女優として大成功するものの私生活のうまくいかないミラ・ソルヴィノ演じるマリリンの前に、彼女の内なる声という形でアシュレイ・ジャッドが演じるノーマ・ジーンの幻影が現われる。こういった手法は珍しいものではなく、大成功も大失敗もありうるが、「二人一役(実際はそれ以上だが)」ということを最初から納得して観ていることが前提ではあるものの、ノーマ・ジーンからマリリン・モンローへの「転生」を端的に表すものとして、本作ではそれが効果的に働き成功している部類だと思う。

アシュレイ・ジャッド/ミラ・ソルヴィノのヌード

当時『誘惑のアフロディーテ』でアカデミー助演女優賞を受賞して再注目の女優だったミラ・ソルヴィノを大女優モリリン・モンロー役に抜擢し、ヌードシーン満載のテレビ映画に出演させ、彼女自身に胸チラシーンまでさせているところに(彼女の唯一のヌードシーン)当時のケーブルテレビの勢いを感じる(HBOのその後の世界的躍進に続く。HBOの歴史自体は古い)。ノーマ・ジーン役のアシュレイ・ジャッドは当時はセクシーな役も辞さない売り出し中の女優という感じで、本作と同年公開の『ボディ・リップス』(退屈な映画)で初ヌードを見せている。本作での彼女は冒頭からいきなりほとんど意味のないヌードシーンを見せたりとエロ要因的扱いも見られるものの、演技力も存在感もあり、正直ミラ・ソルヴィより目立っている部分もある。アシュレイ・ジャッドのヌードシーンがいくつか見られる本作だが、個人的にはマリリン・モンローがノーマ・ジーン時代に撮った有名なヌード写真の撮影シーンが彼女の美しさが強調されていて良かった。

氷の接吻(1999/米/110分)　映画の感想

娘を失い心を痛めその娘の幻影を見るようになったイギリス人諜報員のアイは、監視中の男が謎の女に殺されるところを目撃し、その女に運命的なものを感じる。女は行く先々で殺しを重ねるが、彼女に惹かれたアイは、任務を放棄して彼女のあとを追う。しかし彼女は盲目の金持ちと婚約してしまい･･･。

マーク・ベイムの小説を原作とするミステリー映画。監督は『プリシラ』のステファン・エリオット。ユアン・マクレガー、アシュレイ・ジャッド共演。その他の出演者はパトリック・バーギン、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドら。リアルなスパイ映画ミステリー映画ではなく、現実に幻想が混在したマジックリアリズムの映画。批評家は酷評したようだが、主演の二人の個性的な魅力(ユアン・マクレガーがなんかカワイイ！)、美しい映像と特徴的な音楽、幻想的な描写、奇妙な人物たちが織りなす不可思議な挿話、心に傷を抱える二人の関係性とその先にある哀愁に満ちた結末など、独特のムードと魅力を伴っていて、個人的には好みの作品。この手の映画は制作が難しいが、本作はわりとよく出来ている方だと思う。ただ独特のムードに乗れなかったり『めまい』などの映画的な知識がない人にとっては、何を言いたいのか分からないへんてこな映画であることは間違いない。

アシュレイ・ジャッドのヌード

アシュレイ・ジャッドは行く先々で人を殺す謎の女を演じる。映画の性質上彼女が魅力的でなければ成り立たないのだがそれには見事に応えている。入浴シーンなどでヌードを見せる。ほかにも下着姿など彼女のセクシーなシーンの多い映画。

ダブル・ジョパディー(1999/米/105分)　映画の感想

夫殺しの犯人として無実の罪で投獄されたリビー。夫ニックは実は生きており、彼女は夫に嵌められたのだ。仮出所後、他人に成りすました夫への復讐と息子の行方を求め保護観察所からリビーは逃走する。それを、かつては有能な弁護士で今は訳あって保護観察官に身をやつしているレーマンが追う。リビーはニックが名を変えて高級ホテルのオーナーになっていることを突き止め彼に迫るが、逆にニックよって窮地に立たされ･･･。

