- 鮮血の美学(1972/米/84分) 映画の感想
- サンドラ・カッセル/ルーシー・グランサムのヌード
- ウィッカーマン (1973/英/100分) 映画の感想
- ブリット・エクランドのヌード
- ブリット・エクランドがヌードになった映画
- ヘルハウス(1973/米/英/95分) 映画の感想
- パメラ・フランクリンのヌード
- 赤い影(1973/英/伊/110分) 映画の感想
- ジュリー・クリスティのヌード
- フレッシュ・ゴードン Space Wars(1974/米/78分) 映画の感想
- スザンヌ・フィールズのヌード
- シーバース/人喰い生物の島(1975/カナダ/87分) 映画の感想
- リン・ローリーのヌード
- ステップフォード・ワイフ(1975/米/115分) 映画の感想
- キャサリン・ロスのヌード
- デス・レース2000年(1975/米/84分) 映画の感想
- シモーネ・グリフェス他のヌード
- シモーネ・グリフェスがヌードになった映画
- リーインカーネーション(1975/米/105分) 映画の感想
- マーゴット・キダーのヌード
- キャリー (1976/米/98分) 映画の感想
- シシー・スペイセクのヌード
- ナンシー・アレンのヌード
- 悪魔のしたたり(1976/米/90分) 映画の感想
- ヴィジュ・クレム他のヌード
- イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験(1975/加/96分) 映画の感想
- ダイアン・ソーンのヌード
- ダイアン・ソーンがヌードになった映画
鮮血の美学(1972/米/84分) 映画の感想
自分たちの娘とその友人を残忍に暴行されたうえに殺された夫婦が、犯人たちに復讐を果たすという、『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン監督によるホラー映画。
ウェス・クレイヴンの監督デビュー作で、製作は『13日の金曜日』ショーン・S・カニンガムとホラー映画史的に意味のある作品。イングマール・ベルイマンの『処女の泉』(1960)を元にした映画(ベルイマンなどのヨーロッパのアート系の映画は、一方で、ヘイズコードによって映画における表現への規制が厳しかったアメリカなどではエロ目線での需要も併せ持っていた)。1972年製作の映画だが、日本ではレンタルビデオがブームだった1987年に発掘され紹介された。本作を観たときの当時の私の感想は、内容とビデオの荒い映像も相まって酷い映画だというものだった。それでも二人目の女の子が湖で惨たらしく殺されるまでの展開やその映像にはなにか真に迫るものがあった。ただその部分はいいのだが、行方不明の女の子を探す警察や復讐を行う夫婦の描写などがあまりに間抜けでとってつけたようで、スラプスティックコメディみたいになっていて、前半とのギャップが激しくあまりにもバランスが悪いと感じた。最近より良い画質で本作を観返したが感想は大きく変わらなかった。ただ私が凄いと感じた前半の女の子二人が犯され殺されるパートへの評価はさらに高いものになった。極悪な犯人たちの仕打ち、それに抗いおびえる少女たちの描写が、現実の事件と照らし合わせてみても心の動きまで含めて真に迫ってリアルで生々しく惨たらしく、これも一つの人間の現実を写し取った表現に感じた。前半の観るに堪えないレベルのリアルな恐怖や不快感を、警官たちの寸劇や夫婦の復讐パートのバカらしさで中和しているとても変な映画だ。悪役俳優として知る人ぞ知るデヴィッド・ヘスが出演していて、デビュー作であったこの役のイメージのまま、その後彼は『ヒッチハイク』や『真夜中の狂気』といった作品でレイプ魔役をやっていくことになる。
サンドラ・カッセル/ルーシー・グランサムのヌード
サンドラ・カッセル(Sandra Peabody)とルーシー・グランサムは暴行され殺される女の子たちの役。裸も出てくるが、先に述べたようにその描写がリアルで惨たらしく、まったくエッチな気分にさせない。サンドラ・カッセルが湖の中で殺されるシーンが、残酷だが妙に美しくもあり(残酷美?)印象的なシーンとなっている。
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Sean S. Cunningham Films The Night Company Lobster Enterprises Hallmark Releasing American International Pictures

ウィッカーマン (1973/英/100分) 映画の感想
少女の行方不明事件の捜査に私有地の島を訪れた警官ニール。島の人々は領主であるサマーアイル卿に率いられて敬虔なクリスチャンであるニールにとって「邪教」を辛抱していた。性的な誘惑を始め彼らの妨害にあいながらもニールは真相に迫っていくが、そこには彼の運命を左右する意外な真相が待ち受けていて・・・。
キリスト教にとってのペイガニズム(異教・邪教)をテーマにしたミステリー調のホラー映画。監督はロビン・ハーディ。主役のニールにエドワード・ウッドワード、島の領主サマーアイル卿にクリストファー・リー、ニールを誘惑する島の娘にブリット・エクランド。「ウィッカーマン」とは巨大な人身御供用の人型の檻のことで、古代ガリアで信仰されていたドルイド教に由来するもの。キリスト教以前の土着宗教や風俗、不条理な展開、性的描写、独特な音楽と美術、クリストファー・リーなど怪奇映画でおなじみの出演者たちの怪演などが盛り込まれた、二つとない雰囲気を持った怪作であり傑作。決して堅苦しい作品ではなく、ミステリー仕立てで娯楽映画としても観やすい映画。日本では長く未公開だった作品だが、本国でははやくからカルト映画を超えた名作として認知されていた。
ドラキュラ役者のイメージから脱却したかったクリストファー・リーは本作に惚れこみ、ノーギャラで出演し宣伝も買ってでた。そして本作の島の領主の役は、彼のお気に入りとなった。
ブリット・エクランドのヌード
『007 黄金銃を持つ男』のボンドガール役で有名なブリット・エクランドは、島を訪れた警官を全裸で誘惑する島の娘の役。全裸と言っても彼女の契約は胸を見せるところまでで、オールヌードは代役のもの。独特の音楽と歌声と裸との混ざり合いが、このシーンを異様で蠱惑的なものにしている。ハマーフィルムのホラー映画で知られるイングリッド・ピットのヌードもみられる。
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British Lion Films British Lion Films
ブリット・エクランドがヌードになった映画
ブリット・エクランド(Britt Ekland, 1942年10月6日 – スウェーデン、ストックホルム出身の女優。
1973 ウィッカーマン The Wicker Man
1989 スキャンダル – Scandal
(日本未公開映画多数)

ヘルハウス(1973/米/英/95分) 映画の感想
老富豪に、殺人鬼でサディストの男が残したいわくつきの「幽霊屋敷」の調査を依頼された物理学者夫妻と男女の霊媒師の四人が、屋敷の中で起こる怪奇現象に恐怖しつつもそれに立ち向かう様を描いたホラー映画。
原作はアメリカの著名な作家で『激突』や『アイ・アム・レジェント』などの作品の原作者として映画界ともつながりの深いリチャード・マシスンの『地獄の家』で、彼自らが脚本も手掛けている。監督はイギリス人のジョン・ハフ。女霊媒師役でパメラ・フランクリン。男霊媒師役には『フライトナイト』のロディ・マクドウォール。心霊現象を物理的現象として解き明かそうという部分が、吸血鬼を一種の伝染病のようなものとして解釈しようとした『アイ・アム・レジェント』と似通っていて、このようなマシスンの幽霊やモンスターに対する「再解釈」がいわゆるモダンホラーと呼ばれる小説や映画群に与えた影響は計り知れない。またジョン・ハフ監督の恐怖演出や映像スタイルも「幽霊屋敷ものの」定型となって真似されて、こちらもその後のホラー映画に絶大な影響を与えている。いまとなってはかなり古臭い部分もある映画であるのは否めないが、ホラー映画史的には非常に重要な作品の一つであることは間違いない(私自身は初めて本作を観たときにそうとう恐い思いをしたという記憶がある)。
パメラ・フランクリンのヌード