同じ罪で二度裁かれることはないという法律用語「ダブル・ジョパディー」が鍵となるサスペンス映画。監督は『ドライビング Miss デイジー』のブルース・ベレスフォード。出演者はトミー・リー・ジョーンズ、アシュレイ・ジャッド、ブルース・グリーンウッド、アナベス・ギッシュ他。『逃亡者』を想起させる追跡者役のトミー・リー・ジョーンズありきの映画で、ありきたりだが完成度はそこそこ高い。トミー・リー・ジョーンズがタイプキャストながら堂々とした演技をみせ、一方で逃亡者側のアシュレイ・ジャッドも彼に負けない力強い演技で一歩も引かず、最後までハラハラドキドキで楽しめる。

アシュレイ・ジャッドのヌード

ビリーを演じたアシュレイ・ジャッドは映画序盤のヨットの中でのベッドシーンでバストを披露する。リウッド的段取り型のラブシーンでこういう映画にはお約束。『コレクター』などこの時期主演作も多かった彼女がキリッとした美しくさを見せ活躍する、彼女の魅力満載の映画。

BUG/バグ(2006/米/102分)　映画の感想

アグネスは10年前の息子の死から立ち直れず、寂れたモーテルで一人で暮らしていた。彼女は別れた夫のストーカー的行為に悩まされていたが、そんな彼女を放浪者のピーターが慰め、二人は同棲を始める。しかしピーターは「自分は元軍人で政府の科学実験の犠牲者」だなどと突拍子のないことを話始め、実験によって今でも「虫」に苛まれているなどと自らの妄想を吐露し、彼女を混乱させる。そのピーターの狂気は、閉鎖空間の中アグネスにも伝播し、彼女も次第におかしくなって行き･･･。

「小さな虫が見える」など奇妙な言動を続ける男と、彼に感化されて次第に自身も狂気に駆られたような言動を繰り返すようになる女の、モーテルの一室を舞台にしたサイコサスペンス。トレイシー・レッツの同名の舞台劇の映画化作品。監督は『エクソシスト 』『L.A.大捜査線/狼たちの街』のウィリアム・フリードキン。出演者はアシュレイ・ジャッド、マイケル・シャノン、ハリー・コニック・Jr ら。閉鎖的な空間の中で、妄想が、狂人から心に傷を抱える女に伝播し、それが最後は激しい狂気となって皆に破滅をもたらすというお話だが、舞台劇が原作だけあって、それが脚本は伏線やらミスリードやら曰くありげな会話やらで緻密に構成されている。モーテルという一つの「舞台」の中で行われる演者のつばぜり合いは緊張感を生み、最後まで目が離せない。ただ『エクソシスト 』や『フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキン監督にしては、配役やセットを含め少し全体の絵作りに弱さ物足りなさを感じさせるのが残念。

アシュレイ・ジャッドのヌード

本作の彼女の役どころは『聖なる狂気』『氷の接吻』などといった彼女の出演作と通じるものを感じる(変な男の妄執にさらされるところも)。こういったアート系映画の彼女も良い。演者の力量が試される役だがそれに負けず彼女は熱演。映画後半でかなり大胆なヌードを見せている。

アシュレイ・ジャッドがヌードになった映画

アシュレイ・ジャッド（Ashley Judd, 1968年4月19日 – ）は、アメリカ合衆国の女優。

1995　聖なる狂気　The Passion of Darkly Noon　セミヌード　Amazon
1996　ノーマ・ジーンとマリリン　Norma Jean & Marilyn　HBOのテレビドラマ　Amazon
1996　ボディ・リップス　Normal Life　Amazon
1999　氷の接吻　Eye of the Beholder　Amazon
1999　ダブル・ジョパディー　Double Jeopardy　Amazon
2006　BUG/バグ　Bug　Amazon