霊媒師役のパメラ・フランクリンは、間違いなくあの時代を代表する女優さんの一人だが、私自身は本作の印象が一番強い。原作がそうらしいのだが、本作には表現はどぎつくないがやたらとエロチックな場面がある。なかでも美人のパメラ・フランクリンが幽霊と「交わる」シーンは、幼いころにTVで観て子供心に強い衝撃を受けた。オールヌードのシーンがあるが、画面が暗めではっきりとは見えない。ただ今見返してもこのシーンはなんかエロい。
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Academy Pictures Corporation Fox-Rank Distributors 20th Century Fox

赤い影(1973/英/伊/110分) 映画の感想
事故で娘のクリスティンを亡くしたジョンとローラのバクスター夫妻は、イタリアのベニスをジョンの教会の修復の仕事で訪れる。ローラはそこで不思議な霊媒師の姉妹と出会い、クリスティンの霊が二人を見守っていると告げられ信じ込む。初めローラの言葉を信じていなかったジョンだったが、クリスティンが事故で亡くなった時と同じ赤いレインコート姿の少女を目撃し、彼も霊の存在を信じ始める。一方ベニスでは連続殺人事件も起こっており、霊の存在も含めてベニスには不穏な空気が色濃く漂い始める・・・。
『美しき冒険旅行 Walkabout』などのカルト映画で知られるニコラス・ローグ監督のホラー映画。日本では長く知名度が低かった作品だが、イギリスではイギリス映画史上のベストの一つにも数えられるほど高く評価されている作品。ドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティが夫婦役で、二人の一般映画の範疇を超えたセックスシーンで物議を醸し出した作品でもある。原作はヒッチコック映画の『鳥』や『レベッカ』の原作でも有名な、ダフニ・デュ・モーリエ。本作にもヒッチコックの影響が見られると分析もされているが、この手の映画は皆ヒッチコックの影響を受けているということも出来る。観れば明らかだが、『美しき冒険旅行 Walkabout』にも特徴的な、音楽やイメージやモンタージュを駆使した監督独特の編集技法によって、怪奇的な雰囲気や夫婦の心情の流れを音楽でも奏でるように表現しているところに作品の成功の要因があり、それが誰の影響というわけでもないニコラス・ローグの唯一無二の世界になっている所がカルト映画といわれる所以であろう。有名な作中のショッキングシーンも含め、ネタバレになるのであまり多くは語れないのがもどかしいが、純粋に先入観なしで観ることをおススメする傑作ホラーだ。
ジュリー・クリスティのヌード
先に述べたように、ドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティのラブシーンが過激だと物議を醸しだした本作だが、それは昨今のAVなどと比べての過激さとかいうよりも、その前後の描写も含めて演技ではなくリアルなセックスを見せられているような演出が生々しすぎたのが問題だったのだろうと思う。その当該のシーンはかなり長く、当時劇場で見た観客はかなり気まずい思いをしたことだろう。
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Casey Productions Eldorado Films British Lion Films F.A.R. International Films

フレッシュ・ゴードン Space Wars(1974/米/78分) 映画の感想
地球から遠く離れた惑星ポルノの支配者皇帝ワンは人類を色情狂に変えるべく地球に「セックス光線」を照射し、それによって社会は大混乱に陥る。皇帝ワンの悪事を挫くべく、高名なゴードン博士の息子でアメフト選手のフレッシュ・ゴードンは、飛行機に乗り合わせたデールと、飛行機が墜落したことで偶然出会ったフレクシー博士とともに、博士のペニス型ロケットで惑星ポルノへと旅経つ・・・。
SFドラマ『フラッシュ・ゴードン』のポルノ版パロディ。ジェイソン・ウィリアムズ、スザンヌ・フィールズ、ウィリアム・ハント出演。監督はマイケル・ベンヴェニスト、ハワード・ジーム。エロシーンよりも、ペニス型ロケットやレイプロボットなどの奇抜なデザイン、レイ・ハリーハウゼンばりのストップモーションで動くペニス状のモンスターや巨大モンスターなどの特撮の方が印象的な映画で一部のSFや特撮好きのマニアの間では昔から有名な映画。特撮の出来はこの当時としてはかなり良い。特撮や脚本には有名なSFマニアや後にハリウッドで活躍する特撮スタッフなどが係わっていたらしい(デヴィッド・アレンやリック・ベイカーなど)。ストーリーもまんま『フラッシュ・ゴードン』なのでそれなりに楽しく、この手の低予算のパロディポルノ映画としては私の中では最上位の作品(あくまでパロデイポルノ映画としてハードルをかなり下げてということではあるが)。
スザンヌ・フィールズのヌード
デールを演じるスザンヌ・フィールズは1970年代前半に活躍したハードコアポルノ女優で普通に美人さんだと思う(女優名は様々)。もちろんエロ映画などで彼女の他にも女優さん男優さんの肌の露出は多い(といってもハードコアではなくそれほど過激ではない)。乱交シーンや、レズアマゾネスに襲われるシーンなどでヌードを見せている。
フレッシュ・ゴードン Space Wars ウィキペディア
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Graffiti Productions Mammoth Films

シーバース/人喰い生物の島(1975/カナダ/87分) 映画の感想
知的になりすぎた人類を尽きせぬ性衝動で満たし理想の社会を到来させようとした博士によって生み出された人から人に感染する寄生虫によって、島の上に設けられた高級マンションを含む複合施設がパニックに陥っていく様を描いたホラー映画。
『ラビッド』『ザ・フライ』などで有名なデヴィッド・クローネンバーグの劇場長編映画デビュー作。梗概からも分かる通り設定自体はB級ホラー映画のそれだが、人間と人間以外のものの融合と肉体の変質、悪夢を具現化したような不気味なクリーチャー、終末観、人間を冷静に観察しているかの如き冷たい映像と演出、エロ・グロ含めた適度の娯楽性、などといった要素によって、この監督にしか作り出せない唯一無二の世界が創造されている。デビュー作にはその人の全てが現れるという言葉通りの秀作ホラー映画だ。頭の中が性衝動に満たされ見境なくセックスを押っ始めるといったらほとんどギャグだが、それがちゃんと恐く、そこからなにか深遠なテーマを読み取ることができるのもこの監督らしい部分だ。そのテーマの一つとして、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』におけるゾンビのように、人間がアイデンティティを失って動物化してしまう事の恐怖を寓意的に表していることが分かる。デヴィッド・クローネンバーグは大学を優秀な成績で卒業し、新人監督の頃から期待され国から補助金をもらって映画を撮っていた。当初批評家からの評価は散々だったが、本作はカナダの歴代興行記録を更新するヒット作となり、その期待に応え、彼はデビュー作から興行と作家性の両立に成功した。
リン・ローリーのヌード
リン・ローリーは、『処刑軍団ザップ』『ザ・クレイジーズ』そして本作と立て続けに有名なホラー映画に出演し、レンタルビデオ屋の普及によってちょっとしたホラー映画のブームが起こっていた80年代、それらの作品が掘り起こされ、スクリーム・クイーンの一人と目され注目された(彼女は役柄上これらの映画の中でほとんど叫ばなかったが)。どれも似たような役で、映画自体も似たような内容で、彼女はその中でいわゆる「白痴美」的魅力を発していた。独特の容貌だが普通に彼女はきれいである。「看護婦」役で出演し、映画冒頭の着替えのヌードシーンが印象的だが、後半の紫のスケスケ衣装で誘惑してくる彼女もいい。
シーバース/人喰い生物の島 ウィキペディア
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DAL Productions Cinépix Film Properties

ステップフォード・ワイフ(1975/米/115分) 映画の感想
写真家のジョアンナは夫と子供たちともに、コネチカット州ステップフォードに引っ越す。当初は理想的な街かと思われたが、ジョアンナはここで暮らす主婦たちが誰一人として仕事を持たず極端に夫に従順なことに不信を抱く。夫に打ち明けるも彼は排他的男性クラブに入り彼女に耳をかさない。ジョアンナは背後に陰謀があると調査を開始するが、この街には彼女の想像以上の秘密が隠され、彼女自身にも危険が迫っていた・・・。
アイラ・レヴィンの小説を映画化したSF心理ホラー。主演はキャサリン・ロス。監督はブライアン・フォーブス。メアリー・スチュアート・マスターソンがキャサリン・ロスの娘役で映画デビュー。有名な物語だが、日本では劇場公開もビデオもDVDも発売されておらず、知る人ぞ知る作品だった。ウーマンリブへの言及は言わずもがなだが、理想(夢)の世界を人工的に作り上げようというところに同時代の『ウエストワールド』などとのつながりも感じるし(ディズニーへの風刺?)、全体主義への恐怖も感じる。社会風刺と奇抜な空想との融合を理想的な形で示した良作。原作は2004年にニコール・キッドマン主演で二度目の映画化がされている。
キャサリン・ロスのヌード
「現代的」な女を演じ、周囲から孤立し怯えつつも孤軍奮闘するキャサリン・ロスが彼女の出演した他の有名作品にも負けない当たり役。映画のクライマックスで、意外な形で彼女のシースルーでのヌードが見られるが、肉襦袢のようにも見える。
ステップフォード・ワイフ ウィキペディア
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ステップフォード・ワイフ キャサリン・ロスのヌード画像へのリンク
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Palomar Pictures Columbia Pictures

デス・レース2000年(1975/米/84分) 映画の感想
全体主義国家と化したアメリカ、そこでは政府が国民を宥めるために開催する「デスレース」というレーシングカーで一般市民を轢き殺せばその年齢や性別によってポイントが与えられる残酷なアメリカ横断レースが人気を博していた。政府転覆を計るレジスタンスの一員のアニーは、チャンピオンの「フランケンシュタイン」のナビとしてレースに参加してレースの妨害を試みるが、同乗する冷酷な謎の男「フランケンシュタイン」にも別の思惑があり・・・。
製作ロジャー・コーマン、監督ポール・バーテルによる不道徳なレースが国民の娯楽となったアメリカというディストピアを描いたカルトアクション映画。主演はデヴィッド・キャラダイン、彼のライバルレーサー役に『ロッキー』でブレイクする前のシルヴェスター・スタローン。その他の出演者にシモーネ・グリフェス、メアリー・ウォロノフ、ロバータ・コリンズら。安っぽいB級映画丸出しの映画全体のルックは今見返すときついところはあるが、設定や脚本や演出は意外としっかりしており、肝心要のカーアクションの出来もかなり良く、作品としての質は高い。アクションや適度なエログロで観客を楽しませる一方、それに主人公含め政府の転覆を巡って暗躍する人々のドラマが謎や伏線からめて描かれ、不謹慎なレースの内容を描いてる前半から一変ラストで観客に勧善懲悪の爽快感を味合わせてくれる展開もうまい。ライバル関係にあるデヴィッド・キャラダインとシルヴェスター・スタローン演じるドライバーたちの戦いと些細なドラマも見物。ちなみに2017年に同じくロジャー・コーマン製作で『デス・レース 2050』というリブート作品が制作されているが、私個人の意見としてはフランケンシュタイ演じるマヌー・ベネットやアニー役のマーシー・ミラーは良かったが、それ以外はオリジナルには遠く及ばない駄作に感じた。
シモーネ・グリフェス他のヌード
レジスタンスの一員で主人公のナビ役でレースに参加するシモーネ・グリフェスは、有名な役者さんではないが、70年代美人で演技も良くかなり好印象。その他本作には、ロバータ・コリンズやメアリー・ウォロノフなどこれる70年代的ルックの女優さんたちが出演し、みな美人でヌードになっているところが高評価。
デス・レース2000年 ウィキペディア
デス・レース2000年 IMDb
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New World Pictures
シモーネ・グリフェスがヌードになった映画
シモーネ・グリフェス(Simone Griffeth, 1950年4月4日 – )
1975 デス・レース2000年 DEATH RACE 2000
1985 不倫の報酬/ホット・ターゲット HOT TARGET
1986 スキューバ・バトル/地獄の爆弾要塞 THE PATRIOT

リーインカーネーション(1975/米/105分) 映画の感想
大学教授のピートは、毎夜見る、湖で若い男が若い女性に殺される悪夢に悩まされていた。その他にも断片的に観る夢の中では、その男と女が恋人であることや、建物などどこか特定の土地を示唆するようなイメージも見た。ある日TVで彼が夢の中で見たのとそっくりな建物が映し出されてるのを見て、彼は夢の謎を解明すべくその建物がある土地マサチューセッツに向かうが、そこには驚くべき真実が待ち受けており・・・。
『ナバロンの要塞』や『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』のJ・リー・トンプソンが監督した輪廻転生を描いたサイコロジカルホラー。ピート役にマイケル・サラザン、彼の夢の中に現れる謎の女性に『スーパーマン』のマーゴット・キダー。タイトルからしてネタバレ全開で、その分かり切った謎を解明するパートが全編の三分の二ほどを占め正直退屈。後半のマーゴット・キダーやジェニファー・オニールらが絡む人間ドラマのパートを中心にした物語の構成にしていたらもう少しおもしろい作品になっていたように思う。ただ「俗悪B級ジャンル」映画テイストの作品ではあるがそれはそれで良く、『ザ・パッセージ/ピレネー突破口』と同じく独特の味や見せ場や雰囲気もあって、ただの駄作で切って捨てるのにはおしい作品になっている。生まれ変わり、運命、男女のロマンス、近親相姦など、扱う題材自体もかなりいい。リメイクが何度も企画されているが、それも理解できる不思議な味わいのある作品だ。
マーゴット・キダーのヌード
マーゴット・キダーは『スーパーマン』のイメージが強いが、『悪魔のシスター』や『悪魔の棲む家』などへの出演でホラーやスリラー映画のファンにもなじみのある女優さんだ。愛、暴力、運命に翻弄される女性を好演。本作の役柄には、マーゴット・キダーがアルコールと薬物の過剰摂取で69歳の若さで亡くなったことを想起させるものがあり、少し切なくなる。入浴シーン、男性に暴力的に犯されるシーンなどでヌードを披露。
リーインカーネーション ウィキペディア
リーインカーネーション IMDb
リーインカーネーション マーゴット・キダーのヌード画像へのリンク
(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。注意ください。)
Bing Crosby Productions Cinerama Productions Corporation American International Pictures

キャリー (1976/米/98分) 映画の感想
いじめられっ子の高校生で実はサイコキネシスの持ち主のキャリー。彼女を日頃虐待してきた母親は狂信的なキリスト教徒で彼女に性的な教育を一切しておらず、ある日シャワー室で遅い初潮を迎えた際にキャリーはパニックを起こしてしまい同級生にタンポンを投げつけられてしまう。その事件を機に性的な目覚めとともに彼女のサイコキネシスも覚醒し、彼女は母親と対立しまた彼女の周囲の人間関係にも変化が起こる。だがそれが最終的にとてつもない悲劇を招来してしまう・・・。
キリスト教における魔女の伝説や逸話をアメリカの高校を舞台にし現代的に翻案したスティーブン・キングの出世作にして代表作の一つである原作小説を、『殺しのドレス』のブライアン・デ・パルマ監督がケレンミある映像表現とテクックで映画化したホラー映画の大傑作。キャリー役にはシシー・スペイセク。キャリーの母親役にパイパー・ローリー。他にウィリアム・カットやジョン・トラボルタ、ナンシー・アレンやエイミー・アーヴィングといった当時売り出し中だった若手俳優たちが出演。キングの原作は時系列がバラバラに並べられた『羅生門』風の少し変わった構成の小説だったが、監督や脚本家の原作解釈は深く、それを再構成しクライマックスにアメリカ人の若者にとって象徴的なプロムの夜を持ってくることによって原作の持っているテーマやメッセージ性をよりダイレクトに表現することに成功している。それが監督のよくも悪くもケレンミたっぷりの映像表現やテクニック(音楽や効果音も含めた)によって誇張され、より象徴的な意味合いを帯びさせ、この映画を実質原作を超えた単なるホラー映画の枠を超えた二つとない作品にしている(私も初見時はホラー映画としてかなり怖かった)。私は本作を何度も観ていて原作も既読だが、そのたびに物語の素晴らしさとブライアン・デ・パルマの映像テクニックにのせられて最後には感動を覚えてしまう。有名な後半のショッキングシーンの成功も、それまでのストーリーと逆再生を利用した監督独特の映像テクニックによるもので、他の監督がいくらマネしても同じ効果は得られないものであり、本作を観ると名作はいかにして名作であるのかを再認識させられる。
シシー・スペイセクのヌード
風変りだが美人でもあり演技力も高いシシー・スペイセクは、キャリーを演じるために生まれてきたと言いたいぐらいこの役に合っている。冒頭の有名なシャワー室のシーンで大胆な演技とヌードを見せる。血まみれのドレスを纏い目を見開きぎょろつかせ炎を背にして立つ彼女は、恐ろしく禍々しくそして美しくまさに現代の魔女だ。
ナンシー・アレンのヌード
ナンシー・アレンはキャリーにいやがらせをして悲劇を引き起こすきつかけを作る「くそ女」の役を〝好演〟。『キャリー』出演後に監督のブライアン・デ・パルマと結婚し、後に離婚。彼女も冒頭のシャワー室のシーンで大胆なヌードを披露。彼女やエイミー・アーヴィングは、健康的な美人でキャリー役のシシー・スペイセクと対照的で、効果的。
キャリー ウィキペディア
キャリー IMD
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Red Bank Films United Artists

悪魔のしたたり(1976/米/90分) 映画の感想
プロバレリーナのナターシャと恋人のトムは、ニューヨークの劇場でサルドゥが演出する女性への拷問ショーを観賞していた。二人はそれを見世物だと一笑に付し、評論家のサイロはショーを酷評した。しかし舞台の上で行われているのは本物の拷問で、サルドゥは裏で女性を誘拐し、拷問し、人身売買を行っていた。サルドゥはサイロとナターシャを恐怖で洗脳しようと彼らの前で拷問ショーを繰り返す。一方ナターシャの失踪に狼狽したトムは悪徳警官のジョンを雇って彼女を捜索するが・・・。
女性への凄惨な拷問ショーの描写で一部では有名な映画。監督はジョエル・M・リード。出演者はシーマス・オブライエン、ヴィジュ・クレム、ナイルズ・マクマスター(シーマス・オブライエンとヴィジュ・クレムは本作公開中に事件に巻き込まれて死亡)。サルドゥや助手の小人や悪徳警官や地下に監禁されている動物化した裸の女奴隷たちと洗脳される女バレリーナいったキャラクターや設定の奇妙さ、頭蓋骨破壊、抜歯、脳にストローさしてチューチュー、指切断、八つ裂きの刑、ギロチン、人間ダーツなどの残酷描写とそれを表現する特殊メイクの意外な出来の良さ、照明など一部美術へのこだわり、演劇論を中心としたサルドゥの独特の美学と哲学やブラックユーモアなど、低予算の不快で酷いつまらない映画であることは間違いないが、中身が全くないというわけでもなく、時代を経ても忘れらずカルト化しているのも理解はできる。
ヴィジュ・クレム他のヌード
女性の裸はたくさん出てくるが、ほとんどが拷問描写で、普通の感覚では全くエロく感じられない。ナターシャ役のヴィジュ・クレムの上半身裸の奇妙な踊りが変で良い。
悪魔のしたたり ウィキペディア
悪魔のしたたり IMDb
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(18禁画像、日本の法律の範疇外の画像がある場合もございます。ご注意ください。)
Rochelle Films American Film Distributing Corporation Troma Entertainment

イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験(1975/加/96分) 映画の感想
1945年、ナチスの強制収容所では、所長のイルザによって囚人女性への残酷な人体実験が日々行われていた。彼女はまた男性囚人を自分の寝室に呼び欲望を満たし使い物にならないとなると去勢していた。彼女は金髪碧眼でセックスに強いアメリカ人捕虜のウルフに目を付け彼と淫らな行為に及ぶが、ウォルフはじめ捕虜たちはイルザに対して反乱の機会を窺っており・・・。
ナチスによる収容所での女囚への残虐行為や性的暴行を描いたナチスプロイテーション映画の一作で大ヒットしたこのジャンルの代表作。監督はドン・エドモンズ。同じくナチスプロイテーション映画である『ラブ・キャンプ7』のデイヴィッド・F・フリードマンが製作を務める(別名義)。出演者はダイアン・ソーン、グレッグ・ノフ。シャロン・ケリー、ジョージ・フラワー他。ダイアン・ソーン演じる女所長イルザは、実在のナチス強制収容所の所長の妻で囚人対して数々の残虐行為を行ったとされるイルゼ・コッホがモデル。前半から中盤の女囚への暴行・虐待、後半の囚人たちによる反乱という女囚映画のテンプレを踏襲した作品だが(演出の出来は悪くない)、ナチスの収容所が舞台でかつ女性への生体実験が繰り広げられることにより、インモラル感が増し、ホラー映画並みの残虐シーンの数々が描写され(特殊効果は素朴だが見せ方のレベルはかなり高い)、さらにはダイアン・ソーン演じるイルザの強烈なキャラによって、この手のジャンルの中では飛びぬけた一線を画す作品となっている。ちなみに私も興味本位でこういった作品をいくつか観てきたが(もちろん邪な感情も伴いつつ)、原初的な物語の強さを持ったレイ〇リベンジ映画などと比べどれも〝おもしろさ〟を感じることができなかったが、どうもこれは私が映画の中であれ一方的な「いじめ」の描写が好きではないからではないかと最近気づいた。それにして製作者たちはよくもこれだけ酷い「いじめ」の場面を思いつくもので(その想像力の限界も感じるが)、あたかも残酷・残虐場面の大喜利状態でそこには感心する。
ダイアン・ソーンのヌード
豊満な胸にナチスの制服を着て居丈高に仁王立ちするダイアン・ソーン演じる女所長イルザのビジュアルの説得力がまず凄く、本作はヒットしシリーズ化し、イルザはこのジャンルの映画のイコンとなった。描いている内容含め作品の良しあしはともかく、この点は評価すべきところだろう。本作ではイルザが女性を裸にひん剥いていたぶるだけでなく(もちろんこの手のシーンは多い)、彼女自身のベッドシーンや変態性欲のシーンがあり、大胆なヌードを見せている。
イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験 ウィキペディア
イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験 IMDb
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Aetas Cinépix Film Properties
ダイアン・ソーンがヌードになった映画
ダイアン・ソーン(Dyanne Thorne, 1936年10月14日 – 2020年1月28日)はアメリカ合衆国の女優。
1975 イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験 Ilsa She-Wolf of the SS
1976 イルザ アラブ女収容所 悪魔のハーレム Ilsa, Harem Keeper of the Oil Sheiks
1977 女体拷問人グレタ Ilsa, the Wicked Warden
1977 イルザ シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団 Ilsa, the Tigress of Siberia
(日本未公開作品あり)